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第1話 汗の匂いのする扇風機
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猛暑の教室の休み時間。
前の席の友達が長い黒髪をたくし上げて、汗だくの首筋をハンカチで拭いている。
同じ女子高生の私から見ても色っぽいなあ。
私はそう考えながらハンディ扇風機を浴びてぐだってた。
教室の熱気をかき混ぜた熱い空気がぬるりと来る。
全く涼しくない。
「……貸してあげる」
目が合った友達が汗で湿ったハンカチをハンディ扇風機に覆いかぶせた。
「何してんの?邪魔なんだけ……」
夏臭かった扇風機の風が、ベリーのように甘酸っぱく、どこか青臭い香りに変わった。
脳が溶けそう。
「あなた私の匂い好きよね。
後ろからよく嗅いでるし」
「……な、何のことでしょ?」
「ばれてないと思った?」
「……」
「怒ってるわけじゃないの、許可を与えてるんだよ?」
--次回予告--
充電コードで妄想 編
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