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Kiss しよう♪  作者: HARU
10/15

意地悪しないで

それから1ヶ月が過ぎ、久しぶりにいつもの所に飲みに行く。


でも、そこには以前と違う女の人と親しそうに飲んでいる高希君の姿。



ズキン


胸の奥が痛む私は結局入れず帰る事にした。



「……彼女かな? やっぱり私じゃ……駄目だよ……高希君には相応しくない……」



私は涙がこぼれる。



「所詮……年上の女性でしかなくて……私じゃ……不つり合いだよね……」




一人、トボトボ帰る中、誰かとぶつかった。



「きゃあっ! すみません!」



そう言うと去り始める私の腕を掴み引き止めた。




「謝って済むなら警察いらないって!」

「えっ?」

「ぶつかった、お詫びにさ俺達と付き合ってよ!」




私は二人を押し退け走り去る。


後を追われる私。




ポキッ ガクッ


ハイヒールのヒールが折れ、バランスを崩す。




「きゃあっ!」



ドサッ

地面に転ぶ私。




「……っ……」


「お姉さん大丈夫?」

「逃げなくても良いじゃん」



バコッ バコッ

私は二人にヒールを投げつけた。



何とか逃げ切った所で私は余りの足の痛みにマンション近くの公園で足を冷やしていた。



「……ついてない……裸足でアスファルト走ったの生まれて初めてだよ……良い大人が……情けない……タクシー拾うタイミングもなかったし……」




「憐花さん?」




ビクッ

突然、名前を呼ばれ驚く私。



「きゃあっ!」


「憐花さん!」




ドサッ

倒れそうになる私を支える人影。



「憐花さん、何してるんですか? 裸足で水浴びでもしてるんですか?」




振り向く視線の先には高希君の姿。



ドキッ

至近距離にある高希君の顔に胸が大きく跳ねた。



「こ、高希君!?」



≪嘘……さっき女の人と一緒……だったはず……≫




私は、高希君を見つめた。




「何ですか?」

「えっ? ……あ……いや……」



≪あの日……以来だ……≫



私達は離れる。



「あの日以来ですね」

「……そうだね」



「憐花さん、お尋ねなんですけど、さっき店に来ませんでした?」

「えっ? 店?」

「はい。いつものバーに。俺、見掛けて……すぐに後を追ったんですけど、見失ったみたいで」



「……そうなんだ。私……行ってないよ」

「……そうなんですね。じゃあ……人違いだったのかな?」

「そうなんじゃない?」


「………………」


「それじゃ」

「その足じゃ無理ですよ」

「大丈夫だよ。もうすぐそこだし」

「無茶苦茶ですよ。すぐそこじゃないくせに何言ってるんですか? おんぶします」


「い、良い! お、重いから」

「何、今更、遠慮してるんですか? どれだけ憐花さんを面倒見てると思うんですか?」

「それは……いつも酔っ払ってるし……」



「どうぞ」



そう言うと腰をおろす。


私は渋々、背中に乗る。



「ごめん……」

「良いですよ。気にしないで下さい。でも、どうしてタクシー拾わなかったんですか?」

「拾う暇なくて」

「えっ?」


「帰ってる途中、男の人達にぶつかっちゃって……ぶつかった詫びに付き合ってって言われて……」

「そんな事があったんですね」

「うん。だから逃げるのに精一杯で……」

「タクシー拾う暇なかったんですね」


「うん……ヒールは折れちゃうしで本当ついてない……」

「憐花さん」

「何?」

「今日は、会話出来てるから不思議な感じがします」

「えっ?」


「憐花さん、いつも寝てて寝息しか聞こえてこないから」

「そっか……そうだよね」




私は高希君の背中におんぶされ


高希君の体温を感じ


高希君への想いを秘めていた




私の部屋に帰ると私はゆっくり自分のベッドに移動しようとすると



「ごめん……ありがとう。今、コーヒーでも……」


「憐花さん。大丈夫です。大人しくしていて下さい」

「えっ? でも……」



ドキン

フワリと抱きかかえられ、お姫様抱っこをされた。




「きゃあっ! こ、高希君! おろし……」

「じっとしないと足に響きますよ!」



ズキッ



「……っ……」

「ほら、だから言ったじゃないですか!」



そして、ベッドにおろす。



「無理しようとしたら襲いますよ!」




ドキッ



「………………」



そして、高希君は手当てをしてくれた。



「……ごめん……ありがとう……」

「いいえ。それじゃ、帰ります」

「待って!」



高希君の腕を掴み、引き止めた。



「何ですか?」



「……女の人……誰……?」

「えっ?」

「さっき……一緒にいた……女の人……」

「誰の事でしょうか? さっきって? 憐花さん、店に来てないって……」


「……ごめん……本当は……女の人と一緒にいる所を見掛けて……店に入れなくて……」

「……憐花さん……」



隣に腰をおろす高希君。


私の両頬に触れる。



ドキン

胸が高鳴る。



「それは、どうしてですか? 聞く理由は?」

「それは……ただ気になるだけで別に深い意味は……」

「じゃあ、話す理由はないです。ご想像にお任せします。帰ります」



そう言うと帰り始める高希君。



「待って! 高希君っ!」



グイッ ドサッ

足の痛みを忘れ普段の行動をとってしまい床に転ぶ。



「……っ……」


「大丈夫ですか? 無理しないで下さい」


「………………」



私をベッドに座らせる。



「憐花さん」



名前を呼ばれ顔をあげるとキスされた。



ドキン




「おやすみなさい。お大事に」



そう言うと帰って行った。




「……高希君……」


「………………」


「ご想像にお任せしますって……そんなの……」





素直になれない自分が嫌になる。




「………………」



私は、ブルーに入る中、この足じゃどうする事も出来なかった。




































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