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異世界に転生したけどファンタジーなのは俺だけらしい  作者: 三十六
探求編

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57話 武芸大会へ向けて 5

-リベスタン城塞 マリーナの部屋-


 さて、自分の装備は確保出来たが肝心の問題点は残ったままだ。

 このまま出場して俺が変に勝ち上がるのはマズイ。目立ち過ぎるのはやはり良くない。しかし優勝しなければ目的が達成出来ない。そこで考え付いたのが『俺以外で勝つ』こと。


 大会出場には新人戦に限り『飛び入り枠』が有って現地でのエントリーが可能なのだ。これを活用する。要は自分の他に『忍者』で参加して、そっちで勝てば俺が変に目立つのを防げるという話だ。


 忍者用の装備は俺とほぼ同型にしておく。元々が戦神に因んだ姿で話題性も充分。ただし、色は黒色で俺の青色とは差別化する。俺の恰好が青と白、忍者は黒と赤。2Pカラーって訳じゃないがそういう配色にした。まぁ俺の趣味だな。


 全体的な造形もより威圧感が増す様に弄った。肌が露出する部分は鎖帷子で覆い、腰回りにタータンチェック風の布地でアクセントを付ける。頭の羽と飾り毛は赤色。武器は槍ではなくハルバード。表面に蔦状の彫刻を入れてある。


 素材は忍者装備同様にステンレスで表面を酸化加工している。出来上がりを実際に見ての印象は完全に【悪役】にぴったりハマる。別に悪い事はしないがね。


 悩んだのが兜の形状の都合で隠せない『顔』だ。結局、それっぽい美形の黒髪にしておいたが基本的に無表情のままで動かす事も無いだろう。


 後は登録名だな。どうせ偽名なんだし『ブラックロータス』でいいか。見た目から何となく想像しただけの適当な名付けだが。


 なかなか造り切るのに手間が掛かったが、これで俺の装備が揃えば準備完了だ。受け取りの為に明日再びトリスタンへと赴かねばならない。


 憂鬱なのは受け取ってから着替えてハミルやゼベットに見せに行かねばならない事か。こればかりは買ってもらった手前、仕方無い。ここは割り切って彼らが満足するまで堪能して頂く他あるまいなぁ。

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