命誓と暴走と狂気と
熟読厳禁、ファンタジー小説はやっぱり難しい……。
あ、感想有難うございました、
(ただとある感想をくれた方ネトゲーの名前とか出されると恥ずかしいので修正してくれない場合は本当申し訳ないですが削除させてもらうかもしれません)
ブクマ変動は122→125
諸注意、グダグダにつき熟読厳禁! ちょっとだけでもバトル描写できるよう次回は頑張ります(現在執筆中)
色々と本当会話のやりとりとか下手だなと痛感しましたが、
読みやすい所は楽しんで読みにくい所は適当に読み流して
今後も宜しくお願いします。
<憑依されたチェンジ視点>
それは、再び肉体の自由を貰うと同時に磁石のSとNが吸い寄せられるように、本能的に向かっていた。
体を自由にする代わりに、我の半身(暴走する前)とこの体の持ち主と、命誓をすることでこの体を自由に扱えている。
人目を避けつつ森の道を駆け抜ける、時折グッと疲労がこみ上げ、スキルにより気配を隠して小休憩しながら向かった。
何度小休憩してここにたどり着いただろう? 既に陽が昇ろうとしていた。
『ふくろう……コッチだよ……』
……
……
一度だけ呼び寄せように念じて少し経った。
「チェンジー、 カルラちゃんーー、どこー??」
少し離れた所から、初めて聞くのに懐かしい声がした。
正真正銘、全くの邪気のない声。
恐らくこの体の持ち主がずっとずっと大好きだった声
癖で気配を殺して背後に回り、そっと手を伸ばした。
無防備な背中、 かつては大きかった背中、 世界で一番好きな背中、 ギュっとしたい背中……。
体の持ち主は目の前の貧相な人間を求めようとしていた。
一切の邪気のない姿は、本当に美しいというものではなく、実に神々(こうごう)しかった。
我の意思なのかは分からない、手が伸びる。
そして、ギュっとその人間に触れた。
軽装備の鎧越しでも伝わる柔らかさと、僅かばかりの人肌の温もり。
心地よい匂い、全てが……全てが……極上だった……これが この体の持ち主の最愛の主……なのだから?……。
……だから……?
……だからって……何……?
というか……あれっ……?
心地よくて、心地良過ぎて、気持ち良くて、気持ち良過ぎて、どうにかなってしまいそうで……
自分を失ってしまいそうで……。 この体を制御する代わりの命誓すらも忘れてしまいそうで……。
そして何より、この温もりを今まで知らなかったことが悔しくて……。
どうしてこうも……世界は山あり谷ありみたいに、なだらかじゃないのだろう。
全てが平均ならいいのに、皆が平等に生きていればいいのに
笑顔なのが憎い、幸せなのが憎い、その優しさが憎い。
憎い、憎い、憎い。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。
憎い憎い憎い憎い憎い憎、憎……に……く……い。
我が集めた数々の恨みや妬みを残した思念達。
それらから知識と共に受け継いだ執念は、やがて平和を愛する平和主義者ですら憎みだし……そして……。
この体の持ち主がジークの使い魔を蘇生してその場を後にし、再び体の自由を貰った時の二つの命誓。
『ボクの主人のふくろうには時々会いたいし、ふくろうやカルラやジークをこれ以上傷つけないで欲しい、後無暗に殺傷しないで……それがボクの体を委ねる上での命誓……』
もう一つは、我の半分といっても過言ではない半端な執念で半端な優しさのとある種族の小さな願い。
『オレの一族を守って欲しい、護りたい……。兄弟や仲間を』
そんな契約が自身をかき乱されて訳が分からなくなり、
……。
射程増加、貫通付加……。
気が付けば詠唱し、爪を魔法で更なる凶器に変える、爪は魔気を帯び長くなり、刃の様に鋭利になる。
「……ぐっ……うっうっ……」
「……どうしたの? 大丈夫? チェンジ」
名前を呼ばれてなぜか胸が締め付けられる想いがこみ上げた。
自分でも何をしようとしているのか分かっている様で分かっていない。
でも完全に分かっていない訳ではない、大事なものを自らの手で壊そうとする自暴自棄になった子供の様に……。
かき乱される気持ちが少しでも楽になればと、一筋の涙が頬を流れると同時に。
「ゴメン……」
「へっ…………。 カハッ……」
爪がこの体の持ち主のもっとも愛すべき者の体を貫く、付加効果があるため致命傷以上の効果になっているはずなのだが……。
一度咳をして、吐血し気を失うこの体の持ち主のもっとも愛すべき者は次第に力なく倒れていく。
痛みは余りないはずだ、せめてもの手向けとして
それから数秒経つ頃に、自分の体にチクリというよりはグサリと痛みを感じた。
「ッパハッ……」
何故か、血を吐いた、これが愛する者を傷つける代償なのだろうか?
そう思っていると、痛みより僅か後に、手につけた白い腕輪が温かく光った。
(そうか……HPリンクとやらで繋がっていたのはこういう意味だったのか……)
目を凝らし、力なく地面に倒れこんでいる愛する者を見る。
とりあえず、このリンクを解除しておいた方が良さそうだ……。
現在この者のHPは1、出血によるダメージを我は嫌々肩代わりしている。
肩代わりを拒絶するためにもHPリンクに対し、ディスペルを唱えようと手をかけようとしたその時だった。
「サセヌワッ! 赤炎武、黒煙」
何かが物凄い速さで、詠唱しながら拳を振りかざしながら突っ込んできた。
その者の手は、体をかすめた際、僅かに赤白いオーラを纏っていた。
無意識に寸での所で交わした、というよりは体が勝手に反応する。
「ふん……甘いな……。」
所詮この体の敵ではない、そう思った時だった。
赤い鶏冠の黒龍の通った道に突如、一本の黒い糸が現れたと思ったやいなや
その黒い一本の糸を目視して1秒も経たぬうちに、黒い煙が瞬時に立ち込めた。
「なっ……」
思わず、あたふたと体を動かすと、近くに生えていた木に体をぶつけた。
「悪しき者よ、こいつは返してもらうぞ」
そういうと同時に、負傷した人間が抱えられた気配と、癒しの魔気の気配
そして、すぐに離れていく気配が感じられた。
浅く息をするが、立ち込めた黒い煙は、煙たく、 コホコホと咳を漏らした。
とりあえずは、邪魔してきた黒龍の方だ……。 人間の方はどうとでもなる……。
それにしても…… 戦闘とは楽しいものだ……。
力の差は歴然でも、苦しみ悶える声を想像すると滾ってくる。
そういえば、知り合いのようだったが、仲間を傷つけられたら、あの人間は泣きわめき懇願するだろうか?
それとも恨みで邪気を沸き立たせるだろうか?
「……ハァ……ハァ……」
憎むべき行為が、何故か凄く興味を掻き立てる。
舌舐めずりをし、興奮で口から唾液が溢れて、ぽたりと、地面や自分の足に付着する。
でもそんな些細なことは今の我にはどうでもよかった。
かつて自分ではない自分が、喚いても、媚びても、泣き叫んでも、許してもらえず、ジワリジワリと酷な殺され方をされたみたいに。
一度ぐらい惨殺や拷問というものをやってみていいよな? 我は、最強が故に統べるものになるのだから……。
惨殺や拷問をする者の気持ちを、味わってみなくては……。
それに今ならわかる、武力や鎮圧なしにして人や魔物を支配することなど出来ないのだと……戦争の素晴らしさを……。
「グヘ……グヘヘ……反逆されようが暴動が起きようが、この力ならば……」
白い体毛によって毛むくじゃらな手の先の爪に、この体の持ち主の愛する者の血がついていた。
無意識にその血を舐めた。
……。
甘美な味に、唾液が溢れ食欲が沸き立った。
……。
あやつの血と肉を食ってみたい……。
「グヘ、グヘヘ……」
そして、ゆっくりと黒龍が逃げ去った森の奥の方へ気配を探知しながらゆっくりと歩き出した。
大丈夫そんなに距離は離れていない、離れることがあれば、全力で追いかければ済む話だ。
54話執筆頑張ります。 2章終わったら少しお休みをいただくかもしれませんし、いただかないかもしれません、 作家になるための練習として今後も気ままに頑張っていけたらなと思っております。
他の作品も良ければどうぞ(更新止まって 更新はこれ(異世界理想郷)オンリーですが)




