三話 鴉いないけど、疲れたので帰りましょう
PV40000越えたと喜んでいたら。
題名を変えてから、立った二日で50000を越えました。
題名の力って偉大ですね......。
ギルドでの依頼を終えて、俺達は帰路に付いている
ひとり、また一人と別れて行き、村を抜けると隣に立っているのはもちろんサクラ一人だ。
-妹よ
-どうしました、兄さん
【以心伝心】を使っているのでこちらを振り向く必要はないのだが、わざわざ上目遣いで見てくるサクラ、ああー、また可愛くなったなー、絶対嫁にはやらん。
と、心に決めながら。
-家まで、走るか?
-久しぶりに競争ですね、負けませんよ
サクラは、軽く頷いてから、サッと走り出した。
別にフライングでもなんでもない、そう、魔族の身体能力を失ったサクラと俺の差は、この何年かでそれだけ付いていたのだ。
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自分の中で軽くカウントしてから、俺もサクラの背中をおって走り出す。
領主の屋敷が立つ小高い丘を、二人のまだ幼子と行っていい位の二人が楽しそうに駆けて行った。
「お帰りなさい、サクラ様、クレア様」
家の前まで付くと、ドロシー嬉しそうに出迎えてくれた。
その手に、大き目の籠を抱えていることから、きっと洗濯物を取り込んでいたのだろうと当たりを付けて。
『ただいまー』
と、二人でドロシーに抱きつく。
まったく、よろける様子も見せずに俺達を抱きとめると、優しく笑顔で抱き締めてくれた。
「あらあら、二人ともおひさまのにおいがいたしますね、今日は楽しかったですか?」
「うん」
「ええ、楽しかったですわ」
あーれー、何かドロシーの前では俺、幼児退行してないか。
と、ちょっと悩みながら、ドロシーのエプロンドレスに顔をうずめていると。
-兄さん、いまさらですよ
と、いわれてしまった、どうやら、もれていたらしいな。
などと、あまりためにならないことをうだうだ考えていると、もちろん、ドロシーのエプロンドレスに顔をうずめたままだが。
「お二人とも、今日はお客様がいらしていますよ」
と、少し高い位置から、ドロシーの声が降ってくる、まだまだ、身長は追いついていない俺です、ぐすん、ふん、今に見てろいつか絶対ドロシーの上目遣いを見てやるんだから。って
「お客さん?」
「お客様ですか?」
と、二人で首をかしげる、それもそのはず、客が来るなら大体朝のうちに知らせれることが多いからである。
つまり、突然来る客など、めったにいない。
「誰がきたの?」
と、ドロシーを見上げると。
彼女は、クスッと笑ってから。
「あってからの、お楽しみです」
と、少し意地悪そうな瞳で言ってまいりました。
とりあえず、抱きつくのを解除してから左右一人づつドロシーと手をつないで、残りの距離を歩き出す。
実をいえば、ドロシーが出迎えてくれたのは家の塀のところであり、一応貴族らしく、面積だけは無駄にでかい敷地内を三人で手をつないで歩いていく。
「そういえば、今日の依頼はどうでしたか?」
いつも、なんだかんだと依頼がうまく行かないことを知っている、ドロシーが少しからかいを含んだ声で聞いてきた。
ふん、意地悪だ。
「うーん」
「そうですね」
と、悩む俺達二人、ドロシーはその時点でなんとなく気が付いたのか、少し口元を緩めている。
『世界の不条理に』
「まけた」
「まけましたわ」
と、図ったように答えると、
「何ですか?それは」
と、我慢しきれなくなったのか、笑い出しているドロシーがいた。
笑顔は素敵ですが、こんなことで笑われると傷付きますドロシーさん。
とか、くだらないそれでもどこか愛しい、会話をしていると家の前まで付いてしまった。
少し、名残惜しそうにてを離してから、扉に手をかけて、ゆっくりと押し開ける。
「ただいまー」
「ただいまですわ」
「ただいまもどりました」
と、三者三様の科白を吐きながら帰宅を告げる。
「お帰り」
「久しぶりだねー」
「.........」
出迎えてくれたのは、久しぶりに帰ってきたらしい。
蒼髪の軽くマッドな魔女さんこと、キャシー姉さんと、流れるような金髪と好奇心を常にたたえている緑色の瞳をもった、どこか残念なエルフことアイウスさん。
そして、二人の後ろに隠れるようにして、こちらを見ていたのは。
透き通るような白髪に青い瞳もち、その耳はアイウスさんと同じく長くとがっている、まるでお人形さんのように綺麗な少女だった。
やっと、出せました。
白髪エルフちゃんでーす。
まあ、正確にいえばエルフじゃごほんごほん
ふーむ、初期段階から出そうと思っていたキャラが出せるとなかなか感慨深いものがありますねー。
それでは、また次回。
誤字脱字感想意見など、かきこみおねがいいたします。