前へ目次 次へ 21/31 二十一話:爪切り 飲み友達が「帝国主義もねずみ講も同じ理屈で詰むんだ。人間は無限にいるわけではないだろう、だから実際に」と七面倒なモードに入ったので、「どうして夜に爪を切ると親の死に目に会えないんだろうな」と話を逸らすと、また例のきょとんとした顔で呆れてから「爪を切る音で在宅を知った人斬りが押し入るからだろう。死んだら会えない」と地球の自転と同じように解説されたので、それ以降夜中に爪を切るのは避けることにしている。