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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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第26話「それぞれの準備」

港町の夏


 港町の朝は早い。

 ユウタは漁港のバイトを始め、氷の匂いが漂う市場で荷物を運んでいた。

 「よっしゃ、これでまた一歩近づいたな」

 汗を拭いながら呟くその横顔を見て、仲間たちが笑う。


 カズヤは商店街の倉庫で配達のバイトをこなし、ミナはカフェでレジを担当していた。

 忙しい毎日の中でも、休憩時間にはノートを開き、日本語と英語のフレーズを練習している。



シアトルの夏


 シアトルではジェイデンがピザ屋のデリバリー、サラは書店のバイト、カイは静かにプログラム開発の副業をこなしていた。

 ノアは放課後に家庭教師を続けながら、夜には旅の計画を練り直す。

 「これなら予算内でいける」

 スプレッドシートに数字を打ち込む指は、どこか楽しげだった。



支え合う毎日


 週末になると、ビデオ通話が恒例になった。

 「お前、また日焼けしたんちゃう?」

 「そっちも忙しそうやん!」

 笑いながら、互いの近況を報告し合う時間が、どれだけの励ましになったことか。


 最後には必ず、誰かが言う。

 「絶対、成功させような。」



地図の上で広がる夢


 ある夜、ノアが画面を共有した。

 「Here’s the updated route. Osaka, Kyoto, Shikoku, Tokyo, Hokkaido…」

 カズヤが興奮して「おお、ええ感じや!」と叫び、ジェイデンが「I can’t wait!」と笑う。

 ミナは静かに地図を見つめながら、小さく呟いた。

 「もうすぐ、ほんまに始まるんやな。」



ノアのノート

•Step Twenty-Six: Working, waiting, dreaming.

•「遠く離れていても、同じ夢を見ている。その夢が、少しずつ形になっていく。」


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