12話ケンカはダメです
「黒赤、お前は雑魚だ。」
「は?不敬罪で処刑してやろうか?」
あ、リンまで物騒なことを言い始めたぞ、、?
「やれるものならやってみろ。フィーナが悲しむがな!」
ヴァルトくん。ボクを盾にするのはやめていただきたい。
「くっそ、、卑怯だぞ!」
そうだよね、リン。男なら正々堂々やるべきだよね。うちのヴァルトがごめんね。
「ヴァルト、勝負だ!フィーナの側にいる権利を賭けて!」
ん?何言ってるのかな、リンは。一回怒るか。
「ふざけんなよ、2人とも!勝手に馬鹿なこと言うな!負けた方が離れるってことだよね!?2人とも大事な幼馴染で相棒なんだ。それも分からない?分からないなら絶交する?」
ボクの言葉でさすがに冷静になったのか、2人は謝ってきた。
「ごめんね、フィーナ。ちょっと頭に血が上っちゃってたみたいだ。」
「すまない。」
ちょっと反省させるために距離を置こう。
「リン、一週間休み頂戴。」
「いいけど、、。」
その言葉に心の中でガッツポーズしたボクは笑顔で言った。
「2人とも、一週間ボクに近づかないでね!」
そう言い残し、ボクは寮に転移したのだった。
【ヴァルトside】
フィーナが怒っているところを久しぶりに見た。
原因は俺と黒赤のケンカ。俺は、やり過ぎた、ということをフィーナが去った後に気づいた。
フィーナが一週間近づくなと言ったが、どうすれば近づけるようになるのか。答えは1つだ。
「おい、黒赤。」
「なに、ヴァルト。」
「これから仲良くしないか?」
「!?」
そう、俺は二度とフィーナを怒らせないために黒赤に同盟を持ちかけた。
「なんで?」
そう聞いてきた黒赤に俺は笑って言う。
「もうフィーナを怒らせたくないだろう?」
「そうだね。」
よし、交渉成立だ。
そうやって立ち去ろうとしたら黒赤が俺の腕を掴んで言った。
「おれの名前は黒赤じゃなくて、リンベルトだよ。」と。
そして俺たちは握手を交わしたのだった。
【ヴァルトside END】




