十話 三歳からはじめる、ギルドの依頼
某書籍風に、ってかんじで、三十歳でも保健体育でもありませんが。
三歳なのに、ギルドです。
-妹よ
-はい、お兄様
-今日は、稼ぐぞ
-当たり前です
「チョット待て、そこの双子、まだ依頼を受けてないし、お前ら三歳組はギルド登録もしないといけないんだ、おとなしく座って待っていろ」
さっさと行こうとしていた俺達に、カルマからストップが入った。
何だ、何だ、ちょっと年が上だからって生意気だぞ。
「クレア、お前今結構失礼な事考えているだろ」
と、いうカルマは置いておいて。
なぜ、いきなりギルドなのか不思議な方もいるだろうから説明しとこう。
まあ、ギルドの説明は軽く、この大陸の格貿易主要都市に存在し雑多な依頼をこなしていくのがギルドだ。
細かく分ければ、商業ギルド【カンパニー】鍛冶ギルド【アルテミス】冒険者ギルド【ラグーン】などいろいろあるのだが、三歳の俺にはギルドと覚えておけば十分だって気がする。
さて、ここでなぜ貿易都市ではない、このフラグレス村にギルドがあるのか不思議な人もいるだろう。
まあ、簡単に言えばここが冒険者の村だからだ、引退していようが腐っても元高名な冒険者がたくさんいるし根無し草だった冒険者が拠点としてこの村を使うのも珍しくない。
そのため、この村にはギルドがあるし、この村の子供達はそのギルドを使って小遣い稼ぎをしているのである。
まあ、この村に来る依頼は、村の中から俺達のような子供のために簡単な依頼が来るか、外から凶悪な依頼が来るかのどちらかなので中堅者の冒険者はあまり近づかなかったりするのだが。
「おーい、クレア、サクラ、アルマ、さっさと来い登録を済ませるぞ」
おや、カルマがお呼びだ、しょうがねーな、いってやるか。
「それでは、この水晶の上に手を置いてください、ちょっと痛いので我慢してね」
「ふえ、痛いの、や」
最初のアルマ、いやー、そのビクビクオドオドかわいね。おにーさん悶えちゃうよ。
あれ、受付のおねーさんがその様子を見ながらハアハアしてるんだが大丈夫なのか。
いつも、この瞬間はたまらないわ、っておい。
「おし、次クレア」
ぐずっているアルマの頭をなでながら、カルマが俺を指定。
はい、こちらですよー、と、なんとなくいやな笑みを浮かべているおねーさんの前まで歩いてく。
まあ、そのせいでちょっと緊張していた俺にはその気配を気づくことができなかったんだ。
「じゃあ、おねがいしま「てやーー」」
--え?
いきなり、妹の思考と直結したと思えば水晶のうえにはもうひとつ見慣れた小さな手がおかれたいた。
「ち、ちょっとシルク姉さん?」
戸惑う、俺とサクラを置き去りにして発動しかけていた水晶がフル稼働。俺達の身体を生態電流の波が駆け抜ける、確かにこれはかなり痛い、足のつま先から頭のてっぺんまで静電気がかけ抜けていくと言えばいいか。
「はい、終わりました」
どこか、あきれた様子のおねーさんが二人分のギルドカードを渡してくる。
「ところで、君達、二人ががりって言うイレギュラーがあったとはいえ、三歳で称号もちとか化け物ですか」
渡しながら、そっと俺達の耳元に話かけて来るおねーさん、まあ、ほかの人には黙っといてあげるよ。
って、いい笑顔で水晶をしまいはじめた。
俺達は、なんとなくいやな予感を覚えつつも自分のカードに魔力を流してみた。
クレア 【魔天の片翼】
サクラ 【聖女の片翼】
ああ、確かに二人で水晶にてをおいたりしなければ、きっと出なかったですね。
いまさら、遅いと思いながらも、俺達は絶対誰にもカードを見せないと心に決めたのであった。
「おーし、じゃあ、皆カード持ったし依頼受けるか」
「今日の、お小遣い依頼は、お祭りの材料集めでしたっけ」
「あはは、まさか成功するとは、二人ともごめんねー」
一人笑い転げているシルクを除いて、話を進めていく年長組の二人。
「なら、シルクとカルマ君がいますし、ほかの子は特に武器なしでもいいですね」
「ああ、ちゃんと守るから任せておけ」
なかなか、頼もしいカルマに笑いかけるとドロシーが、みんなに号令をかけた。
「じゃあ、みんな【祭りの材料集め 子供の分】の依頼に出発するよ、いいかなー?」
「「「「「はい!」」」」」
こうして俺達は、ギルドを後にした、目指すは【祭りの材料集め 子供の分】、なげーよ。
歩き出しながら、俺はふと思った。
-なあ、妹よ
-はい、お兄様
-俺達、称号逆じゃね?
-いまさらですよ、お兄様
子供の集団の最後尾、妹のため息が静かに虚空に消えていった。
はい、まあ、無茶振りはわかっていますよ。
でも、今書きたかったんですもの。
感想誤字脱視を書き込んでいただけると嬉しいです。




