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リンファの物語4

「わ、笑わないでくれ。」


レイリイが、枕でますます頭を押さえて隠した。


なんだか、この男が可愛くなってきてしまった。


「レイリイ。あなた…」


そう言うと、彼はぴくっと肩を揺らした。

リンファは、そっと枕をどかした。

レイリイが頭を掻いて、照れながら彼女を見上げた。


笑いを堪えて、屈み込んだ。

彼の頬にキスした。


「リンファ」


嬉しそうな彼に、微笑んだ。


「ありがとう、あなた。私、あなたのこと好きになれそう。」


そう言ったら、レイリイは、はにかみながらも彼女の頬に優しくキスを返した。


愛しいな、と思った。


******************


レイリイの仕事は、とても忙しかった。

日中、彼が屋敷にいるのをほとんど見ない。


商談に行ったり、買い付けに行ったり。

たまに何日間か出掛けていないこともあった。


リンファは、彼がいない時は商売について勉強した。

少しでも、彼の役に立ちたいと思った。


レイリイは、リンファの実家である王室に、結納金と称して多額の金銭を贈っていた。

おかげで、借金は無くなり、財政は何とか立ち直りそうな状況だ。


申し訳なくて、やるせなかった。


彼のために、自分も何か手伝うことはないだろうか。


「リンファ!」


しばらく家を空けていたレイリイが帰って来た。


出迎えた彼女に、飛び付くように駆け寄り、抱き上げた。


「ただいま…会いたかった…」


ほっと息を吐きながら紡がれる言葉に、リンファは微笑んだ。


応えるように、日に焼けた夫の首に手を回して抱き締めた。


「…私も…」


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