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俺の居場所  作者:
3/18

もう生きていく事はできない。



なぜしゅうなちゃんからメールが止まったのかは分からない。


しかし1つは分かっている。


飽きられた

それは確かだと、自分でも思う。


その次の日から知らないアドレスから嫌がらせメールが大量に来た。


『死ね』や『地獄に落ちろ』などが大量に。


それは、たぶんしゅうなちゃんだ。


また俺は裏切られた。

俺の心は、ズタズタに引き裂かれた。


悲しくて、苦しくて、生きている意味をなくしてしまった。


俺には生きる資格がないのだろうか。


ただはいつくばって生きているだけでもいけないのだろうか?


俺はいつまで一人なのだろうか、

ずっと?一生?永遠?

もう、俺は疲れてしまったんだ。

この世界に。


ふいに手をポケットに入れるとナイフがはいっていた。


リストカットしようとして、結局しなかった時に使ったナイフだった。

俺はそれを手に取って、強く握りしめた。

もちろん、刃の方を握りしめた。


それは確かに痛かった。すごく痛かった。

リストカットはこのいたみ以上に痛いだろう。


血が手の中からあふれだす。その血はどんどん、下に落ちていく。

俺は下に落ちていく血のようだ。


皆は血を嫌う。そして、血は下に落ちていく。

まったく俺そのものだ。

俺の手からもまだ血は落ちている。


まわりの人は俺を見て、すごく嫌そうな顔をして通り過ぎていく。


もう辛いんだ。もう怖いんだ。もう疲れたんだ。もうたえられないんだ。



もう・・・この世界で生きていく事はできないんだ。


俺はその時、本当にリストカットを決意した。

でも、こんな街で死ぬのは嫌だと思い、違う場所へ移動しはじめた。

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