第28話~え?宝の山?~
遅くなりましたが
投稿できました。
洞窟で行方不明だった冒険者達を見つけ倒したと思っていたパイアという魔物がまだ生きていて止めをさしたら冒険者達にたった今化物認定された…
俺は声を大にして言いたい!
「俺は化物じゃない!俺は整体師だ!」
だがこの声が届くことはなかった…
なぜなら声を大にして言うなど小心者の俺に言うことなど出来なかったから…
戦いはあっという間に終わり洞窟の中は静寂が訪れた、
いや、静寂というか沈黙だろうか…
目の前で起きた出来事に着いてこれないのか冒険者の人達が呆然としている。
正直俺の方が呆然としている。
スキルがあるとはいえ、ただ弱点である眉間を殴っただけで頭が吹っ飛ぶなんて誰が思うだろうか、しかも吹っ飛んだ頭は壁に思いっきりぶつかって粉砕してさらに見てはいけないものが見れてしまってるし、そこら中に死体だらけだし中々にカオスな状況だとりあえずこのまま放置も良くないしギルドの報告もあるしとりあえずアイテムボックスにしまおうと思いパイアの死体を入れオークの死体も入れていったがパイアの頭だけは原型が保たれていないから流石に止めた。
だがアイテムボックスにしまっている中でも冒険者の人達はドン引きしている。
何でもアイテムボックス自体はそこまで珍しくないんだけど大体入る量というのはせいぜい大きいテーブル位の量で大きい容量を持つ人間はかなり珍しいらしい。
そんな事を知らないまま使っていたけど異世界から来た人間は皆そうなのかな?でも翼は持ってないしランダムなのか確認のしようがないが少なくとも俺や師匠や翼の持つスキルは全部異常だってことだ。
とりあえず死体は全部アイテムボックスに収納してようやく出れることになったんだが、そこで翼がまた余計なことを言ってきた
「なぁなぁ、ここ来るときに道が2つに別れてたやんか?右に行ってここやったけど反対は何があったんかな?」
「反対?さあ分からないけど何もないんじゃないか?」
「ふーん、なぁあんたらは何か知らんか?」
「いや、俺は調査しに来たときにここの入り口で奴らに見つかってそのまま連れてこられたから知らないな」
「そぅか、何か気になるんけどなぁ」
「別にいいじゃないかそれよりも早くここから出ようこんな劣悪な所は早く出たいよ…」
「あ、あの…私達知ってます」
そう言ってきたのは冒険者グループの女性カペラさんだった。
「ん?何や知ってるんか?何があったんや?」
「は、はい実は私達がここに来たときオークがいるとは思わずこの洞窟に入って最初に左に進んだんです。ずっと一本道で奥まで行くと広い空間があったんですが、そこには沢山の武器や金貨があったんです。」
カペラさんが言うには恐らく今まで襲ってきた旅人や冒険者が身につけていたものとかをそこに集めていたんじゃないかと言うことだ。
確かに魔物が人間の物を使うことはないし、使うとしてもせいぜい武器をそのまま使うくらいで、他は必要ないからごみ捨て場みたいにしてたんだろう
そしてその話に翼が食いついた
「マジか!!それやったら行こうや!魔物も倒したし邪魔されることもないやろ!早く行こうや!」
「いや、翼ちょっと待ってよ!行くつったって今から行くのか?皆怪我してるしお前だって怪我してるんだぞ?まずは街に帰って休んでからにしようよ?」
「何言うてんねん!そんなことして他の奴らがここ見つけて宝物持ってったらどうするんや?それにここがまた魔物のすみかになるかもしれんやろ?」
「その可能性はあるぞ」
と今度はタウラスさんが言ってきた
「魔物というのは一度住み着くとそこから離れないんだ。以前には廃村になっていた所に魔物が住み着き根城として周辺の村を襲うこともあった。だからここは恐らく封鎖されるだろう」
マジかよ魔物超怖ぇじゃん!
「それにそういった住処で見つけた物は大体冒険者達が持っていくし、ギルドも強奪したとこでなければ問題ないしな」
そうなんだ。
確かに冒険者も食っていかないといけないからそういうのが許されてるのかもな、
それに封鎖されるならもうここには来ないだろうし今回は翼の言う通り宝を手に入れた方がいいかもしれないな、そして俺達は来た道を引き返し分かれ道で左へ進んでいくと、カペラさんの言う通りそこには俺が想像していた以上のお宝があった。
「うっひゃ~お宝や!こんなぎょうさんあるなんて一気に金持ちやぁ~!!」
と言いながら翼はそのままお宝の中に突っ込んでいった
でも確かにこの量は想像以上だな
逆に言えばそれだけ大勢の人や冒険者襲われてたんだよな…
そんなこと考えずに今目の前で張っちゃけて喜んでる見た目は美人中身はおっさんのホントはアライグマを見ると何だか力が抜けてくる、本当にうちの連れがなんかすいません…
で、この宝もとい財宝の山だけど最初に見つけたのはカペラさん達だしここは皆さんでほとんど持ってってくださいって言われたら物凄く拒否されたよ。
本来ならオーク達に食われる所を助けてくれたばかりか生きて帰れるんだから礼をしたくてもしきれないと、財宝は俺に譲ると言ってきた。タウラスさんも同じ考えみたいで「命があるだけでも儲けもんだ」と言ってくる。
俺としては流石にそれは出来ないと言うが皆頑なに拒否してくる。
でも皆襲われたせいか装備もボロボロだし、ましてや荷物すらもないしこれじゃあ今後冒険者をやっていくのは厳しいと思うし、せめて均等じゃなくても少しもらってくださいと何とか説得してカペラさん達とタウラスさんに6分の1ずつ渡すことが出来た。そしてこっちが大事な話ををしている時に翼はずっとはしゃいでて流石にいらっとしたので軽く(俺の中では)拳骨した。
俺は出来るだけ金貨は持ってた袋に入れるだけいれ、入りきれなかった物はそのままアイテムボックスに入れた。
途中宝箱の中に見たことない大きさの宝石とか入ってたけど静かに蓋を閉じアイテムボックスに閉まった。
他にも色々あったけど何とか全部収納して今度こそ皆で洞窟を出た。
長かったような短かったような気がするが、とりあえず外はまだ夕暮れ前だったが太陽の光はとても眩しく包み込んでくれる感じだった。
今回は本当に何度も死にかけたしこんなことは2度とやりたくないと心に誓った。
そう思ったのだがその時ふと考えた。
もしかして今回手に入れた財宝で俺家買えるんじゃね?そして必要な道具とかも買えるんじゃね?と頭の中でぐるぐる回っていた。
その時俺は考える度に自分でも分かる位ニヤニヤしてたと思う。もちろんそれを見ていた人達が気持ち悪がってちょっと引いていたのに気づいたのはもちろん内緒だ。(ホントは傷ついてるけどね)
そう考えながらも俺達7人(一匹?)はカリムの街を目指し帰ることにした。




