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僕を好きになって5(ロイ視点)

真夜中、焚き火の側で星を見上げて、寝袋を広げた所に僕は横になっていた。本当はルリと一緒に眠りたいけど……自制してる。


近づく小さな足音に、横を見るとルリがいた。


「ルリ…?」


彼女は僕のそばまで来ると、少しだけ恥ずかしそうに隣に横になった。


ドキドキした。

彼女の腕とか足があたるぐらい近かった。


「誕生日、おめでとう。ロイ。」


はにかんで、言ってくれた。

僕は捨て子だったから、本当はいつ生まれたかわからない。

大体見当をつけて、決められた誕生日。


でも、大人になるのが嬉しい。

僕は君に男として見られたいから。


僕は今度は自分から、ルリの頬にキスした。

目を閉じて、微笑んで受け止めてくれて、嬉しかった。

僕は引き付けられるように、彼女の唇にもキスをした。触れるようなキスをしようと思った。

でも、彼女の唇の柔らかさを感じて、初めてキスした時を思い出した。


かあっと火が付くようだった。


彼女の頬を支えて、ついばむようなキスを繰り返した。

それだけじゃ足りなくて、唇を押し当てるように

して濃厚なキスをした。


「…ん…ふ…」


「…」


あ、限界…


はあはあと息を乱し、僕は彼女に背を向け、欲望を堪えた。


「…ごめん。」


僕の背中にくっついて、ルリはくすくす笑っていた。


「…」


なんだか、からかわれたような気持ち。

でも嬉しい。


「ロイ…もう大人だね。」

「…それは誕生日のこと?それともキ…」

「ああ、子ども10人作るんだったね。」

「あ…あう…つ、作りたいで…」

「おやすみ、ロイ。」


背中でルリが顔を押しあて、目を閉じた。


僕は幸せで、悶々として、どこか釈然としなかったが、とにかくルリが好きだった。


***********************


ミヴェラは宗教色の強い都市だ。

毎回ここに来ると、隊商の大半は男女共に、ここにある聖堂を訪れる。


神を崇めるために。皆信仰深い。


「ルリ、一緒に行きましょう。」


ナディアに誘われた彼女は、断っていた。


僕は、ルリが神を信仰していないのを知っていたから、別に意外じゃなかった。

食事の前に、隊商の人たちは今日の恵みに感謝し、祈る。

皆が祈るために目を閉じてても、ルリだけは目を開けて一点を見ている。

僕も祈ってないから、知っている。


僕は、神を信じていない。

この力は、神に愛されたからもたらされた証だとルリが言ったのは、驚いたけれど。


ルリは、神の存在は否定しない。信じてるとさえ言っていた。

ただ、神を崇めていない。


結局、皆に誘われてルリは行くことにした。

僕は彼女を護るために、付いて行くことにした。


礼儀にのっとり、皆男女共に白い布で髪を隠している。


ルリは、瞳を揺らせて複雑な表情をしていた。



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