第1章 6話 復讐者と独裁者
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今度はこの世界についてが語られます。
チョウカとしての生き方は決まっていた。
人間の全滅・・・でも本当にそれだけで満足できるのかい?
「選ばれし者は今この世界に揃った」
謎の暗闇に隠れる会議室のような部屋で何人かの顔の見えない者達が話し合っていた。
「選ばれし者とは、外見が人間の虫の事か?」
と最初に喋った人間にいう。
「そうだ、神は新人類を作るためわざとそのように仕組んだと私は考える」
と言うと別の者が反対の意見を言う
「スズメバチはともかくミツバチとナイズドそして一番の問題児ツマアカはどうなんだ、この世界を救う所か滅ぼそうとしているではないか」
と少し怒りという感情を込めていうと
「ミツバチとツマアカはともかくナイズドはとても興味深い、今までツマアカがこの世界を変えようとしたが、もしかしたら面白い物が見れそうではないか、きっとこの2人がぶつかったらとても面白いだろうね。」
とくすくすと笑いながらいい、指を鳴らす。
すると、黒子のような者達がそれぞれの者達の机に書類を置いていく。
「なんだこれは」
と1人が目を通す
すると、別の者が
「ふざけるな!」
と叫ぶ、すると他のものも何か不満なのかお互いにコソコソ喋り始める。
「まぁ、そうなると思ってました、皆さんは不満でしょうでも、この世界も変わらなくてはならない」
そして一つの明かりが喋っていた者の顔を照らす。
赤髪の赤い瞳の男
そしてその男は悪役がやるような不敵な笑みを浮かべこう言った。
「この世界はもう私の蜘蛛の巣の上にあるのですから創り変えましょう」
周りはゾッとした感じになり黙り込む。
その頃チョウカは、リーに先程の謎の人物にあった事を話す。
「軍人服に青い瞳、もしかしたら最近噂の一人軍人では」
と、リーは首を傾げながらいう。
「1人軍人?」
チョウカもなんの事だか分からなく首を傾げる。
「まぁ、俺のいた国でたまたま聞いた話でそう言う噂があったてだけなんだけど・・・」
と言葉が詰まる。
「所で国って何の事だ、私はまだこの世界に来たばかりだ何も分からんぞ」
と言うと
「えー、話の途中で話題変えるか普通は」
といやいやだったが、チョウカはギロりとにらんで、まるで何か文句あるかと言わんばかりに殺意を向けてくる。
「しょうがない、軍人の事も含めて説明するよ」
この世界は複数の国があったんだけど戦争とかで国盗りが行われて、互いの国の土地を取り合ってたんだ。
そして今存在する国が
今俺達がいる国、ヒボンの国
俺が元々いた国、ナカ大国
さっき話した軍人が多く住む国、マイ帝国
国盗りの数は一番と言われる最強の国、シルシ大陸
最後にどの国にも所属しない国を管理する者達が集まる、世界管理機関
「で、本題のチョウカが会った軍人はこのマイ帝国の軍人だと思うもしかしたら俺が聞いた噂が本当ならチョウカとの話と一致すると思うんだが」
と話に詰まるリーにチョウカは、早く話せと急かす。
これは噂になっているマイ帝国に現れた1人軍人といられる者がいるらしい、何故1人軍人なのか名前の由来が
最近行われた帝国軍と対帝国との戦争が起こった、勿論帝国軍が圧倒的に押していたが、
事件は起こった、死んだ筈の対帝国軍の軍人達が立ち上がって再び戦い始めた、まるで別人のように戦い方が変わったとの事だ。
そして、それを指揮していた軍人の目は青く光っていて、いきなり立ち上がった軍人達も同じように青く光っていたそうだ。
「と、まぁこんな感じだった」
すると話を聞いていたチョウカは
「じゃあ私が会った青く光る目の軍人は」
と聞くと
「多分、その1人軍人の可能性がある、死体を動かせるという時点で、チョウカが戦った骸骨の話も納得できる」
するとチョウカは
「なぁ、その軍人は魔力で人を動かしているのか?」
と聞くと
「確かに、例え魔力で動かしていたとしても数千万の軍を動かす訳だからかなりの魔力は使うが」
とチョウカを見て改めて息を吸い吐いて、続きを言う
「チョウカ見たいに特殊な技を使える者だとしたら納得がいく。」
と言った、だがチョウカは何故と思い
「まて、私見たいにって私はこの世界に来たばかりだ、魔力の事も知識は薄いし仮にそいつが私と同じという根拠にならない」
と返したが、リーは
「いや、チョウカは自分では気づいていないだけで、かなり魔力を持っていると見た、チョウカの羽を出す時に使う瞬間移動は普通の人だと魔力量によっては、一回の発動の後十分のインターバルが起こるくらい高魔力の魔法だ、だがチョウカは連続で使っていたそれはかなり魔力のある者と見て間違いない」
と言うが
「魔力の事は分かった、でもそれだけでは、そいつもたまたまかなり魔力を持っていただけになるんじゃ」
と言うと、リーは深く深呼吸をした後
「君見たいにその膨大な魔力を持つ者はこの世界には存在しないんだよ」
と言った。
「そんな、もしかしたら本当にかなり魔力を所持したという可能性も」
と言うとリーは首を横に降る
「残念ながらチョウカ見たいに大技を連続で繰り出す程の魔力を持った者はいない、ましてや数千万の軍を操るなんてもっての外だ、この世界で大技を繰り出せるものでも3回が限度だ」
と言った。
「それが、私とその軍人が同じような人間の姿をした生き物で有り得ない力を使う者だと言いたい訳か」
とチョウカが言うとリーも首を縦に降る
「まぁ、私とあの軍人は同じような奴で魔力も馬鹿でかいと」
と少し悩み、ふと思う
「じゃあ今最強の国はマイ帝国なのか、それともさっきの話にあったシルシ大陸なのか」
と質問する。
「うーんもしかしたら互角の可能性も、シルシ大陸が戦争に勝ち抜いているって言うのもまだ謎が多いんだ」
とリーが言うと
「じゃあまずはシルシ大陸に行くぞ」
とチョウカは言った、それに対してリーは
「何故その結論に」
と言うと
「もしマイ帝国がその1人軍人のみだったら、情報も手に入れにくいが、まだシルシ大陸ならまだ確率的には手に入れやすい」
とチョウカは説明する。
「確かに一理あるな、だがシルシ大陸も同じような化け物見たいな能力の奴がいるとしたら」
と言うと
「確かにそこが問題だ、だが私達はまだ情報が少ない、だから行くしかないんだ。」
とチョウカは答えた。
少し不安な所もあったが、他に行く場所もないのでチョウカの作戦で行くことにした。
「じゃあ、人間絶滅計画・・・成功させるぞ。」
チョウカはリーと共にシルシ大陸に向かっていく
「面白い事になったね、これならシルシ大陸の情報もすぐ入るかもしれないな」
とチョウカとは少し離れた高台で軍人服の少年がニヤリと笑い目を青く光らせる。
続く
読んでいただきありがとうございます。
次回はスズメバチが久しぶりに登場予定です。