表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/66

組織ロガスター

組織ロガスター



 ロガスター本部。司令塔本部CKU。

画面上、ナンバーズの合同ミッションが成功を収めた。帰還命令を発令する。

最高幹部長、早鬼藤由佳里はCKUを颯爽と去り、会議室のハイバックへ腰を下ろした。

 同時刻、マンションで投身自殺をした少女、マリー=ラジロイの父親ジェファソン=ラジロイは憤然として署長室のハイバックに沈みキーボードを叩いた。

ロガスターに回線を繋ぐ。

州警察本部長は画面にシルエットが現れたのを鷹の様な鋭い細面の顔を上げた。

「シルバーウルフは今現在何かのミッションを受け持って?」

「秘守義務が敷かれ、口外厳禁事項です」

落ち着き払った声音で言い、彼は返した。この人物の何事にも冷静な声音はいきり立つ神経を落ち着かせる物を含む。

「そうだな。彼に仕事を依頼したい」

彼は上院議員の時代より遡る頃からロガスター運営スポンサーである委員会の元メンバーだった。2年前の組織変動には関わる前に辞退していた。元々彼の父親が権力者であるジュニアとして委員会メンバーに参入したが、彼が自己脱退したのは4年前だった。

 シルバーウルフには現在、TGAとして3つのミッションを任せている。

その中の一つである国事調整の分野の事項が、今回MMの悪戯で一つミッションを公的事件化された。その関連する事件に本部長の娘が関与していた。あの大富豪がそれを引き起こし、ロガスターの邪魔イコール最高幹部長の邪魔をしていちいち喧嘩を売って来る為、あの存在には困っていた。最高幹部長は時々あの小生意気な小僧の顔を捻り潰したくもなる程だった。

「お伺いしましょう」

彼は先を促した。

調整の是非はミッションを遂行するアサシン、シルバーウルフ自身が全て動かし判断を下す。各国国王との対談や会議を頻繁に重ね、消すべき人間、新しくどこの国を引き付け、後継者を正当に作らせ、誰を新しく引っ張って来るのか。

今は全体的にDレベル以下で、大きく激しいミッションは無い時期。ロガスター自身が落ち着きを見せている。レベルAAAともなると全員が死ぬほど駆け回るのだが。

「FBI長官の手の元動いているハノス=カトマイヤーというGメンは知っているかね」

「ええ」

「その男が、4年前まで闇市場の実権を握っていた男のいる街で現在ミッションにあたり、そのダイラン=G=ガルドを監視している。その男が今現在MMの捜査を今だ続けている状況だ。それはFBIが彼の正体を掴んでいる上での放流だ。警察組織がZe−nの脅威になり得るMMを破滅に追い込み今の内に検挙させようとしている」

「ええ。その様で」

「そういうわけには行かないだろう。娘まで私を失脚させる事を目論みMMに自殺映像など送り付けているんだぞ」

自殺映像の応募をしたのは紛れも無くマリー自身だった。別に老婆や父親を失脚させたいわけでは無い。

何故なら恨んでもいない、リグにメールを送った通り、共に公園で遊んでくれた事が3度ほどあった父が「大好き」だったのだから。

「何を考えているのかこちらは迷惑をこうむった」

そういう世界が嫌いだったのだ。大人の勝手な世界全て、少女の小さな体にはどんなに激しく反抗しようとも耐え切れなくなっていた。

「今動いている警官の上層を黙らせてくれ」

FBIはCIAと共に一度ロガスターに探りを入れてきた。それを任されたCIAからのスパイがケリーナ=バダンデルとダイラン=ガブリエル=ガルドだった。CIA側は彼を引き抜こうと以前から構えていたようだ。何者かが武器開発組織を立て、ロガスターの武器需要を奪っては発破を掛けてきていた。何処に破壊すべくその基地があったのかも不明だった中をその武器組織の紛い品まで出回り始めていた。その紛い品を作らせていたのがロガスターを誘き寄せようとするFBIとCIAだった。彼等はその武器組織もロガスターの一部だと思い込んでいたようだ。

最終的にその武器組織を突き止めたダイラン=ガブリエル=ガルドにFBI長官はゴーサインを出し壊滅させた事で、大してこちら側は手も下さずにFBIは自らロガスターとの関係を気付かずに闇入りにし、ガルドの手でうやむやにしてしまったのだから、こちら側としてはわざわざ邪魔者を外野同士で消してくれてしめた物だった。

ロガスターはしまを荒らされる事も無く、鎬を削る幅も戻った。だが、共に武器組織を立ってていた謎の人物も不明になった。

FBIはまだ諦めもせずにこの謎の闇巨大組織を追っていた。MMと共にシルバーウルフまで面白がっていろいろ手を回しているのだから、本気で捻り潰したくなって来る。

リカ=ミカエル=レガントは街に厄介な人間を多く抱え込んでいる人物だ。見切られたロガスターに反抗でもしているのだろう。ロガスターを潰そうと目論むFBIのライ=ローガン=レガント、ルートを壊そうとしてくるデイズ=グラン=デスタント、闇市と市場を操ってきたZe−n、特殊警察とも関わりがあるジョス=マルセスも、ロガスターには必ずしもプラスとは言い切れない存在だ。

問題の特Aはほぼレガントの人間で構成されている。あのライ=ローガン=レガントは完全にレガントの構成にするべく、ジェーン一族の令嬢フィスター=クリスティーナ=ジェーンが警官志願者だと聞きつけメンバーに加えさせ、次期レガント頭領予定のガルドに与えては、レガント一族の清浄化を図っているのだから。だがFBIはリカーが組織の元委員会メンバーであった事実を知らない。

あの街のそれらの人物をロガスターの将来の脅威として消す必要があったが、いま現在を様子を見ている時期でもあった。今現在シルバーウルフのミッションで様子を見ている裏で、今回の事件にターゲットの一部が大きく動き始めた中をこちら側もどういう動きを見せるのかを様子を見ていた。

その中でも、確実に邪魔になる人間はガルドとジェーンだった。その総本山であるライ=ローガン=レガントは痛い存在だ。今はデスタントはルート改正を推し進めている段階だ。交渉に向かう間も無くいずれの将来には消えてもらう事になるだろう。こちら側も、重要な計画がある以上は警察が計画を突き止め邪魔になるようでは困る。同様にデスタントがその上でルートの邪魔をする事になるのでは、何か大きな発破を掛け打撃を加えなければならない。デスタントからその形で奪える物はあった。ジョス=マルセスは一切手を下さない人間だ。報告を受けるのみの存在。一番面倒なのが、特Aメンバーでもあるキャリライ=S=レガントだが、今の所は放流しておく。

だが、ガルドはリカー=ミカエル=レガントのジュニアだ。そうも簡単に潰せるものでも無い。CIAに取られる前にあの男は逆にロガスターには欲しい人材でもあった。あの母親が母親なら息子もああなるという物で、あのじゃじゃ馬貴公子を黙らせるにはそれが一番でもあった。現在23歳。どうにでも変えられる。彼は出生当時から見張られつづけていて、徐々に発揮し始めた戦闘能力にも目を見張っていたのだから。

 州警察本部長の顔が消えると、最高幹部長は他の回線から受信する。

画面に白シャツが浮き男が現れ、背後の闇に白の肌と黒が切り抜きの様に浮いた。男は際が悪どく黒い目の、海色の瞳を射抜くように妖しく光らせる、不敵に微笑んだ。

「よう」

「どうも」

暗殺請負秘密団体W・T・Dのリーダー男だった。

「仕事依頼が入ったんだが、お前も加われ。今ロガスターは暇な時期なんじゃねえのか?」

「どういった内容で」

「Mエ」

「断ります」ガチッッ

男は目を細め、マイクを見下ろした。もう一度強制的に繋ぐ。

「どうも」

「DGGに大々的な打撃を与えろとの事だ。MMがSWに変わって現在様子を窺っている。お前も組織には欲しい人材なんじゃねえのか?そこで、DGGを加えるか、始末するか、内容を変えようと思ってな」

「始末したと見せかけた後にそちらに加えようと」

「ああそうだ。CIAに奪われたら酷だからな。LLLは奴を利用し尽くすつもりでいる。FBIは利用し尽くした後は全ての黒い経歴を消そうとしている。お前が直接判断を下せ。始末するか、生かしてW・T・Dに引き抜くにあたいするのかをな。MMもSWも奴には消えてもらいたがっている。それじゃあ惜しい。RMLが現在の所はお前に圧力掛けて来てるんだろう」

「ええ」

「そちらに対しても、あの気紛れなばあさんの気が変にまた変わる前に引き入れておいた方が妙案だ。警察組織に順応する位だ。暗殺組織にはむかなかろうが、こちらの団体の方針には合致行くかもしれない」

そう、鋭利に整えた顎髭の口元を引き上げた。

「あなたの依頼主はどういうつもりで今回の仕事を?」

「国事調整に関わる件を掘り返されるわけにも行かないからだ。SWのミッションの邪魔をすれば、各国国王の立場も危うくされるからな。DGGがそれらの名を突き止める前にSWの今回の範囲外の邪魔者はこちら側が手を下せとの事だ」

「余計な事を」

「だからこうやってお前に判断の是非を掛けたが、そちら側が手を下させる事を断るって言うなら俺が勝手に判断してもいいって言うんだな?今の時期ならDGGの敵はこの件の中でも五万といる。突然、消えようが警察側が何らかの捜査の為の殉死と手を下して闇に葬るだろう。裏で動くからには、公で動くよりも面倒な存在の分、保証が無いからな。動く側も切り捨てられる絶交のチャンスだ。RMLもDGGが消えたとなれば泡をふくだろう。それも見てみたいって物だ」

男は黒のパンツの組む足に吸い口を付けた黒の葉巻を置くと腕を組み、口の片端を引き上げ小首を傾げた。

「彼の人格は現在様子を窺っています。手を下すならば今回の件の内ですが、Ze−nとしての動きを未だに続けている中、DGDの脅威に成り得るとしてまだ十分使えるでしょう。彼がZe−nに戻る確立は大きい。その彼がDGDを壊滅させた後にも手を下せます」

「あくまでDGGに関しては直接的な手は避けたいようだな」

「ええ。これ以上の手駒を探られる事になります。彼には守護神のLLLが付いている」

第一、ジョス=マルセスが激怒するだろう。彼の逆鱗に触れる事は避けて通らなければならない事だ。

最高幹部長は通信を切り、立ち上がると司令棟を出る。

自室へ向かい、通信を取る。

「ご機嫌麗しく。ボス」

ボスは顔を上げ、柔らかく微笑んだ。

現状を報告し、様態を聞く。

今から研究所へ降り、検査結果を見に行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ