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最終話

負けた


俺がそう思った時だった。


「この時を待っていた!!!」

「Keycode Ai@67hkmmzi3」


「っち、ここまでk」


葵が突然現れ、バルバトスを吸収した


『私はラスボス、南波 葵!!この世界の人類を滅ぼすもの!!』


俺は突然、布面積の小さい服に着替えた幼馴染に思った


「・・・お前そんなあほだったか?」


『違うもん、やめてよ』


「キャラ崩壊してるぜ!」


『さて、ふざけるのは終わりだ。』

『君はこの世界の主人公なんだ・・・だから・・・だから…死なないで』

震えた声で、まるで何者かに脅迫されているかのではないかと思うほど苦しそうな声を発した幼馴染に動揺した俺は


「・・・・ぇ?」





20××年 

どす黒い虹色のビームは鎌倉西木の頭を貫いた。

頭を失った体はぴくぴくと痙攣しながら地面に付した。





戦場にいる誰もが困惑していた。

自らの上司は突然エロい恰好をし、あれだけ周囲に好きだと言いふらしていた男を彼女自身が殺したのだから。


この状況にいち早く反応したのは三木崎 奈々(当たり判定がちっちゃい子)だった。


「何故かはわからないけど葵ちゃんは敵っぽい!!!!」


『その通りだ。

星の巫女 三木崎 奈々

変幻自在 神崎 雪

武器庫 部鍋 宮(ぶなべ みや)

瞬間移動 井田 天(いだ てん)

人体複製 文別 真(もんべつ まこと)


全員、本気でかかってこい


これが最後の特訓である!!』


「「「!!!!」」」

その言葉に、バルバトスの攻撃を必死に避けていた適応者の中の精鋭が反応する。


しかしバルバトスの猛攻かつ大好きな上司が敵に回っていたことで反応できなかったものがいた。

神崎 雪、そのあらゆる状態のあらゆる生物になれる少女は、神と化した南波 葵に巨大ながれきを投げつけられ見せしめと言わんばかりに殺された。


体中を武器に変形することができる少女、部鍋 宮(ぶなべ みや)は体を爆弾に変え空を浮遊していた故に気が付いた。


南波 葵に頭を吹き飛ばされたはずの男がゆっくりとだが頭が再生しているのを。


彼女は冷静に判断する。

今のメンバーで彼女を倒すことができるのか?

恐らく無理だろうという判断を彼女は下した。


ならば


「全員よくきけぇええええ!!!彼を助けるために全員時間を稼げぇええ!!!!」


希望を彼女の上司が認めた彼の実力にすべてをかける


部鍋は足をロケットに変身し地面に付した彼を持ち上げ再び飛翔する。

しかしその行動はあまりにも隙が大きかった。


「ぐふっ!」

彼女は突如として飛んできた槍に腹を抉られた。



「誰か・・・あと・・たのんだ」

彼女は最後の力を振り絞り希望()を託した


『見事・・・100点だよ』




そのバトンを瞬間移動を駆使して空中に転移し男を抱えたものがいた。

名を井田 天(いだ てん)

信頼する仲間が男のなにかを信用したのだ。

それだけで初対面の男を命を懸けて守る価値がある。

そう考えながら彼は男を抱えたまま空中転移でとにかく遠くに逃げる


そんな彼に向けておびただしい数の光線が向かってくるが・・・

三木崎 奈々(当たり判定がちっちゃい子)、星の巫女であり、世界を守る世界樹の守護者たる彼女はその殺意のこもった光線の数々を世界樹の根で吸収していく。


しかし足りない

今彼らが、希望(鎌倉 西木)のために稼いだ時間は3分ほど、最低でも彼がここから回復するにはあと4分以上稼がなければいけない


そこでこの男、文別 真(もんべつ まこと)は自らのスキルで鎌倉西木そっくりの分身を作り、己が分身たちによってデコイをばらまく。


カモフラージュ


しかし天才たる彼女を欺くには足りない。


『動きが短長だ、、、しかし君は一番活躍していたよ』


「っぐぅ!!文別!!!頼ん・・・ぁ」


瞬間移動は死んだ。

友に託された文別は生涯最後の本気を出す。


その数

54万、地を埋め尽くすほどの軍勢は死を知らず、痛みを知らず、しかし友の勇気は知っていた。


『よく底力を見せた。』


「「「「うるせぇええ、進めぇええ!!!!!!あれは俺があこがれ焦がれた女じゃぇえええ!!!!!」」」」

「「「「「ならば」」」」

「「「「「友を殺した奴は」」」」」

「「「「「「敵である」」」」」


光線はまるで消しゴムのように彼らを消していく。


軍勢はいまや一人となった。


『命乞いは?』


「しねぇよ」


彼女は最後の勇者に敬意を持つ。

彼をまっすぐ認めた

『100点だっ』


『三木崎 奈々・・・君は本当に未熟だねだがそこが良かったよ』

三木崎 奈々は次々と死ぬ味方に取り乱した。結果、あまりの強行に移る


町中に張り巡らせた世界樹の根を使って地震を引き起こす


震度7強 マグニチュード8.6

すべてを破壊する自然の罰


しかし彼女は神となったのだ。

『時間逆行』


彼女は地震が起こる前に時間逆行した。


『君は未熟すぎた』


「うっ」

三木崎 奈々は首を絞められた

理由は簡単だった。

三木崎 奈々の持つ星の権能「星の巫女」を奪おうとしていた


『及第点だ。命乞いはなに?』


世界樹はどんどん闇に侵されていく

根は縮み、幹は枯れた


しかし三木崎 奈々はあきらめなかった

「その点数は間違ってんよ!!!」




彼女の世界樹の幹の下に

たった一人彼は隠れていた



「・・・」

血まみれの(鎌倉西木)は全身全力をかけて彼女に近づく


『っ!?』


彼女はとっさにバルバトスから奪った死の光線を打つ

しかし光線は(鎌倉西木)をすり抜けた。


(そうか暴走(バーサーカー)で弱点を消して、、、いやまだだ。まだ油断するな相手は何も持っていない。つまりMP=質量で武器を作り出して私を殺そうとしているはず。仮に素手で殴ってきても対応はできる!!)

彼女は別の魔法を用意した


「ごめんな」


彼は存在しないはずの短剣を払った。

世界の異常、矛盾の塊、質量のある無、

あらゆる不可能を可能にするその禍々しくも美しいそれは、、、、


『ぁ』


不死の彼女を貫いた。





side 鎌倉西木


『どうして』


「MP=質量で武器を作るとでも思ったか?」

「お前がくれた質量のある短剣だよ」


実在する空想の短剣

空想の短剣ゆえにその短剣はだれにも視認することができない。

しかしなぜが質量がある。この矛盾した短剣は人の肌から離れると永遠に見つけられなくなる。

肌身離さず持ち続けた者にたった一度の奇跡を与えるだろう



「ようやく勝てたな。」


『、、、うるさい」


そこで違和感に気がついた。

葵の体が少しづつだがボロボロと崩れている。


「!?」

「MP=質量!」

体のパーツを作り、葵を治す。

しかし、まるでその行動を嘲笑うかのように崩壊は進む


『無駄だよ』


俺は長い間呆然としたが、決意を決め話しかけた。


「・・・なんでこんなことした?」


『最後に僕のお願いを一つ聞いてくれるかい?」


「・・・もちろんだ」


『じゃあ、先に世界の話をしようか。

まず前提としてね、この世界には作者とかいう邪神がいる」

『こいつは厄介なやつでね、この世界をまるで小説のなかの出来事みたいに扱うんだ。そして自分がこの世界の作者であるって思いこんでいる」


『僕は奴に呪いをかけられた。その名も『死に戻り』。僕がこんなに強かったのはこの世界をなんどもループしていたからさ」


「なんだよそれ・・・」

突拍子もない話だった。


『この呪いを解くため、つまり作者の魔の手から逃れるためにはこの世界の「完結」が必要になる」

『だから、私がこの世界のラスボスとなって倒されることにした。ほら大抵ラスボスが死ぬと物語は終わるだろう?」


「・・・」

俺はただ幼馴染の話を聞き続けた。


『けど、こんな世紀末な世界で完結を迎えても意味がない。希望がないんだ。だから私は計画を立てた

①自らがラスボスになるために強くなること

②バルバトスを吸収し『神』となり、「死に戻り(呪い)」を進化させ「時間逆行(権能)」へと変えること

③星の巫女・・・つまり「世界樹」を奪い、「時間逆行」の範囲を文字通り「世界すべて」にすること

④自らが倒され、殺されること」


「なんで、なんで自ら倒される相手を俺を選んだ?」

俺は気が付いた。こいつなら自分が倒される相手を決めることができる。

だって俺は彼女にしごかれてここまで強くなったのだから


『だって、どうせ死ぬなら自分が好きな男がいいだろう?」

『好きだよ、君のことが。ああ認める。大好きだとも。だから君には平和な世界で生きていてほしい」


「俺だってお前が大好きだよ」


『よっかたぁ」

彼女はうれし涙を流した。


『じゃあさ、西木」


「なんだよ」


『あとは頼むよ?」


「いやだ。もっと生きてくれ。世界がどうなろうとお前さえ生きていれば俺は・・・」


『欲張りはだめだよ?西木。」

『君は平和な世界で楽しい日々を送るんだ。青春を過ごして、彼女を作って、お父さんになって、おじいちゃんになって死ぬの。もう私は楽しめたよ。だからじゃあね」


彼女の死は確定した。

それでも喋っているのは彼女の執念だろう。

きっと苦しいはずだ、なのにこんなに陽気にふるまっている。


迷う暇はない


「ううぅううぅぅぅう」

俺は泣きながら幼馴染を手にかけた。



「楽しかったよ。愛してるよ。西木」

彼女は光の粒となって消えた。


その瞬間から世界は「時間逆行」を始める


物語は完結へとすすみ

世界を巻き込む悲劇は回避されようとしている


数十億の犠牲はたった一人の犠牲で救われた。


平和な世界でたった一人彼は生きる















それでいいのか?

こんなバットエンドで?




不可能を可能にした短剣は再び輝く!




本当にどこまで行っても彼は未熟だ。

しかし彼はこの世界の主人公なのだ。

もし諦めず、努力するならば未来は変わるかもしれない









彼は諦めなかった。

いや彼は諦められなかったのだ。


「終わってたまるものか!!!!!!!!こんなこんなバットエンドがあってたまるものか!!!」

男は幼馴染を手にかけたことで神へと至る資格をえた。


「作者とやらが俺の幼馴染とやらを奪うなら!!!奪えねぇようにしてやる!!!」


彼の種族進化欄にあらたな種族が追加された。


-----------------------------------------------------------------------------

「勇者」

この世でたった一人しかなれぬ役職

誰かのために動かんとするその意思はいずれ世界を救い、奇跡を起こすだろう

これは神へと至る「たった一回の奇跡を起こす権能である」

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彼は幼馴染からもらい受けた、「神に至る資格」「時間逆行」「ラスボス特性」「世界樹」を使い過去へと戻る


この世界が混とんと化したのは20xx年、正体不明のウイルスが広まったからだ。

だったら、そのウイルスを消してしまえばいい


彼は過去へと逆行し、ウイルスを消した。


その後の彼は作者のありとあらゆる伏線をつぶした。

つぶしてつぶしてつぶし続けた




数十年間たった、争いは未だ続く

作者はあきらめず、あらゆる災厄を引き起こす。

彼はそのすべてを解決する。

彼は名実ともに勇者となった


数百年間たった、争いは続いている

彼のあきらめない心は「勇者」の奇跡を引き起こす

「時間逆行」と「勇者」の権能は合わさり「平衡(あらゆる未来を)世界(手繰り寄せる権能)」へと進化した。


数十万年間後

作者はようやく諦めた。








戦いは終わった。

すべては終わったのだ






彼、鎌倉西木は神へといたった。

しかしそのすべてを捨て、平和な世界で生きることにした。

そして・・・


「葵、俺と・・・いや僕と結婚してくれますか?」


「っつ!!!はい!喜んで!!」


平和な世界で今日も()()は生きる。

伏線、

南波葵の一人称が僕から私に変わったのは、死に戻りしすぎて精神が壊れたからです。


主人公が何も言わなくても考えていることを葵は知っている的な文章があったのは南波葵が死に戻りをしていたからです。


主人公が南波葵のことをころころ呼び方を変えていたのは死に戻りによって世界が少しづつ変わっていたからです。


南波葵が、鎌倉西木の種族を外したのは、死に戻りするたびに彼の種族が変わっていたからです。


ボスキャラ『喜怒哀楽』『バルバトス』の計画は作者に関係あり、死に戻りをすることで葵は作者の存在とその計画の全てを知りました。


あらゆる矛盾は南波 葵による『死に戻り』が世界に影響を与え続けたせいです。


最後に私から


負けました。

イラつきます。




最後まで閲覧いただきありがとうございました!

この作品がいいなと感じたらポイントをたくさん送ってください!

それではまた次回!!

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