表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼく吸血鬼×サキュバスになる  作者: ぴよーこ
第一章 ゲームとリアル 男心と女心
32/68

29話

 ぼくは相手の実力がぼくたちより上だと知っているが、それだけの情報では勝てない。よって、まずは誘惑を使用する。相手が男ならこのスキルは有効のはず。しかし、相手は誘惑にかかることはなかった。

(なんで・・・?)

その疑問に答えるかのように彼らがしゃべった。

「お前悪魔か?だとしたら、俺たちには効かねえよ。対悪魔用装備を付けているからな」

そういって兄貴と呼ばれる人は自分の腕に付けている腕輪をこちらに見せてきた。

 相手に誘惑が効かないのであればトランス[サキュバス]も効かないだろう。正直、この切り札が使い物にならないと、勝てる要素がない。トランス[吸血鬼]は再使用まで3時間かかるので、ベアグマのときに使用してからまだ3時間は経っていない。そのため、今は使用できない。使用可能時間まで後どのくらいか確認したところ、残り10分。つまり、10分間はこいつらと普通の状態で戦わなければならなくなる。サキュバス化はもしも通用しないとなると30分解除はできないのでやめておく。


「タイチ。マール。10分だけ、時間を稼げるかな?」

二人は頷く。本当にぼくはいい仲間を持った。


 ぼくはブラッドマジックを二人に向かって打つ。相手はそれを避けずに、真っ二つに斬った。マールは新しく覚えたスキル、魔力強化をぼくに。タイチには力強化をしてくれた。タイチはブラッドマジックの攻撃でだめだったので、魔法を使わず、刀で相手に斬りかかる。相手はそれを剣で受けて、タイチに蹴りを食らわせた。ぼくは、その隙をついてブラッドマジックを相手に打つのだが、子分がバリアを貼りそれを防ぐ。どうやら、兄貴と呼ばれる人は攻撃を、子分は防御を担当しているようだ。マールはタイチを回復させる。

「そんなもんか。俺たちの実力を知って挑んできてるからもっと骨のあるやつかと思ったんだが、がっかりだよ」

相手はタイチに接近し、剣を振り続ける。タイチはそれを防ぎきろうとするが何発かもらってしまったようだ。

「うっ」

タイチは足の膝を地面につけ、肩の怪我を押さえている。マールはジェネシスを使用してしまったのでMP切れである。そんなとき

ベアグマの子供が兄貴と呼ばれる人に襲いかかった。しかし、

「邪魔だ」

ベアグマの子供は蹴っ飛ばされ、止めを刺されそうになる。まずい・・・

ぼくは素早さ1000でベアグマの子供を守ろうとするが間に合わない。だが・・・

近くにいたマールがベアグマの子供を突き飛ばし、剣がマールにささる。

「もこさん。タイチさん・・・後はお願いしますね」

そういってマールは消えていった。


 トランス再使用まで残り5分。ぼくとタイチvs兄貴と子分。五分五分の試合に見えても、実際はそうではない。ベアグマの子供は無事だったのだが、むやみに飛び掛かろうとしない。相手の実力がわかったのだろう。しかし、威嚇をするのはやめていない。

(ベアグマの子供が諦めていないのに、ぼくが諦めるわけにはいかないよね)

そう思い、ぼくとタイチは再び強敵に挑む。

「もこ。さっき覚えた技を使ってみる!」

タイチはユユに頼むぜと言い、ユユがタイチの周りをぐるぐる飛び回った。そして、タイチは手をかざし相手に向かって放つその魔法は、


精霊魔法


属性は恐らく風だろう。竜巻のように放たれるその魔法は斬ることができない。だが、子分の出すバリアがその魔法を防いだ。

続けてタイチは水の精霊魔法を使い、上から滝のような雨が敵を押しつぶそうとする。それもバリアで防ごうとするがバリアにヒビがはいった。タイチはその隙を見逃さない。今度は土の精霊魔法で波のように地面が彼らを襲う。子分のバリアは耐久できなくなり消滅するのだが、最強の敵の一振りの剣によって、防がれてしまった。

「精霊魔法を見られるとはな。お前はそこらの雑魚とは違うようだ。先にそこの悪魔を殺すことにしよう」

そういってぼくに、ものすごいスピードで襲いかかる。早すぎる・・・!ぼくが反応する前に、目前まで現れ、剣を振りかざし、剣がぼくのほうに振り落とされる。

(ごめん・・・ベアグマ・・・仇、取れなかったよ)

トランスまで残り時間10秒だったのに・・・もっとぼくに力があれば。目を閉じていたので自分がどうなったのかわからない。目を開けたらあの草原が映るのかな・・・ベアグマの子供は無事に逃げられるだろうか。そんな考えが脳裏に浮かぶ。

恐る恐る目をあけると、斬られたのはぼくではなく、ぼくをかばったタイチであった。

「もこ・・・10分経っただろ?あとは頼んだぜ」

タイチはぼくにすべてを託し、その場から消えた。


 ぼくは何を諦めていたんだ・・・ベアグマの親子、タイチやマールのためにも諦めちゃだめだ!ごめんね。みんな。そして、ありがとう。

トランス[吸血鬼]

 黒煙がぼくの姿を変えていく。胸は小さくなっていき、それとは真逆に力は膨大に。暴走までの時間35秒。この35秒が過ぎるまで、ぼくはもう諦めたりなんかしない!


 ぼくは相手に向かってブラッドマジックを使う。相手も異変にきづいたのか距離をとる。放たれたブラッドマジックは前のときは斬りつけていたのだが、今は避けている。

「よく気が付いたね。当たったら死んでいたよ?」

やはり、この相手は相当に強い。だからといって、今のぼくは負ける気がしない。残り30秒。敵はとても速いが、今のぼくには止まってみる。次は外さない。みんながぼくに繋いでくれたのだから、この一撃はみんなの想いをこめて放つ・・・!ブラッドマジック!!!

 相手は逃げようとしているのだが、逃げるよりも先にぼくの魔法が相手に届く。そして、2人を倒すことに成功した。ぼくはトランスを解除して、

「ベアグマ・・・やったよ。森と子供のことは任せてゆっくり休んでね・・・」

聞こえるはずもないその場所で、天国にいるであろうベアグマにそう言った。



自分の作品を何度も読み直して矛盾のないように書いていますが、話を書けば書くほど読み直すのが大変ですね・・・。

そろそろ私の夏休みが終わってしまいます(泣)でも1日1投稿目指して頑張りますのでよろしくお願いします。もしも投稿できない場合は、翌日、できなかった分を書くつもりです。

次回 明日 7時!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ