39話
記憶喪失から目覚めて、もう1か月が経とうとしています。私の記憶は取り戻すことなく今に至るのですが、タイチさんと今もラブラブ中です♪喧嘩することはほとんどありませんが、私が一方的に怒ることはよくあります。怒る原因の大半はタイチさんが他の女性に見惚れているからです。特に胸の大きな人を良く見ています。私は自分の胸を見て、それほど小さくはないのですが、なぜ、私の胸は大きくないのか・・・そう思ってしまうことが時々あります。
「あ、タイチさん!今、女性の胸を見ていましたね?」
私たちとすれ違う巨乳の敵をタイチさんは見ていました。もう。本当に困った彼氏さんです。私はタイチさんの腕に抱き着き、私の大きくない胸を押し付けます。
「え?いや・・・見てねえぞ~」
言い訳の下手な方ですね・・・。まあ、そこも愛していますよ。でも、他の女の人を見るのはだめです。るまさんでもです。
私はタイチさんの家にお邪魔することになりました。彼の家を知らないので、タイチさんが駅まで迎えにきてくれました。そして、2人で駅からタイチさんの家に向かっているのですが、私の彼氏がいやらしい目を女性に向けていたので注意しました。
初めての彼氏の家・・・。ドキドキしますね。あ、彼女として、タイチさんのご両親に挨拶できますね♪と思ったのですが、今日は不在らしいです。え?ってことはタイチさんと2人きりですか・・・?やった!!
タイチさんの家に着くと、彼の部屋に案内されました。7畳ぐらいある部屋でとても大きいです。タイチさんが飲み物を取ってくるといって、リビングに行ってしまいました。
ふふ。チャンスですね。
男の人はアダルトの本を自分の部屋に隠しているそうです。(私の部屋にもなぜか隠されていましたが・・・。)その本を見ればタイチさんの趣味がわかってしまいます。巨乳好きなのはほぼ間違えないのですが、髪型や、どういう人が好きなのか、リサーチしましょう。
タイチさんが戻ってくるまでに探さなければいけないのですが、なかなか見つかりません。タイチさん・・・もしかして、インターネット派ですね?本の時代はもう終わったのでしょう。今の優れた技術によって男性の快楽はインターネットへ・・・。ゲームも進化しているのですから、そっち系も進化しているのです。
あれ・・・?今の時代、インターネットも終わっちゃったんですかね。タイチさんのパソコンを勝手に使わせてもらっているのですが、インターネットのお気に入りにないです・・・。まさか・・・!ゲームがVRへと進化したと共に、アダルト世界もVR突入?!
「緑茶でいいかー?って何やってるの?!」
あ、ばれてしまいました。彼女として、彼氏の好みは把握しなければなりません。
「タイチさんの好みを調査・・・?」
質問を質問で返す私に、タイチさんは私が何をしようとしていたのか気づいたらしく
「俺の好みは・・・もこだぞ?」
え?うぅ~。恥ずかしい・・・。そして、嬉しすぎることを言ってくれました。私はその嬉しさのあまり、タイチさんに抱き着き、キスしちゃいました。ついでに吸血も。緑茶より血のほうがいいので♪
「タイチさんは、その・・・ごにょごにょ、したいですか?」
昔、カラオケ店でタイチさんがしそうになった行為を今でもしたいと思っているのか聞いてみました。あれからは、あまりそういうことをしなくなったので・・・。
「ん?いつもしたいと思っているけど、もこを大切にしたいと思っているから、焦らなくてもいいだろう」
タイチさん・・・私のことを考えて我慢しているのですね・・・。でも、少しだけ焦っているのですよ?いつ、私の記憶が戻るかわかりませんから・・・。
「タイチさん・・・。したい、ですか?」
「今、か・・・?」
「はい・・・」
「・・・コンビニ行ってくる!!」
コンビニから帰ってきたタイチさんは、その行為に必要なアイテムを買ってきました。
「タイチさん。初めてなので、優しくお願いします・・・」
「俺も、初めてだからうまくできるかわからないけど、頑張るよ!」
そして、私たちは初めにキスからしたのでした。
「た、タイチさん!!痛い!!痛いです!!!」
私は激痛を感じ、タイチさんにやめてもらうように言いました。記憶がなくなる前の私も、初めてだったんですね。昔・・・ビッチだって疑ってすみません。私のほうがビッチです・・・。
「今日はやめとくか?」
気づけば私は、枕を自分の涙で濡らしていました。こんなに泣いていたのですね。
「もう少しだけ・・・頑張ります・・・」
タイチさんの気持ちに応えたい。愛しているのですから乗り切って見せます!
「んっ。あっ。い、いた・・・あんっ。タイチさん・・・」
すごく痛かったのですが、やっとタイチさんと一つになれましたね・・・。
その後、私たちは大人の道に進むのでした。
帰り道。私はまだ下のほうがじりじりして歩き方がぎこちなかったため、タイチさんに家まで送ってもらうことに。
「タイチさん。私は幸せでいっぱいです。今もこれからも、ずっと幸せにしてくださいね?」
少し恥ずかしいセリフですが、さっきの出来事のほうがものすごく恥ずかしかったので、自然に言うことが出来ました。私はタイチさんに飛びつき、タイチさんは私の頭をなでなでしてくれます。気持ちいいです。
充分に頭を撫でてもらい満足した私は、自分の家に向かおうとするのですが、
「にゃあ」
鳴き声のする方向へ顔を向けると、道路の真ん中に足を痛めている猫がいました。私は道路で怪我をして動けない猫とそれに気づかず突き進むトラックを見て、走り出します。
(間に合ってー!!)
この幸せがいつまでも続く。そう思うのは許されなかったんですかね。私はあくまで記憶喪失になった人。昔の過去を知らないで幸せになることができなかったのでしょう。
私はトラックに轢かれそうになった猫を助け、代わりに私がトラックと衝突してしまいました・・・。私は私から溢れ出る血を止めるすべを持たず、ただ倒れる事しかできませんでした。私は少しだけ顔を上げ、猫だと思ったのですが、その姿が、熊に見えてきて・・・
今度は助けられたね・・・クー・・・
そう思い、ぼくは気絶した。
マール「最近私の出番少ないんじゃないですか?」
もこ「ぼくもやっと出てきたよ」
moko「ずっとタイチさんとラブラブしていたかったのにー!」
※もしかしたら明日7時に更新できないかもしれません。




