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ぼく吸血鬼×サキュバスになる  作者: ぴよーこ
第一章 ゲームとリアル 男心と女心
21/68

20話

目の前にいる店員がアツシだと分かった。アツシはぼくに、もこと言う人間に自分は救われたのだと語る。そのもこという人・・・ぼくなんですけどね。

 アツシは最初、ぼくが修学旅行に誘ったことをクラスで孤立させないため断ろうとしていた。しかし、ぼくは、そのことについて理解していたのだ。でも、ぼくは特に気にしていなかった。もしも、ぼくもクラスで孤立したとして、アツシと過ごせるならそれでいいと思ったからだ。だって友達じゃん!友達を見捨てて楽しめるわけがない。まあ、最終的にはあの出来事がきっかけでアツシもクラスと仲のいい関係になったんだけどね。


ぼくは、タイチとマールについて考えた。2人とは短い間だったけど、仲のいい友達になれたと思う。そこで、ぼくはあの二人ならぼくの過ちを許してくれるかもしれない。そう考えた。何も言わなければ伝わらない。ぼくに起こったトランス状態による暴走のことも2人は知らないのだからちゃんと説明して謝ればぼくたちはまた、一緒にゲームができるのではないだろうか。もちろん2人に許してもらえないのであればぼくはゲームをやめる。2人と遊べないゲームなんてやってもつまらないからだ。そうと決まったらぼくはゲームをやることにする。

「今すぐ代わりのものを用意しますのでしばらくお待ちください」

アツシは店員という立場なため、そう言ったのだが、

「すみません。やることが出来たので大丈夫です。本当にすみませんでした」

そういってぼくは財布を取りだし、お金をアツシに渡した。そして、自宅まで走って帰るのだった。(速さ1000速いっ)


 あれからすぐに、ゲーム内でタイチとマールを待っている。約束なんてしていないのだけど、彼らがログインしたらすぐに行けるよう、フレンドリストを凝視していた。狩りなどは行かない。ただひたすら待ち続けるだけである。ミストコで。

 ぼくは何日でも2人を待とうとしていたとき、タイチがログイン状態になった。すぐにタイチのもとにいく。

「タイチ~」

ぼくは走りながらタイチの名前を呼んだ。周りは「おい、馬が来たぞ!!」とか叫んでいる。あ、ぼくの走るスピードが速かったみたいで、馬だと思ったらしい。

「もこ!」

タイチはぼくのことを呼び、そして・・・抱きしめてきた。え?なんで・・・?

「心配しただろうが!あれからお前ログインしてこないし、宿題どころじゃないからマールと時間決めて交代でログインして待ってたんだぞ」

どうやらタイチとマールはぼくのことを待っていてくれたらしい。ぼくがあんなにひどいことをしたというのに。

「ごめんなさい・・・」

ぼくは謝ることしかできなかった。そして泣いていた。女の子の身体になると涙もろくなるのかな?ん?アツシのときも泣いてた?知らないよ~

 でも・・・安心したから涙がでたのだ。安心だけではない。ぼくは本当にいい仲間に出会えたと心からそう思ったからでもある。マールがあと2時間後に来るらしく、その時間までぼくたちは待っていたのであった。


2人と仲直り(一方的にぼくが落ち込んでいただけ)をしてからしばらく経ち、2人がログインしていたのでぼくはうれしさのあまり、走って二人のもとにいく。今日は何して遊ぼうかな♪

 合流し、ミストコを出て、狩りをすることになった。ぼくたちはモンスターが沸きそうな草原にいる。あ、パーティー組まなきゃ。でもその前に・・・

トランスによる暴走で悲劇が生まれた。だから、ぼくは2人には自分のスキルを伏せときたくないと思ったため、成長スキルを二人に見せる。元男っていうことはもちろん伏せますけどね。

ぼくが成長スキルによって変化した身体にタイチが見る場を失った。というのもタイチは実は巨乳好きで、すれ違う女性冒険者を見たとき

「ほお、これはなかなか」

と言っているのが聞こえた。見ると巨乳プレイヤーだった。そのため、タイチは巨乳好きである確率は99%だろう。

そして今、ぼくは巨乳プレイヤーになっているわけで。あ、そうだ。ちょっとタイチをからかおう。

「タイチ~」

ぼくはにやにやしながらタイチを呼ぶ。

「本当は見たいんでしょ?」

ぼくはタイチに胸をみせる。両腕で胸をはさみ押し上げた。こうすることによってより一層大きくみえるからだ。

「そ、そんなわけないだろ」

タイチは照れているのか、そっぽを向いてしまう。その反応にぼくはいらっとした。ぼくの身体を拒否するなんて・・・むぅ

えいっ


ぼくはタイチの腕にしがみ付き自分の胸を押し当てる。ここはゲームの中なのだけど、人と人とが触れ合った感触はまさにリアルそのもので。つまり、タイチもその感触に戸惑っている。

「これでどぉ?」

甘えた声でそう問いかける。ぼくは元男で、こんなことをしているとばれたら気持ち悪がられるだろう。しかし、今は女の子だ。男の子にサービスできない女の子はだめだろう。タイチの困った顔をみるの面白いしね。お姉ちゃんの気持ち・・・ぼく、わかったよ!

「なんなら直接触ってもいいんだよ?」

ぼくはタイチが絶対触らないとわかっているからそんなことを言った。ナンパ男に言ったら容赦なく揉まれるだろう。まあタイチはそんなことしないんだけどね☆だがしかし・・・

「え?いいのか?」

巨乳好きはぼくの考えていることの逆をついてきた。え。ちょっと・・・まずい状況?

タイチが手を伸ばしてきた。ぼくは発言に責任を感じているので身動きが取れない。調子に乗りました・・・ごめんなさい。ごめんなさい。揉むのはやめてください。

胸を揉まれると声が出てしまうことを思い出し(経験上)、タイチやマールの前で恥ずかしい想いをしなければいけなくなる。タイチの手が目の前まで来ていた。もうだめだ。ぼくはその恐怖に目を瞑る。そしてその手が・・・


 ぼくの頭の上に置かれていた。

「お返しな」

どうやらぼくがタイチをからかっていたことがばれていたらしい。それでタイチもぼくをからかっていたようだ。でも正直いってタイチはヘタレなんじゃないかと思った。触られなくてよかったんだけど。


 一件落着だと思っていたのだが、マールは最後までその様子を見ていなく、

「そ、そういうのはだめですーーーーー」

といってジェネシスを放ってた。ちょっとマールさん。それ、人に向けちゃいけないものですよーーーーーっ


 マールと今はパーティーを組んでいないため、ぼくとタイチはマールにPKされ、あのスタート地点の草原へと強制移動されるのだった。


ついに20話達成!!

目標は300話ぐらいですかね・・・

先が長いw

マールさんの前では下手な行動ができなくなるもこでした。

次回

明日7時

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