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遥かな懐かしさ4
ロイが顔を寄せてきて、私の額と額を合わせた。
「一緒よ。」
私のそう言う唇に、滑るように彼の唇が降ってきた。
彼の暗黒が、私にも移ってきた。
早く…
まだ意識があるうちに。
唇が動かせるうちに、たくさん伝えなければ。
「ロイ、貴方をずっと愛してる。今も、以前も、これからも…!」
微笑みながら、涙をやっぱりこぼした私を、ロイは目を離さずに微笑んで見つめ続ける。
私の頬の涙を指で拭いながら彼が言った。
「俺もだよ。ああ、凄く幸せだ!」
思わず笑った私に、最後に彼は言った。
「人になれて良かった!」
とても罪な言葉。
自分勝手で、独善的で、愚かで…
とてもじゃないけれど、神の言葉じゃなく…
それなのに、最高に愛ある言葉。
ありがとう。
意識が消え行く中、暗闇に呑まれるかと思ったら、そこは白くて優しい光射すところだった。
私は彼の気配に包まれて眠る。
常に愛されて護られた穏やかな眠りを享受する。
ねえ、目覚めたら……………………………………




