学園編2
目を開けると俺は食堂にいた。
ゴウ「で、お前はどうするんだ?」
ヒカル「どうするって? 何を?」
ゴウ「お前な~。不審者が出たから、捕まえに行くって話だ」
トウヤ「危ないからやめとけっていってんだろ」
ゴウ「大丈夫だって。俺は鍛えてますから」
力こぶを作るとぱちぱちと筋肉を叩く。
慌ててスマホを取り出すと日付と時間を確認する。
4月10日12時40分と表示されていた。
生き返るってそういう事なのか?
呆然としているとゴウが不思議そうに尋ねる。
ゴウ「今日はもう講義はないだろ? バイトか?」
ヒカル「いや違う。ちょっと行ってくるわ」
トウヤ「行くってどこに?」
ヒカル「ちょっとな。それから。ゴウ、部室でちょっと待っといてくれ! 絶対だぞ!」
ゴウ「おう」
俺は女性が襲われた場所に向かう。
きょろきょろと見渡す。
ベンチで一人ぽつんと座っている女性をよく見てみる。
間違いないあの子だ。
ヒカル「あの!」
驚いたような顔をするポニーテールの女性
ポニーテール「何ですか?」
ヒカル「ここは危ないからもう行った方がいいよ」
ポニーテール「何が危ないんですか?」
ヒカル「不審者が校内をうろついてるみたいだから」
愛想笑いと疑いの目で見られている。
ポニーテール「ありがとうございます」
全く信じてもらえていないみたいだな
ポニーテールの女性はゆっくり立ち上がると正門側に行こうとする。
このままだとまた巻き込まれるかもしれない。
何か手はないか考える。
少々強引な手だが無理にでも連れ出そう。
ヒカル「ごめん。冗談。一人で座ってたからどうしたんだろって思って」
ポニーテール「ああ、ありがとうございます」
大体の学生は食堂で昼食をとる。
でも彼女はここで一人で食べていたと考えると。
ヒカル「新入生かな?」
ポニーテール「ハイ。まだなじめてなくて」
照れたように笑う。
ヒカル「そうなんだ。俺も1年の時、食堂に入りにくくてここで孤独に食べてたよ」
ポニーテール「やっぱりですか?」
ヒカル「ちょっとひどくない。誰がボッチやねん」
ポニーテール「いや、そういうつもりで言ったんじゃなくて」
困ったように笑っていた。
ヒカル「なんてね。でもサークルの先輩がいろんなとこ案内してくれてちょっとずつ慣れていったよ。あのさ。サークルとか入ってる?」
ポニーテール「いえ。まだ入っていません」
ヒカル「なら、うちのサークル見に来なよ?」
ポニーテール「どんなサークルなんですか?」
ヒカル「取り合ず実際見てもらった方が早いから。こっちこっち」
ポニーテールの女性はちょっと考えると手招きに応じてくれた。
校内を通り部室に向かう。




