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静かに過ごしたい冬馬君が学校のマドンナに好かれてしまった件について  作者: おとら@9シリーズ商業化
冬馬君は友達のために……

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冬馬君と清水さんは相打ちする

 さて……流石に俺の顔は覚えていないはず。


 それに、ここは中立地帯だ。


 ここでの争いはリングの上だけと決まっている。


 本当なら、詳しい情報を集めたいとこだが……。


 ただ、近づくのは危険だな。


 俺がレッドウルフだとバレると、流石に気付くだろうし。


 何より……今は、大切な彼女の綾がいる。


 綾を守りながらでは厳しいし、俺に対する恨みもあるだろう。


 それが綾に向けられることが恐ろしい……。


 つまりは……。


「綾……静かにこの場を去るぞ……」


「え?う、うん……」


 綾の手を引き、奴らの反対側から入り口へ戻る。

 そして……なんとかバレずに、人の通りが多いとこまで戻ってこれた。


「フゥ……危ないところだったな」


「あ、あれって……」


「ああ、アキを脅迫していた奴らだ。つまりは……どちらにせよ、潰す必要があったということだ。アキと森川の話が繋がった以上な」


「青い服着てたね?てことは、同じグループってこと?」


「そういうことだ。よし、あとはどうするかだな……少し考えなくてはいけないな」


「わ、私は何をしたらいいかな……?」


「森川の様子を見てやってくれ。そして、さり気なくデート日とかも聞いておいた方がいいな」


 ……奴らが、いつ決行するかわからないからな。


「わ、わかった……!」


「じゃあ、帰るとしよう」


「そういえば……バイトは良いの?土日休みにしちゃったよね……?私が無理言ったから……」


「いや、それなら問題ない。むしろ、働きすぎだから休んでくれって言われたよ。このままだと、年間100万超えちゃうからって。そうすると親父の税金も上がっちゃうしな」


「あっ、なるほど!でも、お店は平気なの?」


「ああ、店長の奥さんが復帰したからな。上の子が中学生になって、もう平気だからって」


「ホッ……良かったぁ〜……私のせいで、冬馬君の印象悪くなったらヤダもん」


「相変わらず良い女だ」


「ふえっ!?そ、そうかな?ありがとぅ……」


「そして可愛いな」


「え?え?……あー!笑ってる!もう!」


「クク、バレたか。つい、可愛い顔するもんだからな」


「うぅ〜……」


「いつもの仕返しだ。照れ顔も可愛いな?」


「はぅ……そ、その辺で……ご勘弁を……」


「はいはい……ほら、いくぞ」


 綾の手を引き、駅へむかう。





 そして、無事に綾の家の前に到着する。

 時間も9時なので、余裕があるな。


「さて……じゃあ、帰るな。お母さんによろしくな」


「あ、あのね!」


「ん?どうした?」


「その、あの……キスしてほしいなって……はぅ……」


「……ゴフッ!?」


 俺は思わず、膝から崩れ落ちる!!


「と、冬馬君!?」


「な、なんつー台詞を……!俺を殺す気か……!」


「な、何か変なこと言ったかな……?ただ、今日少し怖かったから……大好きな冬馬君にキスしてもらえたら、どっかに飛んでってくれるかなぁって……」


「待て待て……!ストップ……!萌え死ぬ……!もういい……!」


 これ以上喋らせてはいけないと思い、キスで口をふさぐ……。


「あっ……んっ……」


「ま、まいったか?」


 まいっているのは俺ですけどね!


「は、はぃ……ビリビリする……エヘヘ、どっか行ったよ?」


 本当に可愛すぎてまいってしまいますね!


「そ、それなら良い……じゃ、じゃあな!」


 これ以上はまいってしまいますからね!


「うん!送ってくれてありがとう!気をつけてねー!」


 だめだこれ……完全にまいってるわー。


 今日のところは相討ちということで、勘弁してやるぜ!


 俺は変なテンションのまま、家路を急ぐのであった……。




 俺は家に帰ると、ある人物に連絡をする


「おう、剛真。今、平気か?」


「おうよ!どうした!?」


「声がでかいって。あのよ……」


「なんでも言え!俺はお前には借りがある!」


「剛真……サンキュー、じゃあ……」


 もしもの時のために、剛真にある頼みごとをしておいた。


「なるほど……直接は手伝わなくて良いのか?」


「お前は部活があるだろう?大会出場停止とか笑えないからな。抑止力にさえなればいい……もちろん、いざという時は頼む」


「わかった!お安い御用だ!任せておけ!」


「助かるぜ……お前も、今度うちに来いよ。母さんに会わせたいしな」


「冬馬……ああ!行かせてもらおう!」


「じゃあ、そういうことで。またな」


「おう!」


 電話切り、次の人に電話をする。


「アキか?」


「どうしたんだ?珍しい……」


「なあ、明日の放課後って暇か?」


「……まあ、時間はあるな」


「遊びに行かないか?」


「どういう風の吹き回しだ……?」


「たまには良いかもと思ってな。まあ、無理にとは言わないさ」


「いや……良いぜ、付き合う。俺も少し息抜きが必要だしな……」


 ……まあ、そりゃそうだろうな。


「決まりだな。じゃあ、明日の放課後に下駄箱でな」


「あいよー、じゃあな」


 電話を切ると……ん?綾のお母さんからメールが……。


「何かあったのか?……オイオイ……!」


『帰ってきた綾の顔が真っ赤になってたんだけど……ずっとニヤニヤしてるし……何かしたのかしら?もしかしてホテル行ったのかしら?でも、連絡は来てたし……」


 ……ホテルは行ってないけど、キスはしました……。


 なんて書けるわけがないだろうがーー!!


 綾め……!想像がついて、めちゃくちゃ可愛いじゃねえか!


 会っていないのに、俺を翻弄するのか……!


 結局、俺は無難な返事を書いて送るのであった……。




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