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おまえらは、俺の人生に関わるな 2

時系列合わなかったりしたら、ひっそり直します。

ごめんなさい

無事にランチを食べ、マリアーナと「今日のデザートは美味しかったですわぁ」なんて話しながら歩いていた。

「ねぇ、失礼。

 キミ...、エミリオの双子の片割れじゃない?」

突然背後から声をかけられる。



(ここここここの声は...)


「まぁ、エミリー。

 レオン様よ、ほら!

 あらまぁ!」

先に振り返ったマリアーナが、驚きの声を上げながら私の肩を揺すってくる。

(くそったれ...やっぱ気づいてやがった。

 女好きは伊達じゃねぇな、レオン!!)

動揺したそぶりを必死に隠し、腹を決めて振り返り優雅に会釈する。


「お久しぶりです。

 エミリーと申します。

 兄の葬儀の時はありがとうございました」

にっこり微笑みながらふと気づくと、...最悪だ。

(こいつら4人全員揃ってやがる)

思わずビクッ!とするが、ともかく笑顔を貼り付ける。


「やぁ、私はレオン・シュバルツ。

 キミのそっくりな顔に、エミリオが生き返ったかと本当に驚いたよ。

 あいつが亡くなったと聞いた時は、ここにいる全員で本当に絶望したよ」

寂しそうに笑うレオンに、少し鼻の奥が痛くなる。

「そう言っていただいて...、兄も喜びますわ」


「エミリー、キミにエミリオの友人達を紹介しても?」

「ええ是非...!」

レオンがにっこり笑う。


(紹介っっ!?

私の心も最悪から絶望にバージョンアップだ...!)


「はじめまして、俺はロベルト・ウォーレン。

 エミリオとは仲良くしてもらったよ

 今後ともよろしく」

(えぇ、知っておりますとも!

 お前の毒舌でおれはよくお前と一緒にからまれたからな!)


「どうも、オレはジーン・オリバーです。

 いきなり失礼しました」

ビシッとした騎士の礼に、隣のマリアーナが「まぁ...」とため息をつく。

(マリアーナ、惚れたってコイツ鈍さ全開だから、関わらないほうがいいよ...。

 ったく、相変わらずまじめな騎士様だこと...)


「最後に僕がレイモンド・バードです。

 どうぞよろしくね!」

フワフワ~と自分が知ってる一番かわいい顔をして、レイモンドが微笑む。

(確信犯めっっ!

 んな顔したって、一銭も払わんからな!!)


「どうもご紹介ありがとうございました。

 こちらが私の仲良くしてるマリアーナです」

「ご紹介いただきました、マリアーナ・レインと申しますぅ。

 エミリーには良くしていただいてますわぁ」

優雅に淑女の礼をとって、マリアーナが微笑む。

(マリアーナ...、私がマリアーナに惚れそうだよ!!)


ニコニコとマリアーナを見つめているとロベルトが声をかけてくる。

「エミリオとエミリーは双子だろう?

 ネクタイの色が1つ下だけど...なんで下級生にいるんだ?」

「あ、今までは自宅では学習してましたが、体調も良くなりましたので、両親と話し合い学園に来ることになったのです。

だけど進み具合に少し不安がありましたので、一つ下から始めることにしたのです」

「なるほどね、それじゃぁ、わからなくなったら何でも聞いてよ」

はにかむフリしたした私にロベルトが声をかけてくる。

(ロベルトーー!!余計なこというなーー!!!)


「わぁ、いいねぇ」というレイモンドの話に、頭を抱えそうになりながら「まぁ、ありがたいですわ」なんて愛想笑いをしてみる。



もう限界だ!!!


「そろそろ時間が...」なんて声をかけると「あぁそうか、時間をとらせてすまなかったな。また今度、よろしく」なんて言ってくる。

ウフフ✩なんて微笑み(二度とよろしくするかよ!!)なんて思う。


私はレオン達の前から不自然にならない程度に歩き去った。





読んでくださりありがとうです

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