リンファの物語6
彼の唇をなぞるように、ゆっくりと唇を動かしキスした。
そして、彼の顔を確かめようと唇を離そうとしたら、引き留めるようにレイリイがキスを求めた。
優しいキスが、次第に熱を帯びて、抱き締める彼の手に力がこもった。
リンファを押し倒し、手に手を重ね合わせたところで、はっと我に返ったレイリイは、慌てて彼女の耳元で聞いて確かめる。
「…大丈夫。私もあなたを愛したい…あなたと本当の夫婦になりた…」
言い終わる前に、再び唇を重ねられた。
熱い吐息が溶け合う。
夢中になって、レイリイが彼女に触れ、愛しむのをリンファは微笑んで受け入れた。
「あなた…ずっと一緒に、いて…」
「…いるよ」
一抹の不安が胸をよぎる。
安心したくて、彼の熱を感じたい。
私を愛してくれる彼だけを想って、生きていきたい。
だから…
「あなた…愛してる。そばにいてずっと…一人に、しな…」
強く抱き締められた。
首に熱い吐息がかかる。
「俺が、絶対…離さない…」
リンファの流した涙を吸って、レイリイは何度も繰り返し、愛してると呟いた。
優しく甘い熱を、刻んだ。
幸せに、愛し合って生きていけると信じたかった。
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それから、レイリイは彼女と共に仕事をするようになった。
どこへ行くのも一緒。
どんな時も二人でいた。
リンファは彼に世界を見せてもらった。
その土地の産物、特産品、流行りの物。
美しい装飾品。 珍しい山や海の物。
手の込んだ織物。
それらを見たり触ったりすることを通して、人の素晴らしさ、自然の美しさを学んだ。
そして、彼の仕事をする姿を通して、彼を尊敬もした。
何より、世界の広さを目の当たりにして、生きることが楽しいと思えるようになった。
レイリイは、彼女にたくさんのものを与えてくれた。




