ロイの性癖?2
少し酔ったようだ。前世では、よく夫と飲み交わしていたから、ついそのペースで飲んでしまった。今生の若い身体には、お酒はきつかったかかもしれない。
でも、こんな風に大勢と自由?に飲むなんて、楽しくて…そう、私は嬉しかったんだ。隣でハアハア言ってる残念な少年を無視してお酒を注ぐと手元が狂って溢れた。
Γあっ」
気付いたロイが、私から杯を取り上げた。
Γ酔ってる?酔ってるでしょ?!」
Γふふ…」
私は陽気に笑った。
Γはう、そんな風に見ないで、笑わないで…ま、またゾクって…」
嬉しそうにロイが悶える。
Γではでは、ここでお二人さんに一言ずつお願いしよう!」
おじさんが、なぜか仕切って言った。皆がまたこちらを一斉に見る。周りに促されて立つと、ロイがはにかんで誓った。
Γル、ルリ。幸せな家庭を築こう。」
Γ…………」
出会って1日で何言ってんの?子どもだし。
Γではルリ、どうぞ。」
おじさんが私に振る。
何言うの?
しばらく黙って考えて?私はロイの反応を楽しむことにした。多分酔いが回っていたせいもあるだろう。後から思い返して、やり過ぎたと思った。
Γ………ロイ。」
Γうん?」
警戒と期待を滲ませた表情で、ロイが私を見つめた。
Γ子どもは10人欲しい。」
Γあ、あう…」
かあっと赤くなるロイを観察。
Γ頑張れよ!」
酔っ払いおじさん達が、どっと笑った。ナディアは顔を覆っている。
Γが、頑張ります…酔ってるよね、絶対…」
視線を反らして、ぼそぼそ呟いている。
Γふふっ、子どもね。」
私のからかう声に、ロイがムッとして顔を上げた。
Γだから子どもじゃない!ルリこそ本当に17?なんかこう、こなれているっていうか、スレてるっていうか…本当に生娘…うぐっ」
ドスッ、私の拳が彼の鳩尾に入った。
Γ何ちゃっかり聞いてんのよ!」
周りに聞こえないように、私もぼそぼそと怒った。
Γご、ごめん。……なんか不公平…で?本当はどう…」
Γはい!じゃあ誓いのキスね!」
明るくおじさんが命じる。ロイがぐっと言葉を詰まらせた。
Γえ?」
いやいや、おかしい!この強制的な雰囲気止めて、囃し立てんな!そしてロイ、なんでそんな嬉しそうなの?!
まだ1日が終わらない…




