第40話 先輩、救出
「うああああ!? た、助けてくれええええ!?」
……先輩がスライムに襲われそうになっていた。
いつも嫌味ばかり言ってる先輩が尻餅をついて壁に向かって這って進む姿は滑稽だが、今はそんなこと思っている場合ではない、助けよう!
「グローディ! あの液体の怪物の対策は同じか?」
『はい、彼らは火に弱いです』
「よし!」
ライターに火を灯し、それに向かってスプレーを噴射した。
奴らは俺の放つ火にビビったのか、早々に退散しようとしていた。
よし、これならいけるぞ!
「そら、蒸発しろ!」
奴らは俺の炎で蒸発していった。
背を向けて逃げようとする奴にも俺は容赦しない、奴らは一滴も残さず蒸発していく。
気が付くと、先輩の周りにいた液体は、消えてなくなっていた。
「グローディ、奴らは完全に消えた?」
『解析します……はい、生命反応はありません』
「ありがとう、グローディ」
『どういたしまして、またお役立ちできることがあればなんなりとお申し付けください』
グローディは〆の挨拶をしたのち、電源が落ちた。
「先輩、無事ですか?」
「ま、全く……困ったもんだよね、変な怪物に襲われちゃってさ……と、常盤くんがいなかったらどうなっていた事か……」
「お喋りは大概にして行きますよ」
俺は先輩を背を向け、歩き始めた。
「ちょ、ちょっと待ってよ常盤くん、どこ行くか分かるの? 出口分かるの?」
「いや、全く」
「わ、わかんないのに歩くのぉ!? ば、馬鹿じゃないの!?」
「……は?」
俺は理性を失い、つい先輩の胸ぐらを掴んでしまった。
「な、なんだよ……常盤くん」
「……」
ふと冷静になった俺は先輩を離して、歩き始めた。
今はこんな奴にマジになっても仕方がない、少々面倒だが、こいつを助けながら行かなきゃな。
「お、おい! 俺を置いてくなよぉ~」
「グローディ、前方の安全確認よろしく」
『はい、かしこまりました』
先輩の言葉を尻目に、俺は小声でグローディに司令を出した。
「……あぁ、あと……俺の連れの命令は聞かないで、あとあいつの事はスルーしたい」
『……かしこまりました』
グローディは事情を理解してくれたのか、小声で返事をしてくれた。
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