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20/23

【休憩】僕の先輩方は結構面白いのでもっと仲良くしていきたいと思います。

20エピソード突破ぁ!

記念というのもあれですが、流れ的にも、ちょうどよかったので自己紹介的なのを入れた休憩回となります。飛ばしても構いませんが、今後こんな設定知らんわってなるのを防ぐのであれば見ることをお勧めします。

「先輩ってなんで部長候補になってるんですか?」


僕がそう尋ねると、向かいに座っていた荒垣先輩は、腕を組んだまま固まった。


「えっとねえ、あ〜、千尋〜! 説明して〜。」


「もうダメダメだな〜。じゃあ、教えてあげる。」


そう言ったのは、隣にいた宮坂先輩。2年生で、しっかり者って感じの人だ。


「なんで俺はここにいないといけないんだ?」


ぼそっと漏らしたのは三枝先輩。トロンボーンパートの3年で、最初は怖い人かと思ってたけど、意外と優しい。


「ほら、後輩とも仲良くしたほうがいいでしょ。」


部長がニヤッと笑いながら、三枝先輩の肩をぽんと叩いた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さかのぼること1時間前。

この日は、本来なら通常練習だった。でも、顧問の先生が急用で不在になり、部活は急遽中止に。


放課後、部室に寄って荷物を取って帰ろうとしていたとき、音楽室の前を通ったら――


「おーい、雑談会やるぞー!」


「……へ?」


三枝先輩の声が聞こえてきた。目を合わせる間もなく、腕をつかまれ、そのまま音楽室に押し込まれる。


「雑談会って……?」


「おー! よく来てくれた! 色々とすでに有名な1年よ!」


「有名……?」


「ともかく、先生に頼み込んで、部員全員仲良くするために会を部長の私が開いてあげたのだ。感謝してね!」


目の前で得意げに語っているのは、先輩。3年生で、今の部長。


……え、部長ってこの人だったっけ?

ていうか、こんな感じの人だったっけ?


音楽室の中には、宮坂先輩も荒垣先輩もいた。1年生もちらほら見かける顔がある。


「え、雑談って何を?」


「決まってるじゃない。雑談だよ。」


答えになってねー。


とりあえず断る理由も見つからず、そのまま席に着いた。窓の外では夕陽が差し込んでいて、音楽室の中は、部活の時とはちょっと違う、ゆるい空気に包まれていた。


こんなふうに、みんなとゆっくり話すのは初めてかもしれない。


あの事件のことも、少しは吹っ切れるかもしれないしな。


= = = = = = = = = = = =


今日は先生がいなくて部活がない。だから、ちょっと悲しいけど、家で暇していることにした。私意外と部活好きだからなくなると悲しいんだよな。


そう思いながら3年生の先生に用事があってC棟へいき、音楽室の前を戻ってきたところ…


「あ、こはるいた!なんか、部長が雑談会を開くらしいから一緒に行こうよー。まあ、この教室でだけど。」


「雑談会って何するの?」


「知らな〜い、雑談でもしてればいいんじゃない?」


「それ答えになってないよ、千尋」


私たちは笑いながら教室へ入る。


= = = = = = = = = = = =


音楽室の中は、なんとも言えない空気に包まれていた。

部活の練習中とはまったく違う。誰も楽器を持っていないし、イスもパートごとの並びじゃない。適当に机をくっつけている。先生がいないせいもあるけど、ゆるくて、ちょっと騒がしい。


「じゃあさ、せっかくだし、自己紹介から行こっか!」


真ん中の席に座った宮坂先輩が、手を叩いて声を上げた。

どうやら進行役を買って出たらしい。


「ええ〜、自己紹介とかもう終わってるじゃん。」


ぶつぶつ言ってるのは、三枝先輩。

でも誰もそれを気にせず、自然と時計回りに話が回っていくことになった。


「じゃあ私からいくね!」


宮坂先輩がピッと姿勢を正す。


「宮坂千尋です。パートはトロンボーン!2年生です!好きな飲み物はミルクティー!最近の悩みは、寝る前に動画を見すぎて寝不足なことです!」


「それ、部活関係ない……」


誰かが突っ込むと、笑いが起きた。


次は、部長。


「はいはいはいっ、じゃあ次はわたし!名前は、えー、まだ知らない子もいると思うけど、3年の部長やってます。クラリネットパートです!……名前はあとで覚えて!」


「なんで!? 名前大事でしょ!」


「えへへ〜、後で質問コーナーとかで当ててくれたら褒めるよ?」


完全に場を回すのが上手いというか、自由人というか……。

でも、こういうタイプが上にいると、楽しいのかもしれない。


「はい、じゃあ次、そこの無口な男!」


「……俺かよ。」


渋々と前を向いたのは、三枝先輩だった。


「三枝です。3年。トロンボーンパート。以上。」


「短っ!」


「だって、言うことないし」


三枝先輩は顔をそらして窓の外を見た。

でも、その口元がわずかに笑っているように見えたのは、たぶん気のせいじゃない。

意外に面白い先輩なのかもしれない。


「じゃあ、私が次ね」


そう言ったのは、髪をゆるく結んだ女の先輩。ちょっと大人っぽい雰囲気。


「3年の谷垣です。パートはトロンボーン。趣味は読書。最近は推理小説にハマってます。」


続いて、もう一人の3年の女子。


「じゃあ、大島いきまーす。3年のトロンボーンです。好きな食べ物はイチゴタルトで、休みの日はよくカフェ巡りしてるよー。あ、でも見た目ほどおしゃれじゃないから期待しないでね〜」


「えー、でも先輩おしゃれだと思います!」


誰かが言うと、先輩は


「ありがと〜!」


と答えていた。


知らないことだらけだった。例えば荒垣先輩は学区から外れている小学校から来たとか、トランペットの変な先輩三名の意味不明な行動とか。ジャージのポケットの中に筆記用具を入れている人なんて初めて見たわ。


こうして、先輩たちの自己紹介が一通り終わると、1年生にも順番が回ってくる。

それぞれが簡単に名前とパートを言っていき、最後に僕の番が来た。


「えっと……、1年の和田陽介です。トロンボーンパートです。……まだ全然下手ですけど、頑張ります。えっと……、よろしくお願いします。」


「真面目〜! かわいい!」


「よっ、吹奏楽の天才!」


何か色々言われていて恥ずかしかったが、


「ほら、仲良くできたじゃん?」


誰かがからかうように言って、みんなが笑った。


そして、そのタイミングで、部長がパチンと手を叩いた。


「じゃあここで、質問コーナーいっちゃおうかな〜!」


「えっ、質問コーナーってなに?」


「つまり!この中で“ちょっと気になってること”を自由に質問してもらうコーナーです!内容は部活のことでも、そうじゃなくてもオッケー!ただし!変な質問は禁止ね!」


「変な質問って何?」


「それを聞くのが変な質問だよ、和田くん!」


「えぇ……」


笑いが広がる中、誰からともなく質問が飛び交い始める。


「部長って、普段なに食べてるんですか?」


「なんでそれ!? まあいいや、朝はパン派だよ!」


「三枝先輩って、怒ると怖いんですか?」


「昔はめっちゃ怖かったらしいよ〜」


「おい、誰だそんなこと言ったの」


「あっ、和田くん! 何か質問ある?」


「えっ、ぼくですか? ……えっと、じゃあ……」


少し迷ってから、思い切って聞いてみた。


「先輩って、なんで部長候補になってるんですか?」


一瞬、場が静まった。


部長――笑顔が特徴的な、ちょっと破天荒な先輩は、腕を組んだまま、数秒固まった。

そして――


「えっとねえ、あ〜、千尋〜! 説明して〜。」


「もうダメダメだな〜。じゃあ、教えてあげる」


隣にいた宮坂先輩が、肩をすくめながら言った。

その場の空気が、ふっとほぐれる。


「なんで俺はここにいないといけないんだ……」


三枝先輩がぼそっとつぶやいたのを聞いて、部長が笑いながら背中を叩く。


「ほら、後輩とも仲良くしたほうがいいでしょ?」


笑いが再び広がる。

夕暮れの音楽室は、どこかあたたかくて――

ちょっとだけ、ここにいてよかったと思えた。


= = = = = = = = = = = =


いや〜、楽しかった!和田くんについても色々しれたし。

だけどこんなに大きく前のループとはずれているのはいいことなのだろうか。

私はまだ不安でいっぱいだけど、6月に辞めなさそうってのはいいことだな。


もうループしないの…かな?

ついに!2章の4分の1(たぶん)ほどが終了しました!ここから6月ループにはまったり、8月もループしたり…。おっと失礼。とにかく楽しいけど大変な展開が待っています!

ループが続く中。荒垣先輩のようにループする人が…。


これからも応援よろしくお願いします!

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-著者 宮本葵-
茨城県のつくばエクスプレス沿線民。最近、よく会う友達(と呼べるのかわからない人)に「小説家じゃなくてただ物を書いてるだけだろ」とディスられたので、ピリピリしている。目指すは有名小説家!ですが、テストという大きな壁に妨害され結局はただ物を書いている人になってます。現在は8作品の小説を執筆中!

宮本葵の全作品
誰も信用できなくなった俺の前に、明日から転校してくる美少女が現れた。
<ラブコメ作家>は<恋>しなきゃ!
僕の中学校生活がループしているので抜け出したいと思います。
Silens&Silentia シレンス・シレンティア
シェア傘ラプソディ♪
最後の7日間 〜吹奏楽コンクール県大会まで〜
吹部ってなにしてる?〜中学の吹部の現状〜
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