第十六章・前 独白
魔法使いは重い溜息をついて、机に突っ伏した。リビングのソファの座り心地が良いのが救いだ。
「…疲れた」
先ほどまで検閲していた何十もの本を見やり、それが抱える問題にまた溜息。
「おつかれ。こっちも終了かな」
そういって、廊下とは別の扉から出てきたハイルディは、机の反対側、向かいのソファに座る。
「あの子は、どうだった…?」
「うん、えっと、まあ、杞憂に終わったというか、心配損というか…あのババアあんなに前振りつけるようなもんじゃなかっただろ、というか…」
はっきりしないハイルディを細い目で見つつ、机に置いてあったコップの水を煽る。
『お菓子の家』の騒動から、一夜が明けていた。
少女は、その日の早朝、数十冊の本と一緒に戻ってきた。いや、戻ってきた言うべきか言わざるべきか…
何度か寝落ちしつつも徹夜で森の入り口に、ハイルディ、ドラコと自分の三人で居座っていたが、少女が現れたのは日が上って十数分したあとだった。
フラフラと手に本の入った袋を持って歩く少女を見ると同時に駆け寄った。
大丈夫か、と肩を捕まえた瞬間、幼い体が崩れ落ちる。
どうした、と脂汗を浮かべて、聞こえてきたのは…
「すぅ…」
気持ちよさそうに眠る、少女の寝息だった。完全熟睡だ。
いきなり寝入ったとは考えられないし、夢遊病で歩いてきたとは思われない。ハイルディと話した結果、フェルが少女の服や靴に魔法をかけて歩かせてきたのだろうという予想に落ち着いた。「…筋肉に魔力因子を埋め込んで、神経をコントロールをしたのかも…いやそれだと筋肉繊維が爆発しちゃうか」怖いこと言うなよ。
その後は、四人で屋敷に戻り、留守番をしていた弟子達と合流した。
目覚めない少女を一旦ベッドに寝かせ、自分たちはその隣のリビングで話し合いだ。
が、ドラコ達は、傭兵の雇用交渉関係で先約があったらしく、一心地ついた後には屋敷を出て行った。雇用契約は即決、という訳ではなく、先方と交渉がどうなろうともまた戻ってくるらしい。それでも帰りは明日、だそうだ。
残った自分とハイルディがするのは、少女の容体の確認だった。
ハイルディの方は、少女の体に魔法や何かの処理がされていないか――されていることはフェルの口ぶりから明らかだが――を確認。
自分の方は、知識的にヤバいものを少女が教えられていないかを確認するため、少女が持ってきた本の検閲に掛った。
そして、現在に至る。
「で、どうだったの? 本の方は」
「ああ、幾つか分類してみたんだけどな…」
ハイルディの聞かれ、検閲の結果を書いたメモを見る。
少女が持っていた本――恐らくフェルが持たせたと思われる本は、大きく分けて三種類。
まず、魔法に関する技術書。初級から上級まで様々だが、実用的な物ばかりだ。幾つか刊行が終了していたものもあるので、書物としての価値はある程度高いだろう。ロストテクノロジーかオーパーツみたいなモノがなきにしもあらずだったが。栞が挟んであったり、ページの捲れ具合から、少女が読んだのはこの種類だけであることがわかった。
次に、歴史的な文献、書物。博物館か相応の研究機関に寄贈すれば泣いて喜ばれる程度に古く、貴重な代物だ。ただし、現在通説・常識とされている説を幾つか叩き壊し、学会の権威と宗教秩序を爆発させ 、どっかの国が分裂するぐらいの『ヤバい』文献だ。流し読みした中で見かけたのは――どこそれの王族は乗っ取られて実は血が途切れてる。救世主の正体って実はアレだった。神教の教義って途中でねじまがってんねん――とかだ。焼打ちにするか、地下書庫に封印でもしておく。
そして最後、自分たちにとって一番危険なのが――
「魔書、だ」
古代の時代に記され、読んだだけで発狂したり、あるいは本そのものに込められた力や知識が読み手を操り、国や世界を滅ぼす――そういった本だ。以前、ハイルディが街の雑貨屋で見つけた『インスマスの導き』もその一つだ。あれは読んだ人間とその周囲が魚人になる。
今回の場合は、あれよりも危険な物が――
「十冊」
「…あのババア、あの子をどれだけ発狂させたいのかな」
フェルとしては、どれか一つでも魔書を読んで、怪しげな力にあの子が目覚めてくれたら万々歳、といった所だろう。
苛立ったようにハイルディが積み上げられた魔書の山を叩き、埃が舞う。
「で、そっちはどうだった?」
次に聞いたのは自分。主語は、「あの子の体」だ。
「…うん、まあ、何て言うか、そこまで慌てなくても良かったかな、っていう話なんだけど…」
そもそも、『お菓子の家』とは何か。
それをかいつまんで説明すれば、一言。『次世代の救世主養成所』である。
『救世伝説』において、『救世主』達は魔王を倒した。しかし、それで魔王が金輪際現れることがなくなった、という訳ではない。過去の文献から、魔王出現以前にも別の文明があり、その文明にもまた『救世主』対魔王の構図を持つ伝承があったと伝えられている。つまり、少なくとも魔王に値する存在は、この地上に二回は現れたのだ。二回目があって三回目がない、という理由はないだろう。
そこで、大昔の人間が、いつ魔王が生まれても対処できるように、と『お菓子の家』や、それに類する『救世主』を誕生させる機構を作った。
この情報は、各国の首脳陣の一部や、伝統的な組織――魔女会、 魔法学院など――のトップのみが知りうるモノであるが、とうの『救世主の末裔』、しかも直系の血筋に当たるハイルディと、それに関わり深い自分は、幾年か前にフェルの口から教えられている。
して、『お菓子の家』が行うのは何か。
「あの子に与えられた能力なんだけど…」
新しい『救世主』となれる者に、特別な能力を与えることだ。
『末裔』が如何に高魔力量を誇るといえども、|世界を個人で征服できるような存在《魔王》にそれでは些か分が悪い。よって、過去の英知が結集された力を使って戦いを挑むことになる。それでも、七人揃わないとキツいものが有るそうだが。
能力は、『内の七つ』、『外の七つ』の二系統計十四個。それぞれの能力は、唯一無二で、複製はない。そのため、世界に同時に存在できる『救世主』の数は最高でも十四人だ。魔王が誕生する前、旧文明にて作られたとされるのが『内の七つ』で、魔王を倒した『救世主』が自身の力を封じ込めて作ったとされるのが『外の七つ』だ。強さは、『外』を一とすれば、『内』は億倍。『内』には制限があるものの、絶対の強さを誇る。ただ、魔王自体は『外』が七つ揃えばいいため、『内』は使われないだろうというのがフェルの見解だ。フェルが千年も生き永らえているのも、その力を一度とはいえ授かった余波、と聞いている。
そして、肝心の少女に与えられた能力とは、
「『内の七つ』の、『光』…」
ハイルディは一緒に溜め息を出した。
で、その内容は?
「…魔物を絶対的な力を持って倒すことができる、ってヤツかな」
言われて、自分も頭を抱えた――己のバカっぽさに。
魔物とは、オーガやネフェリムと言った、魔王に影響されて人を襲う生物の総称である。昔はドラゴンやオーク、ゴブリンも分類されていたが、遺伝子的な特徴が、魔物の化石と一致しない、ということで、ドラゴンの内の黒竜とオークはエルフやドワーフと同じ人種の一つとして数え、他の種類のドラゴンは動物。ゴブリンは猿の仲間に分類された。
魔物は、他の動物とは比べ物にならない強靭さを持ち、それを圧倒できるなら、心強い戦力になるだろう。
だが、一番重要で間抜けな事柄として、
「…最後のオーガが確認されたのって、八十年前だったか?」
「ううん。百八十年前」
いないのだ、魔物が。
魔王がいない今、魔物の勢力は皆無に等しいほど衰えている。なまじ、ローマやフランクといった古代の国が魔物を率先して狩ったため、残っているとすれば、人里離れた山の中ぐらいだ。一部の学者の間では、生態系や遺伝子保護の観点からもう少し数を増やした方が良いのでは、という声も上がっている。
少女の能力を使うとなると、わざわざ秘境に魔物を探しに行き、倒したとしても、動物学者や愛護団体からの糾弾に晒されることとなる。
魔王が復活する、という線も考えるべきだが、昔のフェル曰く、『あと千年はあいつら出てこないから大丈夫』とのことだ。魔法学院の禁書閉架の歴史書も読んだが、似たようなことが書いてあった。(そうすると、『お菓子の家』の存在意義がおかしくなるが、『備えあれば憂いなし』の精神なのだろう)
「…俺って、間抜けかな?」
「気合いとしてはいいんじゃない? 好きな子を守ろうとする男の子ってカッコいいでしょ」
もうすぐ二十一の男を捕まえて男の子とか言うな。
机に山積みにされた本達を見回し、溜め息。
「…やっぱり、俺らが特別運が悪かっただけなのか」
「かもね。あの時も、フェルから散々言われたし」
ちなみに、ハイルディも、以前のフェルとの出来事から能力を持たされている。しかも二つ。一つは、魔女の『救世の末裔』の直系として元々持っていたモノで、もう一つはフェルから無理矢理つけられたものだ。前者が『内』で、後者が『外』だ。
ふぅ、とどちらともなく息を吐いて、沈黙。安心と脱力と、いろんなものが混じった沈黙だ。
その時、ガチャリと扉の開く音がした。無論、この屋敷にはこの場の二人以外にもう一人しかいない訳で、
「あの、私…おはようございます?」
「あ、おはよう。大事ないみたいで良かったよ」
疑問符付きで挨拶したのは、隣の部屋から出てきた少女だ。服装は、綿系のパジャマだ。
その姿を見て、再び安堵が心の中に生まれる。無事で良かった、と。
しかし、その一方で、そもそもの昨夜の出来事の原因は彼女の軽率さが原因だ。ここは、大人として保護者として主人として、叱っておくのが当然だろう。
偽りとはいえ顔に怒りの感情を乗せ、少女に向き直る。
「どうして昨日はあんなところへ行ってたの?」
もっと言えば、どうして森に狩りに行ったのか。どうしてクマ肉なんて発想が出たのか。まだ地下室に前の残りがあるぞ。頭の剥製は書斎の机の上に鎮座しているし。
「えっと、すいません…私の不注意で、お手数を掛けました。一日とはいえ、屋敷を開けてしまいました」
そう言って、少女は深々と頭を下げる。
少女の言葉から、少しの違和感。自分が問題にしているのは、「あんなところへ」行っていたことだが、少女は「行っていた」ことを不手際と思っている。
『なあハイルディ』
『うん。あのババア、この子には何にも言ってないみたいだね』
テレパシーでハイルディと会話する。
自分たちの時に言ったこと――世界がどうのこうのとか、救世主の子孫として云々とか、その責任を果たせとかなんたらとか――は、この子に何も伝えていないらしい。そうでなければ、目覚めてイの一番に言うのは、自分の体の安否や能力のことだろう。いや、能力のことすら聞いてないかもしれない。
このまま少女を叱り、縮こまる少女を見るのも忍びなく、――いや、ありっちゃありか?――相手がその危険に晒されていないのに「危なかったぞ」と怒るのも無意味感じられたため、説教は中断することにした。
溜息と一緒に、下げられた頭をガシガシと撫でた。
「今度から気を付けてよ」
少し迷惑そうに顔を上げた少女に、やましい気持ちが出てくるのを我慢しながら少女から離れる。しかし、
「あの、一つ、お願いがあるんですが…」
少女の声色に、何か悪い予感を感じた。それはハイルディも同じようで、いや、自分よりも予感の正体がわかっているように、顔つきを真剣なものにする。
「お二人に昔いたという、大事な人のことについて、教えて頂けませんか?」
どうしてそれを、と思ったが、ドラコの盗聴経由で流れていたか。いや、あの時は『あの子』とだけしか言ってないし…。
ハイルディにも聞こうとしてその方向を向く。視線を逸らされた。流出元はコイツか。
「そのことは、今は…」
『言いなさいよ、臆病者』
断ろうとして、
ハイルディのテレパシーが来た。
『ここで吹っ切れなかったら、いつまでも変わらないでしょ?』
ぐ、と奥歯を噛む。言いたくないことはない、だが、出来るだけ先伸ばしにしたい。
「…今日の夜、で良いかな。話せば長くなるし、キミもまだ起きたばかりだし」
一瞬、ほ、とした表情を浮かべた少女は、はい、と静かに返事をする。
『へたれ』
『うるさい』
ハイルディからの罵りには罵りで返しておく。
その後は、いつもの生活と変わりなく、遅めの朝食を食べた少女は家事雑事に。自分は、来週から再開される授業に備えて各生徒へのアドバイスの準備と、先の神聖ローマとの戦いで得た実験結果をまとめる作業に入った。
少女の本は、技術書は少女に返し、外に出せない歴史書は自分の隠し本棚に。魔書は地下書庫に封印した。
昼過ぎ。魔女会に呼び出され、もう帰ることなったハイルディを見送ったあと、少女の勉強を見てあげる。本格的に魔法を習い始めて一週間だが、なかなか見られるようになってきた。『舵取り』の内容に能力のことも入ってきた自分としては、胃に悪いばかりだが。
夕食を食べた後は、一人で書斎に入った。これから言う内容の確認と、その踏ん切りをつけるためだ。
ふう、と一息ついて、庭へと移動した。少女にちゃんとメモを残して、だ。
満月から少し欠けた月が空に上り、それを遮るものは何もない。
庭にある東屋のベンチに腰かける。東屋の中にも、申し訳程度に花壇のスペースがあるが、長年管理する者がいなかったため、そこにすら花は咲いていない。確か昔はカモミールか何かが咲いていたはずだ。
「あの…」
そうこうしていると、少女が東屋にやって来た。メイド服が月光に照らされてなかなか詩的な装いだ。
「場所を変えてごめんね」
この場所を選んだ理由は、その方が自分が落ち着いていられるからだ。部屋の中では、ふとした瞬間に我を忘れる可能性がある。
少女は自分の隣に腰を下ろす。
「月が、綺麗ですね」
「ああ、死んでもいいぐらいの月だよ」
二人が黙り、夜の虫の声が響く。
話す内容は決まっている。あとは、自分が勇気を出すだけ。
心の中で深呼吸し、口を開く。
「八年前まで、僕とハイルディには、とても大事にしていた人がいたんだ。友達で、幼馴染みで、家族のような」
横から、少女の真っ直ぐとした視線が向けられる。それを視界の端に捉え、逃げるように月を見た。
「僕らがおかしくなり始めたのは、十年前。その三人で、『お菓子の家』に行ってしまった時だ」
十年前だよ。僕が十歳だったころの話だ。
元々、僕の家系は、ここらの街を治める領主の家系だった。ハプスブルグ所属の、軍も何も持たない、小さな田舎領主だったけどね。この屋敷も、その当時の別邸の一つだ。
あの頃はまだ、麓の村も、今野原になっているところに大きい村があって、もっと賑わっていたんだ。
使用人も何人か屋敷にいたけど、お金持ちといえる程の贅沢は出来なくて、当時の僕は『お坊っちゃま』というよりは田舎のガキ大将だったよ。村の子供たちの中では体躯も大きい方だったからね。
ハイルディは、魔女会の偉いさんと交流のあったウチに預けられていた子だった。『救世の末裔』の直系として、経験や修行に来てたそうだけど、僕には遊んでいた記憶しかない。ああ、まだ八歳なのに出鱈目な威力の魔法を使ったりして、今の片鱗は見せていたかな。
同い年で、一つ屋根の下で暮らしてたんだ。すぐに仲良くなったよ。あの頃は、純粋に友達としての付き合いで、変なことはなかったよ?
そして、もう一人。
あの子の名前は、ヴェル。ヴェロニカだ。歳は十四だったと思う。
僕の屋敷の使用人で、僕の専属。生まれた時から一緒だったから、異性というよりは姉みたいに思っていた。
耳は、君みたいに、尖り耳の先に茶色の毛が生えていて、触り心地はすこぶる良かったよ。
そして――
――彼女は奴隷だった。
二週間ぶりの代わりに大増量でお送りしましたつもりですよ!
一気にセカイ系な話になってるけど、ほとんど関係ないっていう…。
あ、ネフェリムって、旧約聖書の巨人ね、人喰い巨人。
オーガ=オーグル=オルガなので、その時々によって表記揺れがあるかも。
小ネタ~知らなくてもいい裏設定
国編
【聖バチカン公国】
正式名称「聖・ローマン・バチカン公国」。史実通りにローマ帝国が崩壊した後、勃興した幾つもの地方勢力が、侵入してきたゲルマン人を追い出しました。その後、各勢力によるポストローマ戦争が発生。現在の王家に続く勢力とその同盟が勝利。バチカン公国となる。領土はイタリア・クロアチア・スロベニア・シチリア・コルシカ・サルデーニャ地域。領土割譲でスペインの一部も植民地にしている。
現在の王の名前は「チェザーレ=ボルジア」
政治形態→独裁制(首長は名目上指名制、慣例として世襲)
地方政治→連邦・道州制
宗教→自由!
【フランス共和国】
史実の西フランク王国とだいたい一緒。シャルルマーニュは、ローマ崩壊後の戦乱でのし上がった人という立ち位置。ただし、フランク王国分裂と同時に共和革命が起こり、中途半端な議会制。司法が内閣に組み込まれている。行政と立法が分かれているように見えるけど、議会は大臣で構成されているので、実質権力の一極集中。革命当時は主要人物にやる気もあり、腹が知れていたから良かったが、代を重ねるごとに腐敗していった。王様は議会での発言権と、議決に対する一票を持っている。ローマの正当後継はバチカンとしているので、仲が良い。農業・借金大国。
政治形態→ローマ式共和制(大臣が元老議員の代わり)
地方政治→領主が中央に任命される(実質世襲)
宗教→神教
カトリック
・緩め
【神聖ローマ帝国】
神聖でもローマでも帝国でもない。だいたい史実と同じ。東フランク王国。ただし、ネーデルランドもオーストリア(※この世界ではハプスブルグ)も持たない。三十年戦争してる。絶賛内乱中。地方分権し過ぎて反乱された。ローマをバチカンに取られて、しかも領土拡大なんてできたもんじゃないから、とうとう「神聖ローマ帝国」じゃなくなってきている。
政治形態→選挙帝政(形骸化)
地方政治→完全な地方主権(もう分裂状態)
宗教→神教
カトリック
・厳しい(これだけで団結している)
【ハプスブルグ】
主人公ズが住んでいる国。百年ぐらい前に神聖ローマから独立した国。国家元首はもちろんハプスブルグ家の人達が歴任。近親婚ェ…。現在は、バルカン方面に勢力を拡大中。地方分権というか、中央が辺境に口だしてこない、緩い国。
政治形態→王政
地方自治→あまり決まってない。首都に近づくほど中央と関係が深くなって、離れるほど放任される。魔法使いの家は後者。
宗教→神教。バチカンが近いので、宗教の縛りが緩い




