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第32話~え?どうした?~

今日は少し短めです。

冒険者ギルドでヘイルダンさんと話し合って期間限定ではあるがリノンを弟子としてとることになった。

正直不安要素は山程あるんだが、なってしまったものはしょうがないんだけど

その一番の不安要素というのが今ものうのうと茶を飲んでいるつばさだ…


現状つばさの秘密を知っているのは俺とヘイルダンさんだけ。

あまり公にするわけにもいかないから知っている人は少ない方がいい。

だけど一緒に暮らすというと話しは変わってくる。

一緒に暮らせばいずれはばれるだろうし隠し通すことも難しい。

考えているとヘイルダンさんも俺の顔をみて察してくれたのか


「アオイさん。彼女と暮らすのであれば、つばささんの事は話しておくべきだと思いますよ。後から知る方が衝撃が大きいですから」


と言ってきた


「確かにそうですね今後の事を考えるなら今伝えるべきですね。つばさ?お前の秘密をリノンに言うぞ?」

「ん?ああ、別にかまへんで?というかヘイルダンさん何で知ってるん?」

「フフフ、まぁ年の功というやつですよ」


と、ヘイルダンさんがのらりくらりと答えていたが俺はいまだ涙を流してるリノンの方を向いて話しかけた


「リノン、悪いんだけどこれから大事な話しをするからよく聞いてほしい」

「グスッ…は、はい大事な話ですか?何でしょうか?」

「これから話すことは今ここにいる人しか知らない話しだ。だから誰にも話さないと誓えるか?」

「…」

「もし誓えるなら約束通り君を弟子として迎え入れる。だが誓えないなら俺は君を弟子として取らない。」

「…!」

「それだけ大切な話しなんだ誓えるか?誓えないか?」

「…誓います。師匠がそこまで言うということは誰にも言えない事だからですよね?師匠が私を信じて言ってくれてるなら私も師匠に答えます!」


リノンの目は迷いのない目だった。

どんなことでも受け入れるその目を見て俺は大丈夫だと思った。


「ありがとう。実はつばさについてなんだが、実はつばさは…」

「やっぱり2人は恋人同士だったんですね!」


プスーーーッ


その言葉を聞いてつばさは盛大に飲んでいた茶を吹き出した。そしてその先にいたヘイルダンさんに見事にかかる…


「ゲホッゲホッ!はぁ!?自分何言うてんねん!俺とアオイが恋人同士?アホなこと言うなや!」

「え?ですがギルドでも噂になってましたしあまり公にしたくないから黙っていたんじゃないんですか?」

「何やその噂は?!そんなもんデタラメに決まっとるやろ?何で俺が男とつきあわなあかんねん!というかアオイ!一体どういうこっちゃ!説明しぃ!」

「え?男と?ま、まさかつばささんって女性の方が…」

「つ、つばさ落ち着け!リノンも!論点がずれてきてる!」

「これが落ち着いていられるか!?何でそんな噂が流れてんねん!言ったやつどこのどいつや?!本気で捻り潰したるわ!」

「わかったから怖いことを言うな、お前なら本当にやりかねないから。そしてリノン?その話しは違うと宿屋で言っただろ?」

「え?でも隠していたからここでお話しするのかと」


うん、仮につきあってたとしても、どこの師匠が弟子になる人間に対して恋人同士というカミングアウトを話すだろう?

もっと重要だとわかるはずなんだけど…

ダメだ折角真面目に話そうとしたのに一気に空気が変わってしまった…


「ゴホンッ。アオイさん話すより実際に見せてあげた方がよろしいのではないですか?」

顔にかかった茶を拭きながらヘイルダンさんが言ってくれた。

ホントにうちのアライグマと弟子がすいません…


「そうですね。というわけでつばさ、お前の本当の姿をリノンに見せてくれ。」

「んあっ?何やねんまだ話し終わってへんで?一体どこの誰やって言う…」


ガシッ!


「いいから、早く話してくれ!俺もその噂を聞いて訂正したくてここに来てるんだ、お前だけだと思うなよ?早く訂正したいから元の姿に戻ってくれないかな?」


俺はつばさの両肩を掴み出来るだけ「笑顔」で伝えた

つばさも納得してくれたのかようやく落ち着いてくれた。


「わ、わかったから!とりあえずその顔やめて手をどかそうや!元の姿に戻るから…おいリノン目玉かっぽじってよく見とれよ?これが俺の本当の姿や!」


そう言ってつばさは立ち上がった瞬間光だした。

光が消えるとそこにはアライグマもといクーン・ベアの姿になったつばさがいた。

ヘイルダンさんも初めて見たとあって驚いていたが落ち着いた様子だった。


「ヘイルダンさん。これがつばさのもう一つの姿です。」

「…なるほど初めて見ましたが、まさか本当に魔物の姿になるとは…しかもクーン・ベアになるとは驚きましたね。」

「はい、でもこの姿になってもつばさは話すことが出来ますし一応問題はないです。な、つばさ?」

「せやで!この姿になっても話せるし飯も食えるし問題ないで!」

「確かに喋っていますし問題なさそうですね。しかし呪いとはいえ、クーン・ベアになったり人間になれたりとこれは使い方によってはかなり有能な能力ですね。」

「ん?呪い?違うでこれは…」

「そ、そうなんです本当に恐ろしい呪いなんです!」

俺はあわててつばさの口を塞ぎ誤魔化した。

元々異世界から来て残念女神の気まぐれでこの姿になったとは流石に言えない…


「リ、リノン驚いたと思うがこれが俺たちが隠していた秘密なんだ。」

「…」

「リノン?」


全く反応がなく動かないリノンを見て近づいたが、つばさがあることに気づいた。


「おい、こいつ気絶しとるで」

「え?」

よく見るとリノンは座ったまま気絶していた。

よく座ったまま気絶出来たなと思う反面、これで気絶してこの先やっていけるかなと一抹の不安を抱える俺だった。


「ハァ…」

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