9話ドーナツ攻防戦
騎士団に入って1週間が経った。
仕事には慣れたよ。騎士団の特訓と討伐任務だけだから。
でもね?リンが毎日追いかけてくるの。このように。
「ねぇフィーナ!なんで逃げるの?おれ、フィーナ不足で死にそうなんだけど!」
と叫びながら猛ダッシュしてくるリン。
それにボクはいつもこうやって返している。
「だから!ちゃんと仕事してって言ってるよね!?ボク不足?気持ち悪いこと言うな!」
そう言うと、リンは項垂れてショックを受ける。
「フィーナが、毒舌に、、。」
あれ?メンタルの強度、オリハルコンじゃなかったの?
-幼少期-
「ねぇ、リトってメンタル強いの?」
ボクがふと疑問に思ったことを聞いたら、リトは鼻で笑って「そうだよ!」と言い、続けた。
「おれはオリハルコンメンタルなんだ!」と。
「へぇ、すごいね!ボクも見習わなくちゃ!」
-幼少期 回想終了-
「ほら、三角座りでウジウジしてないで、仕事に戻るよ!」
「やだぁ、フィーナからハグしてもらうまで執務室には帰らない〜!!」
子供かってぐらい話し方も声色も子供っぽくなってるリン。
それを温かい目で見守る騎士団員たち。
え?しろってこと?ハグを?
むむむ無理だって!子供じゃないんだから。
、、こういう時はアレしかないよね。
「おやつ抜きでいいの?リンベルトくん。」
「良くない!」
ボクが持っていたドーナツをブラブラさせて子供にやる気を出させる言葉を言うと、リンは勢いよく立ち上がってドーナツを取ろうと手を伸ばす。
そしてすぐに手を引っ込めるボク。
しばらくドーナツ攻防戦をしていたら、ロイが急いでいたのか、息を切らせながら走ってきた。
「SSランクの魔物が、、魔の森に出現したらしい。そこでフィーナ、君に指名が来ている。すぐに向かってくれ!」
「りょーかい」
そう言うと同時にヴァルトが竜型で来た。
「魔の森でSSランクが出たって。行こう!」
【了解した】
そしてヴァルトに乗り、魔の森へ向かったのだった




