四話 「あら、可愛い赤ちゃんですね」by女神様(腐)<改>
20120310・改訂
そこにあるのは静謐な闇にして、暖かい空間。
俺の意識が戻ったのは一寸前だった。
きっとここは、俺の母親に当たる人のお腹の中なのだろう。
そこまで理解して、いまさらながら子供に戻ってしまったのかと心底後悔する。
だってあれだぞ?なんて言えばいいんだ、ここ最近はある程度年をとった状態で転生してたからな。
気恥ずかしいというか、魂の年齢的には何千歳経っているかわからない俺だぞ。
と、そこまで考えて、この母体という空間にもう一人、先客がいることを思い出した。
と、言っても俺が今意識が戻ったという話でずっと一緒にいたのだろうが。
そうだな、この子は男の子だろうか女の子だろうか。
きっと俺は遠くない未来に旅に出ることになるだろうが...、それまでこの子を大切にしてやろうとなんとなくそう思った。
ん、世界が明るくなった、もしかしたら生まれるのかもしれない。
「おぎゃーーーーー」
そう思っていたら、自分の口から酸素を求める産声があがった、
あぶねー、正直呼吸できなくて死ぬかと思った。
まあ、俺のことはいい、俺のあとに妹も無事生まれてきたみたいだ。
女の子だ、妹だ、ワッショーイ。
そして、妹が産声を上げながら静かに目を開ける、いやーやっぱ俺の妹可愛いな―――――?
...そして俺と妹の目が合った瞬間俺は理解した。
確かに意思が宿る、その瞳。
何度も顔を合わしたが、実際に顔見たのは多分覚えている中では一度だけ。
それでもわかる理解できてしまう。
俺の妹は、魔王だ.................。
-よろしくお願いしますね、お兄様。
双子だからなのか、なぜか伝わってきたその言葉
それを聞きながら俺は意識を失った。




