日常はミステリー小説のようにいかない
「私のプリンを食べた犯人がわかりました!お父さん貴方です!」
「「な、なんだってー」」
「お兄ちゃん友香私のプリンが並んでいて、一番右の私のプリンが無惨にも食べられました。これは家族で唯一右利きのお父さんの犯行です!」
「私はやっていない!」
青ざめる犯人に妹と兄の言葉が刺さる。
「お父さんサイテー」
「それは酷いな」
勝ち誇る私にお母さんがいった。
「お父さんにはアリバイがあるわ。お父さん会社にいたでしょ」
「そ、そうだ!私にはアリバイがある!」
むむむっ、迷宮入りかと思ったとき私にはビビッと来た。
「犯人はお母さん貴女です!」
指差しポーズを決めながらドヤ顔をする。
「あら?どうしてかしら」
「お母さんは食いしん坊だからです!私は知っています。お母さんがいつもご飯をおかわりしていることを!食い意地が張ったお母さんが犯人です!」
犯人は顔を赤らめて供述した。
「皆がおかわりしないから食事が余るから食べているんです!」
むむむっ、迷宮入りかと思ったそのとき……。
「お姉ちゃんまだまだだね。私にはわかったよ。台所に残っているこの青のスプーンは翔太兄の!つまり犯人はお兄ちゃん!」
完璧な推理である。これで事件解決と思ったが……。
「なぜわかった!とでも言うと思ったかね探偵諸君。犯人は俺に罪をなすりつけようと敢えて青のスプーンを使った。そしてそれを指摘し、俺を犯人だと言った……妹の友香お前だ!」
むむむ、お兄ちゃんも完璧な推理だ。
「お兄ちゃんでしょ!」
「いーや、友香だね!」
醜い言い争いを繰り広げる二人にお母さんがキレた!
「お兄ちゃんが由美にプリンをあげなさい!お兄ちゃんは今度多めに買ってくるから」
「なんで俺が!」
「お兄ちゃんでしょ!」
こうして私はプリンを二つ食べることに成功した。
これが完全犯罪である。




