表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
都合の良い女達  作者: ぱぴぷ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/5

東堂 光視点 終

その日、私は人生で初めての失恋をした。こんなに泣いたのは初めてだ。

そうだよね……あんなにかっこいい人に、恋人がいないわけないよね。

 

やだっ……ヤダヤダヤダ……関路さんは私の物……誰にも……誰にも渡したくない!

……取っちゃおう。あの人から、関路さんを……。

既成事実……作っちゃえば……いいんだ!!! そっか! そうだ! そうだよ!!

そうすれば関路さんと一緒になれるっ! あは……あはははは……じゃあ早速、関路さんのお家、行ーこおっ! 

 

ーーー 

 

着いた……。関路さんは不用心だから、家に鍵を掛けていない。だから簡単に侵入出来る。関路さんがベッドに寝た後に襲う計画だから、しばらくクローゼットに隠れることにした。関路さん、早く来ないかなー……あはは。

 

関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん関路さん 

カチャ…………きたっ……。

 

家に帰ってきたのは、関路さんと白髪の女性だった。……あの女っ。

 

「関路……これ……」 

 

白髪の女はそう言うと、関路さんに分厚い封筒を渡した。  

 

「おー、今週はかなり多めじゃん!」 

 

「うん……だから今週は、関路を独り占めしたい」 

 

「いや、無理。明日は紗良とデートだし、今週は他の子とも約束があるから空きがない」 

 

「あっ……そうなんだ……わかった……」 

 

「あー、昨日いいAV見つけてさ……ヌきたいから桐奈の体使わせてくれ」 

 

「うん……ピル飲んであるから、中に出していいよ」

   

「さすが俺の幼馴染! 準備がいいね」 

 

えっ……どういう事? 白髪の女は彼女じゃなくて、ただの金ヅルって事?

それに他の子とも約束って……。

あのあと、二人が行為を終えて寝静まった隙に、私はそっと家から抜け出した。

自分の部屋に帰った後、私は考えた。……あの女は関路さんの彼女じゃない。しかも他にも関係を持っている女がいる。

じゃあ……私にもまだ、正攻法で一緒にいれるチャンスがある! 金ヅルでもいい、セフレでもいいから関路さんと関係を持ちたい! そして最終的にはお嫁さんになる! 私の目標ができた……。

そこから私は、表では関路さんと普通に遊び、裏では監視を続けた。徹底的に調べ上げた結果、関路さんは複数の女性達と関係を持ち、全員が関路さんに依存していて、その女性達からお金や服やアクセサリーを貢いでもらっているということがわかった。

  

ーーー 

 

今日……私は優勝して告白する。関路さん……待ってて下さい……。

 

この日のために私はバスケを頑張って来たと言っても過言じゃない。関路さんに私のかっこいい所を見せて、少しでも告白の成功率を上げるためだ。

大会が始まり、私達は順調に決勝への駒を進めて行った。関路さんの事を思いながらプレーをすると、いつもより研ぎ澄まされた良い動きが出来る……。これが愛の力なのかな……。

そして遂に決勝……この試合……絶対勝つ……絶対に!!

 

ピコン。

関路さんからメッセージが来た。

『頑張ってねー、光ちゃん!』

関路さん……私、絶対に勝ちます……見てて下さい。


ーーー


結果は優勝だった。……でも正直、どうでもいい。早く関路さんに会いたい!

閉会式が終わった後、そわそわしながら関路さんを探していると、幼馴染の康太から声をかけられた。 

 

「光! すごかったぞ! まじでやばかった!」 

 

「うん、ありがと」 

 

それから同学年全員が応援に来ていた事もあり、皆から称賛の言葉が送られた。適当に相槌を打ちながら視線を彷徨わせていると、康太が真剣な顔で私の前に立った。

  

「光! 実は大事な話があるんだ!」 

 

「家に帰ったら光の家に行くから待っ――」

「あっ! 関路さん!!」


「え?」と間抜けな声を漏らす康太を残し、大好きな人を見つけた私は、周りの目なんて気にせず一直線に駆け寄り、関路さんに抱きついた。


「光ちゃんおめでとう。格好良かったよ、カリーみたいだった」

「ありがとうございます! そんな事より関路さん! 約束覚えてますか?」

「もちろん! 覚えてるよ。俺になにをして欲しいのー?」

 

「ちょっとここじゃ話しにくいので……こっち来てください」

 

人気のない場所に関路さんを連れて行き、私はついに関路さんに私の気持ちを伝えた。

関路さんは困惑した顔をしていたが、受け入れてくれた。まだお嫁さんにはしてもらえないけど、いずれ絶対……必ず!! 他の女達に勝って、私だけのものにする!

 

それから、関路さんと体の関係を持った……とっても幸せだ。

最初は恥ずかしくてあまり上手く出来なかったけど、今では関路さんがトロけた顔で「もう許して……」と泣きつくほど、えっちが上達した。

 

最初は関路さんの言う事をなんでも聞いて、ひたすら彼を満足させる予定だった。でも、今は方針を変えた。

関路さんを、私なしじゃ生きられないように『堕とす』方向にチェンジしている。 

  

関路さん……絶対逃しませんからね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ