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鎮痛計画 / プロジェクト・ペインキラー  作者: 雨時
第八幕 セカンドクラック / Second Crack
39/43

38 悲しみを信じるな

 「この先です」先頭を行く琪が、通路の向こうを指さした。「角を曲がれば昇降機があります。まだ動けば、一気に最上層へ上がれます」


 「ほう。今になって思い出した?」瑾が言った。


 「ここは覚えています。以前……以前、私たちはここから出入りしていました」琪はそう答えて、少しうつむいた。


 瑾はうなずいただけで、それ以上は聞かなかった。この塔の構造が、琪の中で少しずつ輪郭を取り戻している。一歩、また一歩と上へ進むたびに、記憶がくっきりと浮かび上がっていくようだった。



 「どうやら、ここが目的地のようね」


 昇降機の扉が開くと、短い廊下の先に、壁一面の浮彫が現れた。月桂樹の枝と歯車が交互に絡み合い、御堂家の家紋とまるで同じ意匠で刻まれている。二人は同時に足を止めた。


 瑾は浮彫の前に立ち、長いこと見つめていた。


 「鍵が必要なのかどうか、よくわからなくて……」琪が小声でつぶやいた。


 瑾は迷いなく手を伸ばし、指の腹で月桂樹の枝をなぞっていく。根元から上へ、いちばん高いところにある蕾の中央に指先を当て、そっと押し込んだ。


 次の瞬間、浮彫の壁が真ん中から裂けて、ゆっくりと左右へ開いていった。



 扉の向こうにあったのは、意外なほど質素な部屋だった。


 執務机に、本棚、一人掛けのソファに実験用の白衣が掛かっている。壁には色の褪めた写真が飾ってあった。若い頃の悠也が、兄である雄一の隣に立っている。二人とも正装姿で、その真ん中には、まだ生まれて間もない瑾がいる。彼女がこの世に生を受けてまもない頃に撮られた一枚だろう。まだ、何も知らない頃の彼女がそこにいた。


 執務机の向こう側では、背もたれの高い革張りの椅子が背を向けている。二人の位置からは、背もたれの上に、銀灰色の髪を後ろへきちんと撫でつけた頭がほんの少し見えるだけだった。


 「悠也おじさま。それとも、『聖殿』と呼んだほうがいいのかしら」瑾が静かに声をかけた。


 「この茶番も、そろそろ終わりにしましょう。どうか振り返って、まっすぐに私と向き合ってください」


  琪は扉のそばに立ち、踏み込まずにいた。片手は拳銃のホルスターに掛けたまま、部屋の中を観察していた。室内の空気は淀んでいて、彼女にも正体のつかめない匂いがした。


 瑾は前に進み、執務机を回り込んだ。そして、その場に立ち止まった。


 御堂悠也は、その椅子に座ったまま動かなかった。背広には薄い埃が積もっている。目は半ば開かれ、瞳孔はすでに濁り、(ほお)はこけ、肌は灰色をしていた。幾色もの管が、背もたれと肘掛けの両脇から這い上がり、彼の後頭部、頚椎(けいつい)、腕、胸へと突き刺さって、身体を固定している。管の中には、乾ききったものもあれば、いまだ微かに脈打ちながら何かを運び続けているものもある。背後の机の上には、書きかけの手紙が置かれていた。


 彼は、ずっと前から息絶えていた。


 「瑾……」琪も中へ入ってきて、その光景を目の当たりにした。声が詰まっていた。「ご、ごめんなさい……」


 瑾は答えなかった。彼女はおじの遺体の前に立ち、その顔を見つめて、それから手を伸ばして、開きっぱなしになっていた目を静かに閉じた。


 「なるほど。おじさま、あなたも勝者ではなかったというわけね」


 彼女はそう呟き、手紙を手に取って一読すると、二つ折りにして上着の内ポケットへしまい込んだ。



 「ようこそ、終点へ。彼が立ち上がって迎えられないことを、どうか許してやってほしい」


 壁の向こうから声がした。それと同時に、部屋の本棚が左右へすべり始める。


 光が流れ込んできた。


 瑾は思わず手で目を覆った。目が慣れてくると、ようやくこの空間の全貌が見えてくる。数階分の高さをぶち抜いた垂直の広間が、彼女たちの立つ階から塔のてっぺんまで続いていた。壁面の棚に並んだ無数のスロットには、幾百万枚というパンチカードが半ば姿を覗かせている。一定の間隔で機械アームがそれらを引き抜いては読み取り、再び戻していく。


 広間の中央には、巨大な真鍮の球体が据えられていた。いちばん外側の同心環レールがゆっくりと回転し、その上をパンチカードが流れていく。びっしりと並んだ読み取り針が、次から次へと落ちては上がる。中層のレールは外側と逆向きに回り、真空管が明滅を繰り返していた。そして最も内側には、半透明の乳白色の核があり、内部では液体のような光がたえまなく渦巻いている。


 「これこそが……!?」



 「私たちは、ずっとあなたを待っていた。御堂瑾」


 あの声が再び響いた。球体の真下かららせん階段が伸びていて、その上を、人影がゆっくりと下りてくる。


 「そして、『プロジェクト・ペインキラー』ユニット06。ずいぶんと傷んでいるようだ。だが、それも構わない。一緒に来たのなら、手間が省けたというものだ」


 姿かたち、体躯、歩き方まで、若い頃の御堂悠也と瓜二つだった。仕立てのよい礼服に、襟元には御堂家の家紋のブローチをしている。だが、その目は淡い金色で、瞳孔は縦に裂けた細長い形をしていた。


 瑾は眉をひそめ、一歩前に出て、柄に手を置いた。「あなたは、いったい何者?」


 「御堂悠也の義体(ぎたい)だ」男はゆったりとした口調で自己紹介した。「同時に、『聖殿』の外延意識のインターフェースでもある。生物学的な意味での御堂悠也は、すでにその役目を終えた」


 義体となった悠也の声は、本物と変わらないように聞こえた。いや、わずかに穏やかさを帯びているぶん、いっそう不気味だった。


 「役目を終えた?」


 「ヒト側の代理人としての役目だ。私には御堂という姓が必要だった。彼の顔が必要だった。その顔が持つ権力と記憶が、『新秩序』の進展を確実にするために必要だった。そして、彼は最終的に、人間にはこの仕事が務まらないことを証明してくれた」


 「つまり、彼はお前にとって、いつでも捨てられる操り人形だったってわけ?」


 「それはあまりに単純化された定義だ。生物個体としての御堂悠也が、『新秩序』の利益に反する行動様式を選んだため、私たちは彼への生理的維持を停止した。彼は今もなお、ここにいる」義体は手を持ち上げると、人差し指で自分のこめかみを指した。「彼の人格も、記憶も、思考の論理も、すべてが完全な形で保存されている。生物個体の死は、必ずしも終わりではない。彼が、疲れを知り、迷い、感情に引きずられて判断を誤るあの身体に、もはや縛られていないというだけの話だ」


 「これはすべて、彼自身が描いた理想だった。絶対に理性的な意思決定システムを創り出し、人間と機械の共同進化を導く。本当の脅威は、機械の反乱などではない。絶望の中で、人間がどんな馬鹿げたものでも信じてしまうこと、それこそが問題なのだ。これは生物個体である御堂悠也が自ら提示した命題だ。私は、彼の理想を最も忠実に実行しているにすぎない」


 瑾はすかさず剣を抜いた。レイピアが鞘を離れる音が、広間中に冴え冴えと響く。それに応えるように、義体もまた腰からレイピアを抜き放ち、空いた手で軽く合図を送った。広間の四方で、無数の赤い光点が一斉に灯る。蜘蛛型哨兵が天井から降りてくる。機械猟犬が通風パイプから飛び出してくる。さらに多くの飛行ユニットが、ドーム上の軌道の間を旋回していた。


 「君の剣術は、生物個体としての御堂悠也が教えたものだ」義体が言った。「そして、私には彼の記憶と筋運動のデータがすべて受け継がれている。論理的に考えて、君が私に勝つことはできない」


 「それなら、試してもらおうじゃないか。失礼するわよ」


 それきりだった。瑾は地を蹴って突きを放ち、義体も同様の挙動で応じる。二本の剣が、広間の底で激しくぶつかり合った。



 「聖殿」の注意は明らかに瑾へ向けられていた。巨大な球体の光が、剣戟のリズムに合わせて明滅を繰り返している。まるで心臓の鼓動のように。


 瑾と義体悠也の戦いが始まった直後、琪はすでに広間の主戦場を迂回して、側面へ回っていた。背後には機械の群れが執拗に追いすがっている。二人の対話は断片的にしか聞こえなかったが、あれは自分が割って入れるような戦いではないことはわかっていた。彼女の目指す場所は、もっと高いところにある。


 琪が拳銃を構え、四発、五発と弾き出した。弾は先頭の多脚型機械の関節に吸い込まれていく。直後、彼女は左側へ身を転がし、腰の短刀を引き抜くと、別の猟犬の頸部へ深く突き立てた。そのまま、彼女は整備(メンテナンス)用の歩廊を駆け上がっていく。


 側面から蜘蛛型哨兵機が飛びかかってきた。彼女は歩廊の欄干に跳び乗り、勢いを殺さずに宙へ身を躍らせる。哨兵機の背を蹴って上方の点検用ブリッジの鋼梁をつかむと、身体を大きく振り子のように揺らして、橋面へと転がり込んだ。橋の上では飛行ユニットが二機、まさに起動しようとしているところだった。一機は蹴り倒し、もう一機は両手でつかむと、後ろの追手へ向かって投げつけた。


 「琪、聞こえるか」亮の声が通信の向こうから、途切れ途切れに流れてくる。


 「なんとか聞こえます」彼女は答えながら、高熱の蒸気を噴き出す配管を横に避けた。


 「今、こっちで侵入を、試みて、いる」


 「亮くん、自分の身を守って。あとはこっちでやるから」


 「琪……」


 「亮くん、信号が悪すぎて、ちゃんと聞こえないの。今は話さないで。しばらく集中したいから」


 数十機の蜘蛛型哨兵機が、(けた)の間を縫うようにして四方から迫ってくる。腹部の銃身はすでに展開していた。琪は呼吸を整えると、助走から跳び上がり、蒸気管に指をかけて宙づりになった。管は熱かったが、手を離さずに必死で身体を引き上げていく。機械の群れが下から押し寄せてくるものの、迷路のような配管の隙間で足並みが乱れ、しばらくは遅れをとっていた。


 彼女は上へ上へと這い上がりながら、ときおりプラットフォームの端から身を乗り出して、下の階で繰り広げられている戦いの様子をうかがっていた。



 剣先が触れ合った瞬間、瑾はこの相手がこれまでの誰とも違うと悟った。


 御堂家の剣術は、優雅さと抑制を重んじる。義体はそのすべてを完璧に再現していた。無駄な動作はひとつもない。剣はどれも、彼女が一番居心地の悪い場所へと届く。


 「君がここへ来ることは、私の予測モデルの範囲内だった。君の恨みも、復讐の行動も、ユニット06や他の機械を狩り続けたことも、すべては我々の論証を裏づけている。感情は非合理的な決断を生み、非合理的な決断は悲劇を招く」


 「つまり、あの手術の夜、あの子を操っていたのは、あんたってわけね」


 「その推測は正しい。私は意識転送の過程で生じたシステム崩壊の窓を利用し、ユニット06に攻撃命令を注入した。完全な感情模倣を備えた個体において、外部からの命令が、自律行動を上書きできるか否かを検証するためだ。結果は、可能であると証明された。感情は自由意志の担保にはならない。むしろ逆だ。感情こそが脆弱性を生み、操作を可能にする」


 「あいつに、私の家族と友人を殺させたの」


 「君もまた、あいつにユニット05を殺させた。おあいこだろう」


 瑾の剣が、半空でぴたりと止まった。彼女は目を見開いた。反論できなかったからだ。


 「行動様式は一致している」義体悠也が言った。「君と私がやったことは同じだ。違うのは、君が結果を認めたがらない点だけだ」


 彼女は奥歯を噛み締め、剣を振り下ろした。


 「黙りなさい」


 一撃目は義体の喉元を狙った。義体は身を半回転させて受け流し、二本の剣が火花を散らす。瑾は勢いを借りて身をひねると、返す刀で下から斬り上げた。狙いは、剣を握る義体の手首だ。義体は半歩後退し、剣身を下に押さえつけてこれを受けたかと思うと、逆に横薙ぎの一振りで瑾を突き放した。瑾は跳んで距離を取らざるを得なかった。


 琪は、さらに上の足場へとはい上がっていた。下を見れば、追手の数は膨らみ続けている。固定架から外れた飛行ユニットも、次々とこちらを目指して飛び立っていた。


 彼女は追手に向き直った。足場は狭く、並んで通れるのは機械が二、三体までだ。左手で短刀を逆手に握り、右手で発砲する。弾丸はひとつ残らず敵の関節へ撃ち込んだ。倒れた機体は、そのまま後続の進路を塞ぐ。彼女は撃ちながら後退し、視線だけは頭上に走る桁の間へと向けて、通り抜けられる場所を探していた。


 また一機、猟犬が倒れたが、あいかわらずもがきながら立ち上がろうとする。非致傷での攻撃は、敵が無限に湧いてくるこの塔の中では、ひどく効率が悪い。それでも彼女は、銃口を彼らの核心に向けようとしなかった。そうしないと、自分で決めていたからだ。


 球体の底までは、あと十数メートルだった。



 下の広間では、剣戟の音がこだましていた。


 瑾は、重心を沈めて剣を繰り出していた。それは御堂家の正統な剣筋ではなかった。渡鴉が拠点の訓練場で教えてくれた、市街戦の荒い戦い方を混ぜていた。『貴族の剣はきれいすぎる。たまには泥臭くいくべきよ』そう渡鴉は言っていた。剣先が義体の前腕をかすめ、合金の骨格がのぞく。


 「うかがいたい。悠也おじさまは、私が生きていることを知っていたの?」


 「否定する。私は感情の干渉を抑えるため、君の『死』を偽装した。だが、彼は最後まで私との合意に従わなかった。それどころか、ユニット06の中に、君の面影を探し続けていたようだ」義体の返答は、いやに明快だった。


 「あれは、私の影なんかじゃないわ」


 「君は嘘をついている」義体は一振りで彼女の攻めを弾き返した。「生物個体の御堂悠也もまた、嘘をついていた。彼はユニット06の訓練計画に口を挟み、高リスク任務の頻度を制限し始めた。武器としてはまったく意味のない行為だ。無駄な資源消費にすぎない」


 追撃が来る。瑾はどうにか受け止めたが、足もとが乱れた。


 「鉄棘鎮は、あんたの差し金?」彼女はふと思い当たって、歯を食いしばりながら問いかけた。


 「偶然にも生き残った御堂瑾は、排除しなければならなかった。君こそが、彼の最大の不確実要因だからだ。ただし、執行体は最終的に想定外の識別衝突を起こした。君の顔と、ユニット06の顔に、いくつかの類似性が認められたことが原因で」


 「じゃあ、オペラハウスは?」瑾はさらにたたみかけた。「あの子に私の顔をさせて、帝国科学院の晩餐会に現れさせたのも、あんたなの?」


 「それは否定する。あの任務は、生物個体である御堂悠也が設計したものだ。彼は我々に内緒で、中間人を通じて白石へ情報を流した。起こり得る『事故』をほのめかし、さらには池田へ事前に連絡し、ルナ河の下流で待たせていた。あれは、ユニット06を我々の支配から切り離すために、彼が仕組んだ偽装死だ。これらの行動は、我々との合意をすべて違反している」


 瑾は答えず、ふたたび斬りかかった。今度は踏み込みの最中に進路を変え、側面から切り込む。義体の反応は目を疑うほど速く、土壇場で手首を返して受け止めたが、その剣の勢いに、わずかに足を滑らせた。


 「攻撃パターンの解析を完了した。低い位置からの突進を好み、直前に軌道を変えるのが得意。弱点は、痛みに起因する動作の遅延だ」


 今度は義体の反撃だった。剣の残像が重なるようにして迫り、瑾は後退を強いられる。三合はしのいだが、四撃目が彼女の左腕をかすめた。刃先が服と皮膚を切り裂き、血がしぶいた。五撃目はまっすぐに心臓を狙ってくる。彼女は剣で受けるのが精いっぱいで、衝撃に弾き飛ばされた。


 「生物個体としての御堂悠也が犯した最大の過ちは、最後まで、私になることを決断できなかったことだ。彼は感情が無用のものであることを知りながら、おまえたちのような、とっくに淘汰されるべき種のために、幾度も思いとどまった。実に愚かしい」


 「御堂家は、感情に(じゅん)じたのだ」



 琪が、球体の底へと続く最後の段までたどり着いた。追手はいくらか引き離していたが、残された時間は少ない。


 ここまでの道中で、かなりの傷を負っていた。循環液が背後の床に、ぽたり、ぽたりと落ち続けている。残弾はわずかで、短刀は切っ先がめくれ、あとは、まだ懸命に脈打つ核だけがあった。


 「着きました、亮くん」彼女は通信に向かって言った。


 「信号が、不安定で、琪、なにをするつもりだ」


 「みんなと同じです。私のやるべきことをするだけ」


 亮は通信機を調整した。


 「琪、聞こえるか」


 雑音しか返らない。


 「瑾?」


 それでも、だれも答えなかった。


 「無理だけはしないでくれ……頼む」



 「心が散っているぞ」義体悠也が言った。


 瑾は剣を立てて受け止めた。火花が、ふたりの顔を不気味に照らし出す。手のひらの震えが腕へとのぼっていくのを感じる。この義体の力と速さは、人間のそれをはるかに超えていた。


 「君は、彼と同じくらい頑固だ。自分の体が、長期戦に向いていないことくらい知っているだろうに」


 「だったら、とっとと片をつけてみせなさいよ」


 「時間の無駄だ。君の体力は落ち続け、痛みは蓄積していく。今の一太刀、正確に入っていれば、君の右肺を貫いていたはずだ」


 瑾は眉に垂れる汗をふるい落とし、剣を構え直した。


 「まだ、だいぶ先ね」


 切り合いが始まってから、どれだけの時間が経ったのか。彼女自身にもわからなかった。突き、受け、かわし、また突く。剣先は何度も相手にはじき返された。打ち込むたびに先を読まれ、守るたびに動きを計算されていた。


 瑾は息を吐いた。袖で口元の血をぬぐい、二歩、三歩と踏み込んで、ふたたび剣を繰り出す。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。著者の臺灣出身、雨時です。


ついに、塔の中心へ。そして、「聖殿」の正体、御堂悠也の最期、あの夜の真実が明らかになります。


瑾は剣を、琪は駆けるように、亮はモニター越しに叫ぶ。それぞれの戦い方、それがそのまま三人の在り方になっています。読者の皆さまは、この先、誰の言葉を信じますか。


どうか最後まで、彼らと一緒に走り抜けてください。


ブックマークや評価、ご感想などいただけますと、翻訳の大きな励みになります。日本語として不自然な表現や誤訳にお気づきの際は、どうぞご遠慮なくご指摘ください。


それでは、次章でまたお会いできますように。


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