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【プロトタイプ】兄は元勇者で妹は元魔王、今は二人で冒険者     作者: アリス法式
三章 少年期

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十一話 某佐藤さん的な?

命を賭けた鬼ごっこ編です。

走る、走る。


右、風を感じる、まるでそこが押しつぶされるような、そんな違和感。


体勢を無理やり左に倒す。


白刃が通り抜けた-






「終了ー、お疲れクレア」


「お、お疲れ様です...」


ハア・ハア、何で、母上様は息一つ乱れてないんだ?


そのまま、草の上に倒れこんだ。


「ふむ、じょうでき、じょうでき、一週間前は一時間程度しか逃げれなかったけど、今日は一時間半も持ったねー」


ああ、なるほど。


俺の体力の限界値まで削り取っているんですね、母上。


今更気がついた俺だけど、地獄の修行が始まってからすでに一週間が経っている。


もちろん、それだけ経てば、何度か反撃も試みたのだが。


体力が減るだけだった。


流石に、あの大剣でホームランよろしくかっ飛ばされたときは死んだかと思った。


-はあ、疲れた


と、ぐたーとしていると、ボスンッと俺の背中に何かが乗りかかっている感触がする。


「クレア...終わった?あそぼ...」


ユノスでした。


いや、あのですねユノスさん、あのそんなに密着されるといろいろ、なんというかやわらかいものがーーー!!


このところ、ユノスの俺達兄妹に対する依存度が高くなっている気がする。


特に、昨日キャシー姉さん達が旅立ってからはそれが顕著に成っている。


だって、昨日の夜なんて四人でねたんだよ、多分?


なぜ、疑問系かって?


夜寝たときは一人だったからさ、あはははは?


-べたーん。


朝起きたら、なぜか、ベットから落ちていて、ベットをみたら。


女の子が三人寝ていました。


-ぺたぺた。


俺抜きで。


最近、修行の疲れで爆睡状態だからな。


-ふにふに。


入ってきたのに気がつかなかったらしい。


「ねえ、クレア...あそぼ」


ああー、わかったからやわらかい物を押し付けないでーー!


「それで、ユノスは何がしたいの?」


さすがに俺も、うつぶせ状態じゃつらくなって来たしな。


「んー?おにごっこ...ユノスが鬼、クレアがにげる...」


また逃げるのか。


「クレアが、...気絶したら...負け」


どうやら、地獄の鬼ごっこ第二弾が始まったらしい。


-なぜだ!


「100数える、逃げて...?」


-くそ、これ以上体力が削られるのか!


何とか、笑っている膝を動かして走り始める。


「えーと、1・2・3・4...」


ハアハア、何とか森まで来たが、もう限界が近い、修行で精神的にも体力的にも極限まで削られているからな。


「6・7・8・9・10...............100」


さて、隠れて夕方までやり過ごせる場所を、って、おい!?


「10から上はどうしたーーーー!!!」


はい、叫びました、思わず叫びましたよ...。


「クレア、...いた...まって」


ゆっくりと話し方と打って変わって、瞬間移動かって感じでユノスが迫ってくる。


そして、逃げる間も無く、追い詰められた。


そのまま突き出される、致死性の右腕、身体を無理やりねじって回避すると、そのまま突き出された右腕は背後にあった大木の幹を抉り取った。


その、一瞬の隙をついて、大きく息を吐く。


そして、


逃げ出した-


へ?だって、鬼ごっこでしょ。


例の、某リアルな鬼ごっこなんでしょ!


全国の、某一番多い苗字の方々を経った一人で壊滅させそうなユノスとの、壮絶な鬼ごっこが始まった。


ところで、これ、環境破壊じゃね?


-なんでだーー!


背後から、白金の髪をなびかせた少女が追ってくる。


「何で、クレア...今日...本気出さない」


は?何言って?


俺は、今こうして本気で逃げて...。


って、やば!


ユノスに気を取られて進行方向への確認がおろそかに。


眼前まで迫った、木の幹をとっさにかわす。


「俺は!本気だーーー!」


と、叫びながら。


ふう、ぎりぎりだったぜ...。


で、ここはどこだ?なぜ、ここだけこんなに、木が密集しているんだ?


「うそ、...クレア、本気出してない...だって、クレアの...髪...」


そこまで言って、ユノスが、俺の背後を凝視して固まった。


何を見て?後ろには密集した大木しか?


密集だと?人間、しかも子供が通るのを断念するほどの感覚で木が生えるのか?


そして、俺も後ろを向く。


そこには、右手の無い・・いびつな形の人面樹・・・こちらを見下ろしていた。

ネタで書いたはずなのですが再利用です。


ですが、次話はサクラの方を書くつもりなので、すぐに、戦闘ではありません。

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