日々の鍛錬は必要です3
ドレスは嫌いだ。
気を抜けばスソを踏むし、第一動きづらい。
おまけに動き慣れてない。
1年マナーや所作に気を遣って、筋トレもせず動かなければ当然筋力も落ちる。
ジーンとダンスも終わってマリアーナと二人で「何か食べに行くけど一緒に行くか?」と聞かれた。
「私はもう無理!!」と答えたけど、良かったなジーン。
ロベルトが隣にいたらお前もガツガツ食わせられただろうな...。
なんてったって、私はいまだに腹に隙間もないからね!
二人の邪魔するわけいかないし、ジーンもまんざらじゃなさそうだから、さっさとくっついて仲良くすればいいさ。
その後、知り合いに「何やら先生が呼んでるらしいぞ」と言われたロベルトが「すまん、ちょっと行ってくる」と言い、こちらをチラチラ見ながらそばからいなくなった。
子供じゃないんだから一人でも問題ないわっ!
さっさと行け!
そして現在、しらない上級生に囲まれてる次第である。
ホールから強引に出され、柱の影で...3人の上級生に...!
しょっぱなの筋肉談義はここにつながるわけだ。
己の筋力を激しく恨む~~~!!!
たった1年サボっただけで、どんだけ怠けもんなんだっっ!
「へぇ、これがロベルトご執心のご令嬢サマ?」
「まだまだ、小猿だな!」
「ははは!言えてる」
不埒者A、B、Cめぇぇえ!
お前らみたいなのがいるから女子が泣くのだ!!
私は肩を怒りでブルブル震わしながら「...どいてください...」と声を出す。
「おいおい、怖がって震えてるじゃないか」
「それにしちゃキツイ顔してるなぁ」
Aがニヤニヤしながら顔を覗きこんでくる。
乱闘覚悟で弁慶の泣き所をおもいっきり蹴り飛ばしてやりたい...スカートからどのくらい足先が出るのかわからないけど...。
「なぁ、いたずらしたらアイツ怒るかなぁ?」
「このくらいのレベルならいくらでもいるだろ?
胸だってスカスカだぜ?」
「違いない!」
BとCがゲラゲラ笑ってる。
...キサマら総じて暴行加えてやる。
一番気にしてること言った、Bは海の藻屑決定!
安心しろ、体は魚が食ってくれる...。
初撃を加えたのち、急所にガッツリヒールをお見舞いして屈んだ瞬間後頭部に...なんて思いながら、グーで腹に一撃加えようとした瞬間「はい、そこまでね」と、息を乱しながらロベルトが近づいてきた。
くそ、戻ってくるのが早いよっ!
「先輩方、そいつにちょっかい出すのやめていただけます?」
そのままツカツカと歩み寄って、私の腕をぐいっと引っ張る。
戦闘態勢に入っていた私は、その引っ張られた勢いで「わぁ」と言いながらロベルトに突進して抱きしめられた。
「お前らが生意気なんだからしょうがないだろ?」
Bが小馬鹿にしながら睨んでくる。
「なに?それ、お前の弱点?」
「どこでもいるような小猿じゃんか」
なにが楽しいのかゲラゲラ笑いながらAとCが爆笑してる。
ロベルトが冷めた笑いをして、ハァとため息を吐く。
「...なんだ、独り者の嫉妬すか?
男から嫉妬されてもキモチワルイだけですよ」
ぬおおぉぉ!
嫉妬だったんか!!
「なに~~~!!」なんて、Cがすごい勢いで怒り出した。
家柄もいい、頭もきれるロベルトに、そりゃ嫉妬するのも当たり前だ。
じゃ、私にただの八つ当たりしてるだけじゃん、ばっからし~。
ちくしょう、とんだ損な役回りだなぁ...。
「不埒者共、気持ちはわかるけど『私にいたずらしよう』とかくだらないこと言ってないで、自分磨き頑張りなよ」
私は哀れみの目で不埒者達を見やる。
目を剥く不埒者とロベルトを(...てか、何でロベルトまで目を剥くんだ!)無視し、ロベルトを押しのけて「ロベルトのせいで私の心はささくれた、それを癒すためだけにラストダンス行くけど...相手する?」とトボトボその場を去る。
後ろの方でロベルトが不埒者に何か言ってるようだけど、振り返る元気すらない。
私...筋肉つけよう。
『エミリオ』でつんだ経験を無駄にしないために、いっそ女剣士にでもなろうかなぁ...。
もうロベルトを振り払う元気もない。
...えぇいっ、抵抗しないからといって、嬉々としながらあちこち触るのはヤメロ!!
後日あの不埒者がボッコボコにされ『ふらちもの』という紙を頭に貼られて裏庭で転がってたと聞いた。
私の筋トレは続く...。
なるべく名前を増やさないようにしてます(><;
主に私のために!
覚えられません!!




