■189 決戦! 八岐大蛇
「風属性じゃなくて木属性か。セイルロットもそう言っていたけど、やっぱりその可能性が高いかな」
レンフィールド家にお邪魔した次の日、レンシアが予想した考えを八岐大蛇大討伐会議でみんなに話してみたら、すでに【スターライト】ではそういう考えに至っていたらしい。
そうなると、光、闇、呪怨属性を除く五属性は、火は水に、水は雷に、雷は土に、土は木に、木は火に弱い、ということになるな。
「さて、どうするか。それぞれ得意な属性持ちはそれが弱点の頭に配置したいところだけど……」
「でもギルドメンバーをバラバラにすると連携を取れないわよ?」
「そうなんだよねえ……」
クラマスであるアレンさんの言葉にサブマスであるエミーリアさんが口を挟んだ。
連携もそうだけど、魔法やアイテムの中にはギルドメンバー限定で効果を及ぼすものもある。
やはりなるべくならギルドでまとまって動きたいところだよな。
「一応、事前に参加してもらえるプレイヤーたちに得意な属性がある場合は教えてもらっておいたんだけど……」
「結果がこちらです」
セイルロットさんの言葉とともに、僕らの目の前に浮かび上がったウィンドウにはそれぞれこの属性が得意、という棒グラフが映し出された。うわあ……。これは……。
「圧倒的に火属性が多いな……」
『まあ派手だし、わかりやすい魔法だからねえ』
【カクテル】のギムレットさんと、【ゾディアック】のレーヴェさんが言う通り、圧倒的に火属性が得意というプレイヤーが多かった。次点で水・氷、そして雷といった感じか。木属性なんかほとんどいないじゃないか……。
「光よりも闇の方が多いのね。意外」
「男は闇の力に魅せられるんが多いんやで……!」
トーラスさんが顔を手のひらで覆うような変なポーズで【六花】のギルマスであるリリーさんに答えている。
「僕ら【白銀】のギルド別に得意な属性となると、僕ら【スターライト】が水、【月見兎】が火、【六花】が水、【カクテル】が土、【ゾディアック】が闇、【ザナドゥ】が雷、となるけど……」
基本的に魔法使い系でもなければ属性攻撃手段など持ってはいない。それか、特殊能力を持つ武器を持っているかだ。
なのでギルドの得意な属性、となると、それは所属している魔法使いの得意属性となってしまう。
【月見兎】だとリゼルが火属性が得意だからこうなってる。
【スターライト】も水属性となっているが、これはギルメンである魔法使いのジェシカさんが得意としている魔法が氷系だからだ。【六花】の水属性も、アイリスのソロモンスキル【クロケルの氷刃】からだろう。
ザナドゥの雷属性はゴールディのかな?
あとはソロだとミヤコさんの刀が火属性で、【雷帝】ユウが雷属性か。
「火属性が偏り過ぎかな……」
「でも逆に圧倒的火力で頭を一つ潰すってのもありかもしれんで? そしたら他七つに戦力を割けるようになるやん?」
確かにそれもありなのかな? それまで他七つの頭を抑えられればの話だが。
「この呪怨属性の相手は、ステータス異常を防ぐ【健康】や【壮健】、デバフ回復持ちに当たって欲しいわね」
「まだ呪怨属性かどうかもわからねえけどな」
「それを言ったらどうしようもないじゃない。仮にでもその対策はしないとさ」
エミーリアさん、ギムレットさん、リリーさんがそんな軽口を叩き合っている。
そもそもその属性攻撃以外効かないってわけじゃないと思うけどな。普通に斬りつければダメージは通ると思うんだが。
まあひょっとしたら、火属性の頭に火属性攻撃をすると回復する、なんてことはあるかもしれないが。
そう考えると逆なんだよな。たとえば【月見兎】は火属性メインだから、火属性の頭には配置しない、というように、配置したらいけないところをピックアップしていった方がいいんじゃないかね?
僕がそう提案すると、それならまあ、とだいたいの割り振りができてきた。
四百五十人ほどの参加プレイヤーを割り振ると、一つの頭に五十五、六人ほど。
主催者特権ということで、【白銀】のクラメンは弱点属性のところへ回されることになった。当然、我ら【月見兎】は木属性の頭になる。
ちなみにミヤコさんも、僕が誘ったハルの【フローレス】も木属性だった。
ソウの【銀影騎士団】は闇属性の頭に回されていた。六十人全員だ。つまり闇属性の頭は【銀影騎士団】のみで当たることになる。よっぽど光属性の魔法使いか装備が多いんだろうか。
打撃系で攻撃力の高い参加者は問答無用で土属性の頭に回されてる。硬そうだからね……。
あ、【オデッセイ】のギルメンも土属性に回されてら。【オデッセイ】からはギルマスのガイアさんをはじめ、妹のシエルを含めて三十人ほどが参加している。
【銀影騎士団】の半分か。僕らミヤコさんとかユウとかソロ数人にチケット渡して、残り全部傲慢のプレイヤーに渡したからな……。クラン外の知り合いがほとんどいないから……。
呪怨属性の頭には回復系のプレイヤーを多めに回しているな……。あとはHP高めのプレイヤーか。
ここは討伐が目的じゃなくて、時間稼ぎがメインになるな。早めに他の首を片付けたプレイヤーが応援に回らないといけないだろうな。
「これだけ決めても結局最終的には臨機応変にやるしかなくなるってのがね……」
「ま、しかたないわよ。こんな規模のレイドボスなんて『DWO』で初めてなんだから」
ため息をついていたアレンさんをエミーリアさんが慰める。
全部初見だからねえ。どうしてもその場その場の状況によって、判断が変わってくるよ。
「リアルに考えると、俺たちの剣なんかで攻撃したところで、あのデカさだととても倒せるとは思えないよな」
「リアルに考えんなよ。これはゲームなんだから、ダメージさえ通ればいつかは倒せる! ……はずだ」
ガルガドさんとキールさんがそんなことを話しているが、一応タイムリミットはあるっぽい。
おそらく七日目が終わった時点で、八塩折之酒が尽き、海へ帰っていくんじゃないかな。
そしてまた八魔将から八塩折之酒を手にいれなきゃいけなくなる、と。めんどくさ……!
なんとしても初回でクリアといきたいところだ。
とにかく決戦は明日だ。ゲーム時間で日が昇る朝の八時から八岐大蛇に挑むことになっている。
僕はそれよりも早くから、ハルやソウのギルメンたちを【傲慢】の領国から【怠惰】の領国へとピストン輸送しなきゃならないわけだが……。
パーティに入ってないと【セーレの翼】で転移できないからなあ……。
早朝から十回以上も行ったり来たりをしないといけないわけだ。僕から誘っておいてなんだけど、いくらか払ってくれないかしら。
朝から戦って、どれくらいかかるやら……。勝つにしろ負けるにしろ、日が暮れるまでかかるってことはないと思うんだが、なにしろあの巨体だからなあ……。
レンに改良してもらったマフラーもあるし、今までの苦労を思えば、最後の最後で負けてられないよな。
◇ ◇ ◇
「疲れた……」
翌日、まだ日も昇り切っていないうちから僕は【傲慢】の領国へと【セーレの翼】で跳び、【銀影騎士団】と【フローレス】のメンバーを【怠惰】の領国へとピストン輸送していた。
終えた時にはMPやSTがかなり減っていて、なんかもうこれだけでヘトヘトになってしまった。
このあと八岐大蛇と戦うなんて大丈夫なんだろうか……。
「ほ、本当に【怠惰】の領国にいる……」
「なあ、これポータルエリアを登録したら、次からは自力で来れるんだよな?」
「やべえ、テンション上がってきた!」
【銀影騎士団】のメンバーがわいわいとそんなことを話している横で、僕はスタミナポーションとマナポーションをがぶ飲みしていた。
確かに【怠惰】のポータルエリアに登録すれば、次からは自分で好きに転移できるんだよな。
ひょっとしてこれは美味しいかもしれない。『転送屋』として、幾らかのお金をもらって、好きな領国へと一緒に跳ぶというビジネスが成り立つかも。
基本的に『DWO』は登録したポータルエリアにしか転移はできない。
だが、パーティを組んでいた場合、リーダーの行った場所ならメンバーが行ってない場所でも跳べたりする。
だけどこれにも条件があって、パーティメンバーが一つ前のエリアボスを倒している必要があるのだ。
つまり、エリアボスを倒していない状態では先のエリアには転移できない。
おそらくこれは、レベルの低いプレイヤーが、ベテランプレイヤーに連れられて先のエリアに行けないような仕組みになっているのだと思う。
【怠惰】でいうなら第一エリアのボス、ガイアベアを倒してないプレイヤーをパーティに入れても、第二エリアには跳べないってことだ。
まあ、ベテランプレイヤーにパーティに入れてもらって、一緒にボスを倒せば初心者プレイヤーでもいけなくはないのだけれど。
ところが僕の【セーレの翼】はそれに関係なく、エリアの壁をあっさりと越える。なんなら『DWO』を始めたばかりのプレイヤーを第五エリアまで連れてきちゃったりできるのだ。
……とはいえ、『転送屋』はやはりやめておいたほうがいいかもな。自分の強さに合わせて戦って勝ち、次のエリアへ来た方が喜びも大きいと思う。ゲームの楽しみを奪ってしまうようなことは、先輩プレイヤーとして慎むべきだ。
第四エリアをクリアしたプレイヤーなら、領国を跨いで運ぶのもアリかな……? そこまで来たらもう領国は地続きなわけだし。
ま、転送業は一時棚上げしておこう。変な奴に目をつけられても面倒くさいしな。
今日の目的は『あいつ』だ。
僕はここ、【言霊の森】からも見える、大きな山のようなモンスターに視線を向ける。
八つの頭を全て巨大な酒樽に突っ込んでいるため、ここからだと背中しか見えない。
時折りゆらゆらと、八つに分かれた尻尾が揺れている。
尻尾の先にはトゲトゲしたスパイク状のものが生えていた。あれで攻撃されたら僕は間違いなく一撃で死ぬな……。
クラン【白銀】のメンバーじゃないゲスト枠のプレイヤーたちに、アレンさんたちが作戦を説明している。
作戦といっても担当する頭の割り振りと、臨機応変に対応するための注意事項を少々といったところだ。
それぞれの頭担当グループには、仮のリーダーを置き、なにか状況が変化したらアレンさんの方へと連絡し、指示を仰ぐ。
ちなみに各リーダーは火属性の頭はアレンさん、水属性は【ザナドゥ】のエミーリアさん、雷属性は【カクテル】のギムレットさん、土属性は【オデッセイ】のガイアさん、光属性は【ゾディアック】のレーヴェさん、闇属性は【銀影騎士団】のレオンさんと、それぞれギルマスの人が担当する。
例外なのは呪怨属性で、ここは【スターライト】のセイルロットさんが担当することになった。
そして木属性だが、本来ならば【月見兎】のギルマスであるレンが担当するはずだったのだけれども、さすがに子供にそんな大変な役を背負わせるのはちょっと、ということで、同じ頭担当の【フローレス】のギルマス、メルティさんが受け持つことになった。
レンとしても異論はないようで、僕らは全体を気にせず目の前のことだけに全力を注げるようになった。
まとめると、
火属性の頭 【スターライト】【六花】
水属性の頭 【ザナドゥ】
雷属性の頭 【カクテル】
土属性の頭 【オデッセイ】
木属性の頭 【月見兎】【フローレス】
光属性の頭 【ゾディアック】
闇属性の頭 【銀影騎士団】
呪怨属性の頭 セイルロット
となる。
ここに属性に合わせたソロプレイヤーと、ゲストのギルド、数の多い【ザナドゥ】のギルメンをうまい感じに配置して、一応バランスよく対応できる感じにはなっているようだ。
「ではそれぞれ頭に攻撃できる配置へ。〇八:〇〇をもって作戦を開始する」
アレンさんの言葉に従い、僕たちは【言霊の森】を大きく迂回して木属性の頭の近くへと移動する。
顔を酒樽に突っ込んじゃいるが、額の部分は見えるので間違いないか確認する。
エメラルドのように翠色に輝く大きな宝石。よし、間違いない。木属性の頭だ。
「近づくとより大きさがわかるねえ……」
僕のそばにいたハルが聳え立つ酒樽を見上げながらそんなことを口にする。というか……。
「また増えたなあ、狼……」
「そお?」
僕はハルの連れている狼たちに視線を向けた。ひーふーみーよー……えーっと、十五匹?
ハルの持つレアスキル【群狼】は、使役する狼に強力な支援効果を与えるスキルだ。数が多くなればなるほど効果がアップしていき、ワーウルフであるハルもその支援効果に含まれるってんだから、とんでもないスキルである。
ハルのジョブは【従魔師】で、ここにいるのはテイムした従魔の狼たちだ。さらに【召喚術】で狼を追加で呼び出せるってんだからな。最終的に何匹になるんだよ……。
【月見兎】の低学年組が可愛さにやられて狼たちと戯れている。
なんとも緊張感のないほっこりとした癒される雰囲気だが、ちょっと視線を上に向ければ、すぐに現実に引き戻される。
「ほら、そろそろ戦闘が開始されるぞ。支援効果を受けておきな」
「「「はーい」」」
僕が声をかけるとレンたちは同じグループの【付与術師】に支援効果を受けに走って行った。
僕もさっき受けておいたし、ここに来る前に支援効果の追加される料理も食べている。
チラッとステータスウィンドウの上にある時計を確認する。あと一分か。
インベントリから双銃剣を取り出して、魔法弾をセットする。初手は全部火属性だ。これで一発三十秒、計三分間だけ火属性の武器として使うことができる。
戦闘開始三十秒前。すでに多くの魔法使いが詠唱を始めて、開幕と同時に撃ち込めるようにスタンバイしていた。
【月見兎】のリゼルもすでに頭上に大きな火球を作り上げてその時が来るのを待ち構えている。
まずは初手で魔法使いたちの火属性攻撃、それから前衛組が突撃することになっていた。
そしてついにその時が来た。
「戦闘開始!」
【フローレス】のギルマス、メルティさんの号令に従い、大小様々な火球が八岐大蛇へ向けて放たれる。
「【フレアテンペスト】!」
リゼルの魔法も八岐大蛇の頭に直撃し、大爆発の嵐を引き起こした。
と、同時に他の場所からも雷鳴や氷結音などが鳴り響き、戦闘が開始されたことを僕らに教えてくれる。
木属性の頭の上にHPゲージが現れ、その大きな鎌首がもたげられた。
真っ赤な双眸がこちらに向けられる。大蛇とはいうが、どう見てもその頭は竜のそれだ。
というかあれだけ一斉攻撃したのにHPが全然減ってない!? ……いや、僅かに減っているか? 全体の百分の一くらい……。つまりあと百回、同じような攻撃をしないと倒せないってことか……!
「いくぞーっ!」
ミウラが暴風剣『スパイラルゲイル・改』を振りかぶりながら木属性の頭へと向かっていく。
続けとばかりに、前衛職のプレイヤーたちが一斉に駆け出した。おっと、僕も遅れるわけにはいかない。
「【神速】」
スローモーションになった世界を一気に駆け抜け、先頭を切ったミウラを抜いて木属性の頭の前まで到達する。【神速】を解除し、跳び上がって【天駆】によりさらに上に駆け上がるように五段ジャンプ。
あっという間に木属性頭の真上に到達した。ここで、
「【分身】!」
七人に分かれた僕はグリモアのトリガーを引きっぱなしにし、刀身に火属性の付与をつける。そしてそのまま────。
「【ダブルギロチン】!」
ちょうど額の場所、エメラルドのような宝石が煌めく場所に、七人分の白と黒のグリモアを振り下ろした。
『グァァァァァォ!?』
魔法使いたちの火炎攻撃でも怯まなかった八岐大蛇の頭が、身をよじり苦しむようなそぶりを見せる。
落下しながらかけていた弱点看破の眼鏡でもう一度確認、やっぱり間違いなさそうだ。
あらかじめ初期位置に差しておいたビーコンを辿って、【セーレの翼】で転移する。これで落下ダメージはゼロだ。
突然自分の横に現れた僕に【フローレス】のギルマス、メルティさんが驚いていたが。
「メルティさん。セイルロットさんが予想した通り、あの額の宝石が弱点のようです。他の頭担当の人たちにも伝えて下さい」
「っ、わかったわ!」
メルティさんがボイスチャットで他の頭担当のリーダーに連絡を取る。
とはいえ、弱点がわかったのはいいけど、あの位置だとピンポイントで狙うのは難しいか?
弓で狙おうにもちょっと動いただけで狙いが逸れる。火魔法だと範囲攻撃が多く、そこまでの精密さはない。
飛べるプレイヤーがいたら良かったんだが。
と、思ったら、僕と同じく頭の上まで跳び上がって攻撃しているプレイヤーがいる。
あれは……【跳躍】スキルか? 兎獣人のプレイヤーが、とんでもない高さまで跳び上がって攻撃を加えている。
同じように他プレイヤーも何人か跳び上がって攻撃を仕掛けているな。こうなると予想して準備してきたってことか。だけどあの戦い方だと毎回落下ダメージ食らうよな……。
「ぐっ!?」
「うわっ! なんだこれ!?」
「気をつけろ! 足を掴まれる!」
突然のざわめきに視線を向けると、前衛職のプレイヤーたちが地面から伸びた木の根のようなもので足を拘束されていた。
「木属性魔法の【ウッドバインド】……!」
メルティさんがそんな呟きを漏らす。木属性魔法……やっぱりあの頭は木属性で合っていたな。
「え……!?」
「ちょ、まっ……!?」
八岐大蛇の首が、地面に拘束されたプレイヤーに向けて、ハエ叩きのようにその巨体を叩きつけた。
ゲームなので潰されたりはしなかったが、かなりのダメージをくらい、中には瀕死の者もいる。
「みんな! 行くよっ!」
ハルの号令に従い、十数匹の狼が八岐大蛇へ向けて突撃する。
あの巨体にどうやって攻撃するのかと思っていたが、狼が口から火を吐いたり、爪から風の刃を放っているな。まともな狼じゃなかったか……。
それでもやっぱりほとんどHPは削られていないな。思ったよりも防御力が高い? 単に硬さだけで考えると、木属性ってのは土属性に次いで高そうな気もする。
「エヴァ! 防御力低下の弱体化魔法を!」
「まかせて!」
メルティさんの言葉に【フローレス】のギルメンであるエヴァンジェリンさんが杖を構える。
彼女は『付与術師』だ。
「【アーマーブレイク】!」
なにかが割れるような音とエフェクトが入り、木属性の頭の上に防御力低下のアイコンが浮かぶ。
そのタイミングを狙って前衛職のプレイヤーたちが一斉に攻撃を開始。
えっと……防御力低下、してる、よね?
あまり目に見えてわかるほどダメージが増えたようには見えない……。
「効いてないわけじゃないからね!? ちゃんと低下してるし、さらに味方に支援魔法をかければ、それなりに効果が出るから! 【クルセイダーズ】!」
前線にいるプレイヤーたちにさらにエヴァンジェリンさんの支援魔法が飛ぶ。……どうだ?
……ま、まあ、ちょっとは削れるようになってきた、かな?
これは長丁場になりそうだ……。




