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狂愛の神を憎みし物語  作者: ゆいみら


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リンファの物語5

もう忘れよう。


前世のことなど

ゼノのことを

憎しみを


愛した日々も


あれは全て夢だった。

そう思おう。


レイリイの温かさは、彼女を癒す。


もう一度、人を愛したい。

心の奥底に、ゼノへの想いは未だこびりつく。


でも、それでもレイリイに寄せる気持ちは、愛情だと感じた。


*************

「はあ、疲れた。」


ベッドに倒れ込み、レイリイは言った。

労るように髪を撫でてあげると、気持ちよさそうに目を細めた。


「リンファ…」


彼が手を差し出すので、彼女は夫の胸に身体を寄せた。

ぎゅっと抱き締めて、レイリイは甘えてくる。


「あなた。」

「…リンファ、今度家を空ける時は一緒に行こう。」

「え?いいの?」

「ああ。離れるのは、さ、淋しいから…」


レイリイは、照れて彼女の髪に顔を埋めて言った。


「私も、淋しかった。」


彼を見上げて、リンファは言った。


「リンファ…。」

「私、勉強したの。あなたの手伝いがしたくて…だから…」

「知ってるよ。リンファがどんなに頑張っているか、気付いてた。」


優しい声で、レイリイは言った。


「俺は忙しくても、リンファのことは見てるつもりだ。だって好きだから…」


言った途端に、レイリイは枕で顔を隠そうとした。


リンファは彼から枕を取り上げた。


「返してくれ、恥ずかしい…」


悶える彼に笑うと、リンファは唇を寄せた。


「好きよ、あなた…レイリイ…」

「リ…」


リンファは、彼の唇にキスした。

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