執事とお嬢様の日常
今日ゴミを拾いましたわ
流石お嬢様です。ゴミもさぞ救われたことでしょう
今日電車に乗りました
流石お嬢様。もう電車にも乗れるのですね。電車もさぞ喜んだことでしょう
そして!おばあさまに席を譲りました
素晴らしい!セバスは感動しました。流石お嬢様です。その御婦人の日記に今日麗しいレディーに席を譲って頂いたことが喜びと共に刻まれるでしょう
今日佐藤くんのイタズラを笑って許してあげました
流石お嬢様、マリアナ海溝より深い慈悲の御心です。それはそうと甘いのは名前だけにしておけと分からせておきましょう
今日教室に入ってきた蜂をこう!こうやって捕まえて逃がしてあげました!
なんと!不意に人間の領域に踏み入れてしまって困っていた蜂さんを逃がしてあげたのですね。では今日は蜂さんがお礼を言いに来るかもしれません。門番に伝えておきます。それにしても教師には蜂の代わりに釘を刺しておいた方が良さそうですね
今日須藤くんに告白されました……私には恋がわかりません。セバス恋とはなんでしょう?
難しい問いです。これに明確に答えられる人間は少ないでしょう。とある親しいものが昔心に聞くものだと言っていました。心が教えてくれるそうです
セバスは恋をしていますか?
私は仕事が恋人ですので、そういう意味では恋をしていますね
そういう恋もあるのですね。殿方を振り向かせるにはどうしたらいいのでしょう?
お嬢様の魅力で振り向かない殿方は不良品なので、お嬢様は振り向かせる必要はございません
……むう、難しいですわ
そうです。恋とは難しいものなのです。
いつかセバスに私の恋人を紹介しますね?
その際には3ヶ月前からご連絡をいただけますと幸いです。お相手の旅たちの準備をしなければなりませんので
あらあら、嫉妬ですか?
いえいえ、執事とはそういうものでございます。
そうですか、私にはやはり恋はわかりませんわ
ゆっくりお知りになるのがよろしいかと。……私のためにも




