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異世界に転生したので優者になって理想郷を作る!  作者: 自由なお仕事
Act2.冒険はじまりました
47/58

憑依者の暴走と生存

少し短め、文章がちょっと荒いかもしれませんが、ご都合主義に偏り過ぎない内容になるよう頑張って執筆させていただきます。(戦闘描写や真相とか本当難しいorz 良いリハビリになってます)

ブクマ変動109→112 有難う!



 カルラは語る、体を慣らすためという口実で始めた戦闘演習(ウォーミングアップ)で起きたことを


 


 剣技や魔法がぶつかり、相殺、或いは強力な魔力が微弱にまで勢いを落とすうちに


 テンションが上がる、どこか怪訝な様子が伺えた憑依されたチェンジだったのだが


 戦闘演習を進める中、互いのテンションが上がるにつれ互いは笑顔になっていた。


 殆どが擦り傷レベル、時々、ガードしきれず、ダメージを負うことはあっても


 自己治癒魔法だったり、回復薬だったりを使いながら楽しい演習時間ではあった。


 だが、憑依されたチェンジは、ヒートアップする事に、ほんの僅かずつ邪気を漏らし始め


 嫌な予感もするから、切り上げようと思った矢先のことだった。


「……そろそろ辞めた方がいいかもしれない、手合わせは会いに来てくれればいつでも付き合ってやれると思うから」


 その問いかけに


「……嗚呼」


 と憑依されたチェンジは短く答えた。


「お疲れさま、推測させてもらうが、御前(おまえ)は、自分の種族や村を護りたいのか……?」


「…………ぬっ……」


 戦闘演習中は、憎しみは余り感じられなかった、それよりも演習事態を楽しんでいるように思えた。


「ぁ……答えたくないなら良い、 いつか教えてくれれば嬉しい、何か力になれるかもしれないからな」


「……」


 その問いかけを機に憑依されたチェンジは無口になった。


 今思えばもう少し不信に思っていればよかったかもしれない。


 とはいえ、命が無事であるのが一番の収穫であるから、下手に抵抗していたら死んでいたか取り返しのつかない深手を負うことになっていたかもしれない。



 握手でも交えようかと思ったが、どうも雰囲気が悪い。


 何か別の話題でもした方が良いだろうか?


 そう思った時だった。


『ズササッ』


「んっ?……」


 そう思った時にはもう遅かった。


 耳元に小さく声が聞こえる。


「……人間……シネ……」


 最初会った時よりも凄まじい殺気だった。


 蛇に睨まれた蛙が如く、或いは、拘束魔法でもされたのか、身動きが取れない。


「……な、何を……」


 かろうじて動かせる首で相手が何をしようとしているのかを理解しようと目をやる。


 すると、すぐそばで軽やかにバク転すると、両手を地面につけて、


 バク転の反動と両手で強く地面を押す反動で思いっきり蹴り飛ばされた。


「ガハッ……」


 余りにも早く、肺から空気が漏れ、慌てて息をしようとする間もなく、木にぶつかった。


 緊急事態だとは分かった、慌てて致命傷を避ける魔法を自身にかけながら


 長い大剣を杖に起き上がる。


「はぁ……はぁ……どうした……? さすがに今の軽装備で今のダメージは流石の私でも辛いぞ」

 

 事態が読み込めない。


 ゆっくりと立ち上がると再びそこには憑依されたチェンジが更なる邪気のオーラを漏らしながら歩み寄ってきた。


「……フフ…… 我ニトッテハ、都合ガ良イコトダ……」


「何……?」


 その時だった、ようやく言葉を理解した。


 チェンジの人工知能が言った『決して手合わせをしたら駄目です!』という言葉。


(っく……まさか暴走か……)


 そう思った直後に視界からチェンジが消える。


 まだ体中が痛い、なんとかガード出来るだろうか?


 恐らく背面に来る、 そう思い武器を構えようとしてから体の違和感に気づく。


「…………なっ……」


 いつかけられたのだろう、俊敏な動作が出来ない。


「っく……クソッ!……」


 手に持っていた大剣を今出せる最大限の速さ・力で地面に突き刺し、握っている柄を軸に大剣が盾になる位置に回り込む。


 不意打ちを受けるわ、いつもの装備じゃないわ、ついでに勝算も無い。


 そして、あれこれ考える暇もないまま、予期した背面の位置だった場所に憑依されたチェンジは現れる。


「私利私欲デ殺傷スルッテドンナ気分!?……グフフ……」


 そして、再び軽やかにバク転すると同時に、盾にしている大剣もろとも蹴っ飛ばされ、


 大剣は、地面から十数センチの所でポキリと刃が折れ、大剣もろとも舞い上がった。


「……くっ……」


「友好ノ御礼ニ……今カラスルコトヲ言ウヨ…… 地面ニ叩キツケテカラ……一発放ツ……出来レバ、耐エテクレルト……嬉シイナッ♪」


「ぐっ、……武器(ブレイド)ガァッ、ドッ」


「……ウンッ……ソレデイイッ、グッ、グフフ」


 位置エネルギーが最大になり、間もなく地面へ落下が始まろうとしていた、


 憑依されたチェンジは両手を頭上で組み、それを振りかざしながら詠唱した。


消失(ロスト)精神(サニティー)


「ぐふっ!!……」


 鎧は大破し、ダメージが貫通する。


 地面に叩きつけられ、人型に数十センチ穴が開く。


 体中の骨が折れる音がしたが、かろうじて手は動いた。



 薄れゆく意識の中、今の精神状況と、チェンジの詠唱魔法がぶつかる少し前までに唱えられそうな防御魔法を唱え、痛みと疲労で意識を失った。


 辺りが大穴になっているのを見ると何かの魔法を唱えていたのは分かる。


 全力で殺しにきたのも分かる、ただ、 なんとなくだが、途中で中断したのが分かった。


 チェンジの意識が一瞬だけでも戻ったのだろうか?


 しかし、チェンジが私を治療した形跡はない。


 そして、一番謎なのはジークのレックが生き返っていることだ。


 それを話した時だった。


 ジークと私の視線がレックに向かうとレックはコクリと頷いて口を開いた。


「……えー、何故攻撃を辞めたか、そして、私……といいますかレックさんが生き返っていることに関してですが、私からお話ししましょう」


「……レック?……」


「……」


 ジークは、喋り口調が僅かに変わったレックを心配する。


 それもそのはず、その話し方は明らかにレック本人ではなかった。


次回はいよいよレック復活の真相が……?

最後に、毎回少しずつ増えているブクマして下さっている方

最初からブクマを継続して下さっている皆様、その他、制作意欲の糧になるお言葉や応援をしていただけている皆様に感謝申し上げます。

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