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魔王は3LDKに住みたい  作者: 海鮮メロン
32/70

#32 闇と光の邂逅

ラングはキサの案内でリザードマンの洞窟に向かっていた。

「キサ、聞いてもいいか?」

「なぁに?」

「チマ…コボルド達を連れ去って行ったリザードマンの中に体が大きい、もしくは珍しい能力の奴はいたか?」


キサは顎に人差し指をあて上を向いた。

「いえ、いなかったわ。全員同じなように見えたけど、それがどうかしたの?」

「いや、それならいいんだ」


ラングはリザードマンの中にも魔石の力を持った者がいるのではないかと思っていた。



「ほら、あそこよ」

しばらく歩いた後にキサが前方を指差した。

「あの洞窟か、よし、行こう」


ラング達が更に近付くと洞窟の入り口の所に二人の女性が立っていた。


一人の若い女性はラングに気付くと身構えながら話しかけてきた。

「誰?ここに何の用事があるの?」

剣を腰に差している女性は最大限に警戒しており、柄に手を近づけている。


「そちらこそ。どうやら話す体勢ではないようだな」

ラングは両手を軽く上げ女性を睨み付けた。

もう一人の幾許かの歳を重ねているであろう女性が話し始めた。

「ソフィア!止めなさい、どう見てもリザードマンではないだろう」

ソフィアと呼ばれた女性は体勢を直立にし

「す、すみません。緊張してしまっていました」

「全く。ごめんなさいね、こういう所が初めてなもので」

「はぁ……」

ラングは両手を降ろし小さく頭を二回下げた。

「ですがあなた方がどうしてここに来たのかは私も気になります。よろしければ教えていただけませんか?」

「私の仲間がリザードマンに捕らわれたので助けに来たんです」

「仲間が?」

「はい、全て見ていたというこのピクシーの案内で」

「ピクシー?どこに?」

「えっ?」

ラングは初めてピクシーがいないことに気が付いた。


「あれ?どこ行った?キサ?キサ!!」

するとラングの首もとからキサが現れた。

「もう!なんで呼ぶのよ!この人から光魔法の魔力を感じたから隠れてたのに!!」

キサはソフィアに指を差しラングに詰め寄った。


「光魔法?もしかして勇者?」

ラングはソフィアを見ながら頭を傾げた。

「い、いえいえ。勇者だなんて、そんな」

ソフィアは否定した。


「今は勇者になるために旅をしている最中でございます。失礼、ご紹介が遅れました。こちらはソフィア、私はナイアと申します」


ラングはクロと目を合わせた、勇者になるべく人物が目の前にいる。

ここで倒しておくべきかどうなのか判断しかねたからだ。


「…どうかいたしましたか?」

「い、いえ、まさか本当に勇者になる人だとは驚きで。こちらもご紹介が遅れました。私はラング、こっちが使い魔のクロ、そしてここまで案内してくれたキサです」

「これはご丁寧に」

ナイアとソフィアは頭を下げた。


「それでお二人はなぜリザードマンの洞窟に?」

「こ、ここのリザザードマンのせ、せいで近くの都市が苦しんでいるのでととと討伐に来ました」

「あの、若干震えているようですが……」

「大丈夫です。も、ももも問題ありゃましゃ…」

「落ち着きなさい!!」

ナイアがソフィアの腕を掴んだ。



ラングとクロは再度目を合わせた。

えっ?これが勇者?と。

言葉にせずとも二人とも同じ事を思っていた。


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