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921/923

921 魔力ゼロでも全銀河を支配

 ソウルヴァース学園。

 原初の神アストラストの巨躯きょくが横たわっている。


 リチャードは剣先を、転がるその首に向けた。


「前世では卑劣ひれつな罠にかかり、ユイナ様とアーリエルを救えなかった。

俺は復讐ふくしゅうのため、ここまで来た。

原初の世界を牛耳り、グランドクロスで全銀河を定期的にリセットするのは、お前の保身のためだろ?」


 アストラストは歯切れの悪い声で答える。


「誤解だ。我がやったのではない。原初の王女ユイナと、執事リチャード一派を邪魔に思った反対勢力の仕業だ」


「言い訳は通用しない。原初の世界で情報はすべて収集済みだ。

今回は俺が表舞台に立ち、アイルをおとりにしてクエストを遂行した。

こんなに早く、お前が姿を現すとは思わなかったがな」


 アストラストは舌打ちをした。


「配下の創世神ごときに任せられるはずがない。

我が嫌がることをして、おびき出したのは計算通りか。

しかし放っておけば、貴様が手を貸してアイルはノーミスでクリアし、時空大渦のない世界線を作るだろう。

そうなれば、全銀河をリセットする手段がなくなる」


 リチャードの目が鋭く光った。


「やはり、今回もお前が引き起こしたものか」


 その瞬間、シルヴァーナが叫ぶ。


「えっ? 頭の中から何かが出てくるわ。はぁ? ぬいぐるみ? 魔力すら感じない……」


 リチャードは笑った。


「アストラストの本体です。あの巨体は神魔道具で、つまりロボットだ。

本人はバレていないと思っているが、原初の世界では公然の秘密なんですよ」


 ロウィンがぶつぶつ呟く。


「ユイナも原初の神だけど、記憶が戻っていないのか……。

もう学園の先輩として偉そうなことは言えないな……」


 校庭には、光と影がひっそりと交わっていた。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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