36話
私は、ポチを使い魔に選びました。というのも、ナビゲーターさんが
[こんなにゲームの下手な人は初めて見ました。本来ならこのようなアドバイスをしないのですが、このゲームには使い魔機能が存在します。使い魔にするには相手を手懐ける必要があります。大変でしょうが、moko様の場合は使い魔を早めに見つけた方がよろしいかと]
と言って来たので、ポチを使い魔にしました。ちなみに魔法使いは使い魔を3体まで服従できるように最近のメンテナンスでバランス調整したそうです。
ポチを使い魔にできたのは、私を狙って襲ってくるポチに囮として、アイテムボックスにあった木の実を投げたら懐いてくれました。そこで、使い魔契約可能になったので契約することに。
それでですね・・・
ポチさん強くなりすぎです!マスターの私がまだ3レベなのにポチさんは15レベまであがっているんですよ?ひどくないですか?というのも、私が敵を倒そうとすると真っ先にポチさんが狩り始めるので全然レベルがあがらないのです。
そして、低レベルのまま私は死ぬこともなくエネスコという街に着きました。そこには・・・めっちゃ強そうな兵士さんがいるじゃないですか!私、パーティー組んでみたいです!お願いしに行きましょう。
「この街に入るには銀貨1枚必要だ。ないのであればそこらのモンスターを倒すとたまにドロップするぞ」
ふむふむ。そうなんですか。銀貨はあるのですが、今はパーティー!!
「あのー。私とパーティー組んでいただけませんか?」
「この街に入るには銀貨1枚必要だ。ないのであればそこらのモンスターを倒すとたまにドロップするぞ」
「あのー!!私とパーティー組んでいただけませんか!!!!?」
「この街に入るには銀貨1枚必要だ。ないのであればそこらのモンスターを倒すとたまにドロップするぞ」
なんですか。この人。プレイヤーさんってみんなこんな人ばかりなんですか?もしかして、君は弱いからいらない。って言いたいんですね?ふふん。私の使い魔を見て驚かないで下さいよ?
「ハルー!おいで!!」
私はそこらへんでポチ狩りをしているポチ、(名前をハルと名付けた)を呼び、兵士の・・・えっと・・・NPCさんに自慢する。
「このワンちゃんは私の使い魔ですよ?どうですか!?一緒にパーティーに・・・」
「この街に入るには銀貨1枚必要だ。ないのであればそこらのモンスターを倒すとたまにドロップするぞ」
だめだ・・・この人、ゲームのしすぎで頭がおかしくなった人ですね。しょうがなく私は、ハルとしばらくレベルを上げるのでした。
それから数時間後、私のレベルがなんと10レベに!ハルには別行動で狩りをするように言っときましたが何レベになったんですかね?
プレイヤー名:moko[lv10]
種族:魔法使い(風)
使い魔名:ハル[lv20]
HP130/130
MP500/500
力1
魔力50
速さ500※速さの基準100
スキル:竜巻 突風
装備:布の服 古びた杖
少し追いつきましたね。ちなみに突風というスキルは相手を倒すことのできない技ですが、相手を突き飛ばすことが出来るスキルです。結構使えます。
手持ちのお金が増えてきたので、エネスコに行って、買い物でもしますか。私は、頭のおかしい兵士にお金を渡すと、
「確かに受け取った。ようこそ、初心者の街、エネスコへ」
と言ってきました。お金のことになると目の色を変えるってやつですね。こういう人とパーティーは組まない方が良いと思ったので、もう誘わないことにしました。
ちなみに私はハルに、「街に行こう?」って誘ったのに、「俺は狩りしてくるから行ってこいよ」と、言っているようにみえたので一人で買い物しています。
「あ、このお肉いくらですか?」
私が食べるわけではありませんよ?もうすでにいろいろ食べましたから。これはハルの分です。エネスコの料理はとてもおいしそうに見えたのですが、やっぱり血と精気のほうがおいしいですね。あとでタイチさんに精気をくれるようお願いしましょう。
「銀貨1枚と銅貨3枚だ。お嬢ちゃん可愛いから1個おまけしといてやるぜ」
私はもらったお肉2個をアイテムボックスにしまいました。装備も買って、銀貨が残り10枚。あれ?見間違えました。残り12枚。あれ?見間違えました。15枚・・・あれれ??徐々に枚数が増えているのですが・・・もしかしてハルが狩りしてるので私のお金がものすごい勢いで増えているのですかね・・・?
そろそろお腹が空いてきたのでいったんゲームを終わりにしましょう。私はログアウトをしようとしたのですが・・・
「ナビゲーターさん。いますか?ゲーム終わりにしたいんですけど」
天に向かって話しかけてみます。しかし、返事がありません。
もしかして・・・チュートリアルのときにしかナビゲーターさんは助けてくれないのでしょうか。困りました・・・現実世界に戻れません。
困り果てた私。すると、男の人に話しかけられました。
「そこのかわいい子~。俺と一緒にパーリーしない?」
パーリー?パーティーのことですかね?してみたいですけど、今は現実世界に戻りたいので断りましょう。
「すみません。これからログアウトするつもりです。でも、やり方がわからなくて・・・教えていただけませんか?」
「そかそかー。いいよー。その代り、パーリーしてくれるなら教えてやるよ」
この人、顔つきが怖いのですが、ログアウトの仕方を教えてくれるそうなので、いい人。人は見かけによらずですね。
「ありがとうございます。では、パーティーの申請を・・・ってちょっとどこいくんですか?」
私の手を引っ張りながら人気の少ないところにこの人は私を連れ込もうとしています。門のある反対方向なのですが、何かあるんですかね?
「パーリーって狩りにいくんじゃないんですか?」
疑問ばかり抱えてもしょうがないので、その人に聞いてみました。
「んー。狩りに行くよー。まあ、狩るのはモンスターじゃなくて君だけどね」
その男の人は私の手を思いっきり引っ張り、ホテルに行こうとしています。もしかして、襲われるってやつですか・・・?
「た、助けてーーー!誰かーー。んっ」
私は助けを呼ぶのですが、男の人のもう片方の手で口を抑え込まれました。
「静かにしろ。悪いようにはしねえよ。どうせここはゲームの世界。子供が生まれる心配なんてないんだからな。うほおおお」
こ、怖い・・・。周りに誰もいないし、私のレベルは10れべで力が1なので、抗っても全然意味がないです。タイチさん!!助けてー!!
パシッ
(え・・・?)
私を攫おうとした男は、私を助けてくれた男性のたった一撃・・・それもデコピンで吹っ飛び、その場から逃げ去って行きました。
この人・・・強すぎる・・・
「大丈夫か?久々にこの街に来たんだが、相変わらずああいう男はいっぱいいるんだな。俺は、レイズ。てぃらみすのギルマスをやっているものだ。ここら辺は気を付けた方がいいぞ。初心者の女性を襲う輩が多いからな」
私はレイズさんに助けられ、お腹が空いているのですが、少しの間、この人と共に冒険をすることになりました。
てぃらみすのギルマスは男にするか・・・女にするか・・・
現在のてぃらみす
もこ
タイチ
マール
鈴
女性多いな・・・男にしよ。ってことで、レイズさん登場!!
※エネスコでした。訂正




