表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女は逃げ出した  作者: 氷桜 零
第2章
42/42

魔法陣


まずは、濁りが薄い魔石を1個取り出した。

両手で包み込むように持つ。


綺麗になりますように。


両手に魔力を集めて、魔法を発動させる。

数秒間、淡い光が両手を包み、そして消えた。


そっと両手を開くと、そこには濁りが全くない、真紅に輝く魔石があった。


「成功……した。」


濁りのない魔石は、宝石にも劣らない透明感と輝きがあった。

新種の宝石だと言っても、皆んな頷きそうだ。


「ハオウ、ハオウ!成功だよ!成功したんだよ!」


ハオウにもよく見てもらおうと、魔石を近づけた。


ぱくっ ごくっん


「あ……」


魔石は、魔力の塊。

ハオウのご飯は……魔力。


「あー……ハオウ〜」


ハオウをジト目で見ると、さすがに気まずかったみたいで、頭ごと視線を逸らした。

あからさまな行動だった。


シュー……


……まぁ、いいか。

よし!

どんどん濁りを浄化していくぞー!


数をこなすごとに要領を掴んだわたしは、一度に数個まとめて浄化することができるようになった。

そうすると、ペースがどんどん上がって、数分で全ての魔石を浄化できた。


2、3個、視界の隅で消えて行ったが、犯人はわかりきっている。


いいよ。

お腹空くのは、辛いもんね。

お腹が空いているのなら、我慢する必要はない。

たくさん食べるといい。




魔石の濁りは浄化することができた。

つぎは、これを使って何を作るか。


わたしが作りたいのは、皆んなを守るための道具。

今の魔道具に、攻撃系や防御系の魔道具はない。

ないからと言って、できないわけではないと思う。

魔石の濁りだって、浄化できた。

なら、できるはず。


魔道具は、魔石の魔力と魔法言語を魔力回路で繋いで作られる。

つまり必要なのは、魔力と言葉、それを繋ぐ道。


こんなのはどうだろう?

あらかじめ魔力回路を書いておいて、発動したい時に詠唱と発動のための魔力を流す……みたいな?


でもこれ、役に立つ?


魔力の消費は、かなり違う。

魔法を使うほどの魔力がなくても、魔法を発動できる。

魔法を使うのに最低10の魔力がいるとする。

でもこれを使えば、1で済む。


自分の属性とは違う属性を使える。

弱点を潰せるし、相手に自分の属性を知られないようにもできる。

相手の裏をかける。


詠唱を短くできる。

これは……できる人もいるけど、できない人もいる。


とりあえず、作ってから考えよう。


わたしは数日かけて、魔力回路を書いて繋げて切って離して、試行錯誤を繰り返した。

そうして、それはできた。


魔力回路を図式化し、陣形のように並べたものを、わたしは魔法陣と呼ぶことにした。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ