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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第4章入園直前編

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第522話魔法部見学

「さてと、一通り話したわね。

あとは実際に見学しましょうか」


「ウィリィン様は要望はございますか?

組織が大きく、とてもでは無いですが全てを見ることは出来ないので、こういった活動が見てみたいといった要望がございましたら、それを見れば良いかと。

ただ、そう言わても中々決めるのは難しいでしょうから我々のオススメから観て回っても?」


「え、えと、それでお願いします」


「んじゃ、行きましょうか。

ウィリィンちゃん、一緒に乗りましょう」


ギャマナは杖を取り出すと、それの上に乗っかる。

そして両手を広げてくる。


「ほら、飛び込んで。

バランスはしっかりと取れるようになってるから気にしなくていいわよ」


「は、はい」


杖は細く、人が軽々しく乗れるような形状をしていない為、ウィリィンは躊躇したが、ギャマナに急かされ、意を決してギャマナの懐へと飛び込む。


「ほら、大丈夫でしょう?」


「はい」


飛び込んだ後はギャマナの横に座らされた。

乗ってみて分かったことであるが、杖が浮いているように身体に対しても重力とは逆方向に力がかかっており、身体が軽い。

その為、細い杖に乗っかっているのにも関わらず、棒の部分が食い込むような痛みは感じない。

また、体勢が杖の真上から逸れるほどにそれとは逆方向に押し返されるようになっており、バランスを取らなくても杖の上に乗った状態を維持できるようで、杖に跨るのではなく、直角に交わる感じで腰掛けているのにも関わらず、とても安定している。


「では、向かいましょうか」


ナタトに連れられて部屋を移動する。


「ちなみに、気づいていると思うけど、ここらへんの魔道具も部員の作品よ。

こういう芸術系のものから、防犯系のものまで沢山あるわ」


「防犯系は普段は作動しないようにさせて頂いてますがね。

全ての仕様を理解していないと何かの拍子で動き出してしまうものが後を経たないので」


「まあ、勝手に起動するだけなら可愛げがあるのだけれど、後片付けが大変なものも多いのが良くないわね」


魔道具によって不審人物の判定が異なる。

激しく動き回るものと定義しているものもあれば、専用のidを要するもの等多岐に渡る。

これらを回避する条件を全て満たすのは困難であり、満たしたとしても、平常と違う動作をすれば、何が起こるか分かったものでは無いとのこと。

それに加え、動作時には床を汚したり、網などが射出されてそのままとなるものがまあある。

それらは基本的に使い捨て前提の為、回収する機能はついておらず、発動すればそれを片す必要がある。


「さて、着いたわよ。

ここでは魔法の練習をしているわ」


部屋は床や壁に線が引いてあるが、シンプルで頑丈な作りをしている。

中ではそれぞれシールドで区分けされた空間で、的に対して魔法を放ったり、魔法メインの組手をしたりしている。

組手の方はお互いに所属している下部組織が違うらしく、意見交流であったり、自身の魔法がどれぐらい通用するかを試しているようだ。

的を攻撃している方は品評会みたいな感じのようだ。

そんな感じで眺めるていると、ギャマナはそのうち一つへと近づいていく。

的に向かって攻撃をしつつ、資料を広げ、皆で何か話し合っているようだ。


「っ!?ギャマナ部長!」


「ギャマナ部長だっ!」


「お疲れ様ですっ」


「お邪魔してもいいかしら?」


ギャマナの姿が見えた途端に、姿勢を正し、ギャマナの方へと挨拶をしてくる。


「是非是非」


「ナタト副部長もどうぞ」


ギャマナ達を見てからの態度が変わり過ぎであるが、随分と慕われているようだ。


「さて、まずは今日ここに来た理由について話すわね。

ここにいる入部希望中のウィリィンちゃんにここの部活動を紹介しに来たの。

それで、早速なのだけれど、何をしていたか説明してもらえるかしら?」


「は、はい。

炎の熱量向上の最適化について、酸素の供給観点から検証をしていました」


「ふーん」


「あ、あの。

もしよければ入部希望者向けな検証内容に変更しますが...」


部員の1人が気を利かせてウィリィンの方を横目で見ながらギャマナに対して提案をしてくる。

まあ、確かに余程炎に対して興味がなければ子供にとってそれほど面白い内容とは思えないのは自覚しているのだろう。

そして、そういう時向けの魔法も存在しているので、ウィリィンの機嫌を取る為と、微妙そうなギャマナの反応を見て。そちらに変更を申し出たのだろう。


「ウィリィンちゃんには下手に取り繕わずにありのままの様子を見せて問題ないわ。

なので、気持ちだけ受け取っておくわね。

ウィリィンちゃん、どうかしら?」


「はい、とても興味深いです。

私も炎は良く使う魔法なので、それをより低燃費に威力を上げられるのであれば、それに越したことはないです。

可能であればこのまま見学させていただきたいです」


ウィリィン的には子供受けよりは今の実用性重視の話の方がありがたい。

ウィリィンはその旨を伝える。


「・・・。

はっ!?では、まず現状についてお話させていただきます」



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