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リンカーズ・オペレーション  作者: 奏楽


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1-1

電車に揺られまどろみながら私は、自分の下りる駅へとたどり着いた。


「あっ降ります!」


そう言いながら勢いよく人をかき分けながら降車した。


電車を降りると同時に激しい振動に襲われる。ぐわんぐわんと意識を保つのがやっとなくらいの激しい頭痛。吐き気に襲われる。その場に座り込み私はそれが収まる事を祈った。


「大丈夫ですか!誰か救急車を!」


思えばこの時に自分の運命が変わったのだと今ならはっきり言える。


私の名前は奏楽、後に統合体と呼ばれ魔法使いの人格を抱える存在だ。


「統合失調症ぎみですね…脳波に異常が見られます。激しい頭痛に襲われたりしたでしょう?」


そういって私は病状を運び込まれた病院で告げられた。


「とりあえず、今日は安静に泊っていく事をお勧めします。お大事に」


医師が去り、しばらくベッドに横になる。


「んっ誰もいなくなったみたいだね!」


自分の口から、他の人の声が響く。私は思わず硬直する。


「落ち着いてー深呼吸…すーはー」


今度は体が勝手に動き、深呼吸を始める。私は混乱を抑える事が出来なかった。


勝手に声を出し、体を操作する何者かがいる。


「私はオペレーターの優希!リンクの能力者です!あなたを救うために未来から干渉しています!あなたはいずれ魔法を広める存在になります!だから命を狙われる可能性があります!」


私の混乱は更に大きくなる。ただでさえ異常事態。その上、命の危険まで告げられた。


「もう一度言います!あなたはこの世界に存在するだけで、魔法を目覚めさせる能力者です!」

「なにを言っているかは分からないけど、魔法が存在する事は分かった。出て行って欲しい」

「それは出来ません…一度リンクした相手と離れる方法を私は知りません!」

「勝手に入ってきて出ていけませんとか迷惑だ」

「それは申し訳ないと思っています…だけど、このままだとあなたは永い事入院して解剖される運命だった」

「そうなのかもしれない。だけど…」

私は言いよどむしかなかった。確かに魔法が存在している。そうなる可能性を私は否定できない。

「一応、納得をしてくれたみたいですね…今日はもう遅い眠りましょう」

「うん。そうしよう」

そうして私はなにもかも保留して眠りに着くのだった。


「奏楽さん。大丈夫ですか?」

「あっはいもう大丈夫です!帰り支度も済んでいるんでこれで」


勝手に優希がそう答える。

私は若干ムッとしながら、その答えを受け入れる。


「わかりました!それではお大事に!」


「ふぅ無事退院出来ましたね」

「あぁとりあえずこれで役目を終えたって事でいいか?」

「はい!当面は!他にも一杯課題はありますけど!」

「どうにもなれないな…急にテンションが上がる」

「まぁ同じ脳を使っていますからね…」

「で、これからどうすればいい?」

「そうですね!次はループの能力に目覚める事になる優良さんを探しましょう!いざという時にやり直せる!これは強みですよ!」

「確かに…それでその優良さんはどこにいるんだ?」

「あなたの学園の一個下のはずです!」

「一個下ね…んっ了解した」

「まぁまだ自覚はないと思うので!説明頑張りましょうね!」


こうして私と優希の共生が始まるのだった。

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