44話
今日は、ゲームをして、メインキャラクターのレベルを上げようと思う。その理由は、ギルド戦で勝つために少しでも強くなっておきたいからだ。「てぃらみす」が負けたらレイズさんに申し訳ないしね。
今日は学校が休みなため、一日中ゲームをするつもりである。ぼくは自宅にあるVRヘッドを身に付け、ゲームをするのだった。
[おかえりなさいませ。本日はどちらのキャラクターでログインしますか?]
ぼくは「もこ」と「moko」の2つのキャラクターを所持している。今日は、「もこ」でするつもりだ。ギルド戦では「moko」を使わないので。タイチやマールにも昔のキャラクターでログインすることを言ってある。昔の記憶を取り戻したいからと伝えてね。
「もこのほうでお願いします」
[わかりました。メインキャラクターにサブキャラクターを継承しなくてもよろしかったでしょうか?]
え?何そのシステム・・・?
「継承とはなんですか・・・?」
[最近のメンテナンスで継承ができるようになりました。2つのキャラクターを1つにする機能です。サブアカウントをもう使わないのであれば継承するほうがよろしいかと]
「継承したら、メインキャラクターにどう影響するのか知りたいです」
[では2つのステータスとその後のステータスを表示させます]
サブキャラクター
プレイヤー名:moko[lv10]
種族:魔法使い(風)
使い魔名:ハル[lv83]
使い魔名:
使い魔名:
HP130/130
MP500/500
力1
魔力50
速さ500※速さの基準100
スキル:竜巻 突風
装備:布の服 古びた杖
メインキャラクター
プレイヤー名:もこ[Lv55]
所属:てぃらみす
種族:吸血鬼サキュバス
使い魔名:クー[lv20](死亡)※他の使い魔と再契約をするとこのデータは消滅します
HP1250/1250
MP2300/2300
力1
魔力135
速さ1000※速さの基準100。
スキル:吸血+3 誘惑+3 ブラッドマジック+3 成長 ブラッドバリア+2 トランス ブラッドナイフ+3
装備:高級魔導師の服 銀の腕輪
継承後
プレイヤー名:もこ[Lv56]
所属:てぃらみす
種族:吸血鬼サキュバス
使い魔名:クー[lv20](死亡)※他の使い魔と再契約をするとこのデータは消滅します
使い魔名:ハル[lv83]
使い魔名:
HP1260/1260
MP2320/2320
力1
魔力138
速さ1000※速さの基準100。
スキル:吸血+3 誘惑+3 ブラッドマジック+3 成長 ブラッドバリア+3 トランス ブラッドナイフ+3
装備:高級魔導師の服 銀の腕輪
[なお、持ち物に関しては、サブキャラクターの持ち物すべてをメインキャラクターのアイテムボックスに格納します]
ふむふむ、変わったところは、使い魔が3体契約できるようになったことと、レベルが56レベになったことかな?両方のキャラクターを交互に使うのもめんどくさいので、継承しちゃおうか。
「確認しました。継承のお願いをしたいのですが、すぐできますか?」
[はい。10秒ほどで可能です]
10秒でできるのならこのまま待つとしよう。ギルド戦ではハルを使うことができないのだけど、メインキャラクターにハルがいてくれるのは心強い。
[完了いたしました。ではログインを開始します]
ぼくはクーが前に戦闘で死んだところのフィールドにログインした。普通は街やギルドの家でログアウトをするんだけど、クーの死亡が原因でそのままこの場所でログアウトしてしまったのだ。
「ハルー!きてー」
継承がちゃんとできているのか確認するため、「moko」のときに契約した使い魔を呼んでみる。
「主。おまたせしました。少し、変わりましたか?」
ぼくの見た目が前とは変わっていることにハルは気づいたようで、そう聞いてきた。
「うん。ちょっとね。ハル。これからレベル上げに行くのだけど、ついてきてくれるかな?」
ハルの前ではいつも通りの口調で言うことにする。使い魔に猫をかぶらなくてもいいでしょう。
「仰せのままに」
ハルがぼくにひれ伏している。ハルのほうが強いんだけどね。まあ、トランスを使えばぼくのほうが強いよね・・・?使い魔にとってマスターの存在はどんなに自分のレベルが高くても命令には逆らえない。別に命令しているつもりもないんだけど、すべて肯定してくれるので、助かる。
(あ、狩りに行くのなら、ポーションは必要だよね・・・?)
マールがいないので、回復を自分でしなければいけない。そのため、ソロ狩りにおいて、ポーションは必須アイテムである。
ぼくはアイテムボックスからお金がいくらあるのか調べると、金貨が・・・100枚あった。
(ひゃ、百?!)
ぼくはこの金額をためた覚えはない。しかし、使い魔のハルが狩りをすることによってぼくのお金は自動的に増えるわけで・・・いつのまにか大金を手にしていた。
(ポーション買って、残りのお金はギルドに投資しよう・・・)
ギルド戦をすることになって、ギルドに迷惑をかけてしまったのだから、迷惑料として寄付はしないとね・・・。
ぼくは、ここから一番近い街、ミストコでポーションを買い、ハルのおすすめスポットである狩場に、ハルの上に乗って行ったのだった。ちなみにポーションはHP回復とMP回復、状態異常回復の3種類をできる限り買っておいた。残った40枚の金貨はギルドへ。
ハルのおすすめする狩場は、ミストコから10kmぐらい離れた場所に存在し、ハルに乗ってきたのですぐに着くことができた。まあ、ぼくの速さのほうがハルより上なのだけど、1度試しに乗ってみたかったので、ライドしちゃった。
狩場には、看板のようなものがあり、そこにはカブトモスの森と書かれていた。精霊の森はすごく不気味だったのだけど、ここの森は明るく、辺りも見やすいため内心ほっとした。別に怖がりってわけじゃないよ?少し、暗いところが苦手なだけだから!
ハルの背中から降りて、ぼくはハルに「ハルは狩らないで、ぼくが危なくなったときだけ助けてね」と言っておいた。記憶のなかった頃のぼくが「moko」でハルと狩りをしたときに、真っ先にハルが狩りつくしてしまったのを覚えていたのでそう伝えた。今回の目的はぼくのレベ上げなので・・・。
しばらく森を進むと、目の前にカブトムシのようなモンスターが木に止まっていた。木に止まっているのだから小さいカブトムシがいたんだね。って思うかもしれないけど、目の前にいるモンスターは3mぐらいある超巨大カブトムシ。子供が見つけたら喜ぶんじゃないかって?泣いて逃げ出すよ。
ぼくは相手の名前とレベルを確認する。
カブトモス[lv62]
ハルはぼくのレベルに合わせてこの場所を選んでくれたようだ。自分よりレベルが高いのだけど、保険としてハルがいるので心置きなく戦闘に挑める。
(久々にあばれるぞおおお!)
ぼくは、カブトムシをどこかの少年のように捕まえるのではなく、討伐しに走り出したのだった。
7時に更新できなかったのでお詫びとしてもう1話更新します。本当にすみませんでした!
次回は7時に更新できるように頑張ります!




