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たぬきはもうお終いです ~ 祠を壊したら、あやかしたぬきの世話係に任命されてしまいました  作者: 天田 れおぽん @初書籍発売中


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4/4

第4話 風呂

『たぬきはもう、おしまいです……』


 たぬたぬは風呂場で泡だらけにされて、くたっと全身を投げ出していた。

 

 「おおげさー」


 オレはゲラゲラ笑いながらたぬたぬの体を洗った。

 

 もっふもふの体は、濡らすと思いのほか細い。

 細いというかガリガリだ。


「あー、それでお前。餌とかどうしたらいいの? 犬用でいい?」

『たぬきはぁ~。芋が好きですぅ~』

「そうか、芋かぁ」


 オレはなんだか楽しくなって、たぬたぬをわっしゃわっしゃ洗った。

 たぬたぬはといえば、まるでぬいぐるみのように大人しくしている。


 これが死んだ真似か?


 オレは感心しつつ、洗いやすいモケモケを遠慮なく洗った。


 ついでに自分もボディソープで洗って、アワアワの体をシャワーでザーッと流す。

 たぬたぬの体もザーッと流して、くったりした体を抱き上げると一緒に湯舟へと浸かった。


 動物との混浴はよくないけれど、たぬたぬはあやかしだから大丈夫だろう。

 どうせオレの泥だらけの服を予洗(よあら)いするのに湯舟を使うし。

 

 田舎といってもばーちゃん家ではなぜか、水も、湯も、使い方が大胆だ。

 畑に使うからかな?


 などと呑気なことを考えながら、オレはたぬたぬと温かい湯を楽しむ。

 たぬたぬの方も、お風呂は気持ちがよいようでうつらうつらしている。

 オレが抱っこしているから大丈夫だけど、一匹で入ったら溺れてしまいそうだ。


 つか、あやかしって死ぬの?


 あとでたぬたぬから詳しく聞くかぁ~、と思いながら、オレは湯舟に肩まで浸かった。

 

 

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