一章 終焉への導き 第一話 黒魔術師
スマホで書いてモバスぺというところに載せたものをそのまま持ってきたものです。
第一話 黒魔術師
今は昼ぐらいだろうか、私は今丘の上にいる、最近この辺りで魔獣が目撃されているそうだ、普通ここは魔術師でなければ入れないはずなのになぜか入ることができた、だから私は入った。魔獣というものは黒魔術師の中で一番厄介と言われている【狂気の魔術師】が産み出したものである。
そして今私が住んでいるこの国には王がいるが女王がいないと言う事態に陥っている、そこで新しい女王を探そうと言うことになって、集められたのが十四人だ、そして厄介なことにくには黒魔術師をその中に五人推薦してきた、そしてその中に黒魔術師四番手【記憶喰らいの魔術師】が入っているのである。
今私が丘にいる理由だが魔獣の出るところに黒魔術師が出る、そう言われている、だから私は今こうして丘にいるのである、普段結界が張られているこの場所の結界が破壊された、そう考えるのがいいだろう、私は魔法を使うことはできない、だが剣はそれなりに扱える、十五人程度となら同時にやりあっても負けることがないぐらいだ。だが何度やっても勝てない相手がいる、女王が死んで不在になった後行方がわからなくなった。
ガサガサッと右側から音がする、魔獣が来たのだろう、私は剣を構えた、右側の茂みからなにか光るものが見える、次の瞬間三匹の蛇が飛び出してきた、私は蛇を三匹切り倒した。
「これはこれは、魔獣をこんな簡単に倒されるとは、少し考えないといけないですね。」
そう右側から聞こえた、私はこう返した。
「姿を見せろ、お前はいったい誰だ。」
するとこうかえってきた。
「あなたも知っているはずですよ。」
私が知っている黒魔術師と言うと女王として推薦されている【記憶喰らいの魔術師】と【狂気の魔術師】この二人だ、だから私はこう言った。
「お前は記憶喰らいの魔術師か。」
「あったりー、そう私は記憶喰らいの魔術師、あんたが魔獣を追ってくると思ったから私も来た。」
「そうか、お前にまんまとはめられたって言うわけか。」
「はめたんじゃないよ、あんたから入ってきたんじゃないの。」
そう私は結界が壊されていたから入ってきた、確かに勝手に入ってきたわけだ。
「あなた、美味しそうね。」
そういわれた次の瞬間氷の玉が五発ぐらい飛んできた、避けるのは簡単だった、だが避けた先が悪かった、足元に一発打ち込まれていたのである、足元が凍らされたので移動ができない、そして相手の姿が見えた、身長は低め、髪は金髪で少し長い。
「それじゃああなたの記憶をいただこうかしら。」
そう言われた、そして困ったことに体が動かない。
「それじゃあいただきます。」
そう言われてかじられた。
私は丘の上にいる、なぜこんなところにいるのかわからない、そして蛇の死体が転がっている、ガサガサッと音がした。
「アル、こんなところにいたのか、5日間もいったいどこにいってたんだ?」
私は今こうして話しかけてくれているのが誰かわからない、だがアルというのは私の名前だ、だから恐らく知り合いなのだろう。
「ごめん、ちょっとわからない。」
私はこう言った後倒れた。
起きると上に知らない天井があった、恐らく話しかけてくれた人の家か私の家だろう。
「起きた、大丈夫。」
そう言ってくれた、私は心配をかけたくなかったが、名前が思い出せないこと、記憶がないことを話した。
「そう、私の名前はイアよ、それとあなたがいた場所には蛇の死体が落ちていたわね、それを考えると黒魔術師の【記憶喰らいの魔術師】にやられたと考えた方がいいわね。」
そしてイアはこう続けた
「あなた相当黒魔術師のことを憎んでたから黒魔術師に狙われるんじゃないかってみんな言ってたのよね。」
どうやら心配してくれてたのはイアだけじゃなかったらしい、そう分かると涙が出てきた。