第50話 ぬいぐるみの茹で時間は10分間
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「はいこれ、お土産よ」
土曜日のお昼すぎ、私の部屋に遊びに来た前の席の友達が小さなビニール袋をくれた。
駅前のピアノ教室に行った帰りらしく、大きなトートバッグからごそごそと取り出して。
袋は白くて中身はわからないけれど、丸いものが入っているみたい。
「おー可愛いね」
取り出してみると、手のひらサイズのゆるキャラのぬいぐるみだった。
「そのキャラ知ってる?」
聞かれて色んな角度から見てみる。
たぶん兎をモチーフにした何か。
大根持っているところを見ると、どこかのご当地キャラとかかな?
「ううん知らないけど、可愛いから嬉しっ!」
ぎゅっと抱きしめる私を、目を細めてみている友達。
値札がついたままで割引シールまでも貼られているけど、私たちはこんなラフさでいい。
「ぬいぐるみ好きな割にはこだわり無いのよね貴方は」
勉強机や窓辺に並べられた、おっきいのから小さいのまで様々なキャラクター。
確かに可愛いからシュールまでとりどりで、統一感もなにもない。
「同じのがたくさんより、色んなのがある方が私は好きかな」
後は誰がくれたとかかな。
横目で少しだけ友達を見る。
それは秘密にしといて、私は机の引き出しからフリーザーバッグを取り出すと、もらったばかりのぬいぐるみを入れてしっかり密封した。
「じゃあちょっと待っててね、これ茹でてくるから」
「何も仕掛けて無いけど、気の済むまで存分にやりなさい」
-次回予告-
乳を揉みたい
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